津幡町で見聞した、よしなしごとを簡潔にお届けする不定期通信。
今回の投稿は、以下の2本。
【路上にて。】
立春を過ぎ、わが津幡町の気候は実に穏やか。
久しぶりに愛犬「りくすけ」を伴い、小一時間の散策に出発した。
上掲画像のように所々雪溜まりは残っているものの、それは然したる問題ではない。
路上は歩きやすいのだが、白内障を患って以来、相方は長時間・長距離行を好まなくなった。
少々老け込んだように思える。
最近は「安近短遅」が散歩の基本スタイルだ。
津幡中心部「四ツ角」のワンコディスプレイは「雛段飾り」。
来月の行事「桃の節句」まで1か月を切り、春本番接近に思いを致す。
最上段に坐(おわす)お内裏様とお雛様の横に垂れ下がる造花の桃の花を見て、
辺りで梅花を探し回るも出会いはなかった。
春遠からじ、されど花の季節まで今少し--- と言ったところか。
【 橋上にて。】
「四ツ角」の傍を流れる津幡川に架かる「おやど橋」。
その袂には、酒類・飲料の販売店「ゴサマストア」がある。
どうやら二階外壁のお色直しの真っ最中のようだ。
これからも末永い商売繁盛を願っている。
その店と橋を挟んだ向かい側に建つのは「弘願寺(ぐがんじ)」。
藩政期の宿場・津幡宿が置かれた旧北陸道沿いにあたり、
当時は大名行列の御家来衆が宿泊する「脇本陣」的な役割を担っていた。
明治6年(1873年)、僕の母校「津幡小学校」が産声を挙げたのは、同寺院境内。
明治11年(1878年)には、明治天皇北陸巡幸の際、同寺院が昼食休憩所となる。
そんな町の歴史を見詰めてきた「弘願寺」前、
掲示板に張り出される言葉は、散歩の楽しみの一つだ。
<昔はなにもなかったが なにかがあった
今はなんでもあるが なにかが足りない>
言うなれば「The Ultimate Question」。
かつてあって今は足りない「なにか」は、人によって違う。
希望、夢、人情、お金、若さ、愛、時間、平和、闘争心--- 。
拙ブログをご覧の貴方にとっての「なにか」は何だろう?
<津幡短信 vol.112>
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