つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡短信vol.63

2019年10月14日 22時20分04秒 | 津幡短信。

津幡町に関するよしなしごとを簡潔にお届けする不定期通信。
今回は、深まる秋の町内風景を3本。

【尾花揺れ、銀杏色づく。】

ここ数日で季節が随分と進んだ気がする。
今日は最高気温が20℃を下回った。
日によって、時間によって気温や湿度の変化が大きい。
いよいよ「秋本番」である。

津幡町・中橋の道の脇で、秋の主役「ススキ」が風に揺れていた。
晩夏あたりから茎の先端に付けた赤い花穂は、もう白い。
種子に毛が生え、風に乗って飛ぶ準備に入っている。

津幡町・庄「住吉公園」前の銀杏並木が色づいてきた。
新緑から濃い緑へ。
緑から黄緑になり、美しい黄色へ。
三角錐状の葉色の変化は、季節の移ろいを教えてくれる。
やがて枝を離れて舞い落ち、一面を黄金の絨毯で埋め尽くすだろう。

【紅葉と茱萸、栗実る。】

津幡町・加賀爪「弘願寺(ぐがんじ)」境内の
イロハモミジに実が生った。

「翼果(よくか)」という。
ブーメランのような羽の中には、種。
葉が落ちる頃、風に乗った翼果がクルクルと回りながら滑空してゆく。
移動できない植物による、空飛ぶ揺り籠である。

津幡川沿いを歩いていると「茱萸(ぐみ)」の実を見つけた。
赤く熟した楕円形で、サクランボを伸ばしたような形。
子供の頃、学校の帰り道に摘まんで食べた。
甘酸っぱく渋みもある。
その味を思い出すと、過ぎ去った思い出も甦ってくるから不思議だ。

日本人と栗の歴史は古い。
縄文遺跡からからも数多くの栗が出土。
古事記や日本書紀にも登場する。
しかし、その味を楽しむには手間暇がかかる。
労をものともしない程、栗が持つ魅力は大きいのだ。

【ディスプレイ、お色直し。】

津幡中央銀座商店街の一角。
忠犬伝説に端を発する犬の置物を集めたディスプレイが、
ハロウィーンバージョンになった。

個人的に仮装の趣味はないが、
こうしたものを見かけると、秋を感じる。
古代ケルトのお祭りは、今やすっかり根付いたらしい。
ちなみに、一寸前までの装いはコチラ。

津幡町に秋到来を告げる「獅子舞バージョン」だった。

<津幡短信vol.63>

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