つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

予報と予想。

2021年12月18日 14時36分36秒 | 賭けたり競ったり
                       


ゆうべから今日(2021/12/17~18)にかけ、北陸・津幡町は雪になった。
こちらの積雪量は今のところ少ない。
目分量せいぜい1センチくらい。
慣れたもので、物心共に慌てた様子はない。



上掲画像は「津幡ふるさと歴史館 れきしる」のプレート。
街中よりほんの少し標高が上がった地点だが、目立った変化なし。
時折、空に晴れ間が覗くから大事には至らなさそうだ。
しかし、北海道をはじめ大雪になっているところもあると聞く。
九州~四国~山陽~東海などでも初雪ラッシュ。
拙ブログをご覧の皆さまの辺りはいかがだろうか?



変わっての上掲画像は「国交省 津幡除雪ステーション」。
早朝にも関わらず窓には灯り。
ゆうべ通りがかった際も臨戦態勢だった。
車庫の扉こそ開いていないが、除雪の各種車両がスタンバイ中と察する。
いざとなったら、よろしく頼んます。



さて、いつの頃からか「天気予報」の精度は格段に上がった。
人工衛星による宇宙からの観測に加え、
観測地点から届くリアルタイムの気温、湿度、気圧、風向、風速などの情報を取得。
スーパーコンピュータで解析し、時間経過と共にどう変化するかを計算する
いわゆる「数値予報」が大きく進化。
年を追うごとに誤差が小さくなり、的中率が向上しているのはご存じのとおり。
冬場の降雪にしても同じ。
天気予報は、かなり「信頼している」。

--- 一方、一向に「信頼できない」のが、わが舟券予想である。
6艇から1着と2着を順番どおりに当てる「二連単」なら、30通り。
1着、2着、3着を順番どおりに当てる「三連単」でも、120通り。
賭け事としては的中確率は高い。
当て易いはずだがハズレも多い。
むろん全通り買えば必ず当たる。
だが、マイナス収支になる可能性を考慮して、買い目を絞る。
すると、予想を見事にすり抜けてしまう事は珍しくないのだ。
毎回、アレコレと展開を思い描き、頭を悩ませ8年余が経つ。

--- だがしかし、今宵ばかりは迷う必要はない。
問答無用「1-23456」二連単舟券で勝負。



大阪・住之江競艇場に於いて開催中の「第36回 グランプリ」。
本日(2021/12/18)は5日目「二次予選」最終日である。

<第11レースメンバー>
1号艇:毒島 誠(群馬)
2号艇:丸野一樹(滋賀)
3号艇:白井英治(山口)
4号艇:桐生順平(埼玉)
5号艇:菊地孝平(静岡)
6号艇:辻 栄蔵(広島)


「毒島」が、ようやく1号艇を引き当てた。
過去2日間は枠番抽選に恵まれず、いずれも5号艇から出走し4着を2本並べた。
明日、競艇界の年間チャンピオン決定戦へ進むには、
上掲画像、新聞の見出し通り「何が何でも」トップでゴールしなければならない。
喉から手が出るほど欲しかった、最も旋回半径が小さく最も有利な1コースを手にした。
生粋のインファイター、本領発揮のチャンス。
横に居並ぶ強敵たちを完封すれば道が拓ける。
勝つしかない。
その未来だけを願い、僕は銭を張ろう。
                         
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GP2021観戦記②~主客転倒。

2021年12月16日 09時00分00秒 | 賭けたり競ったり
                    
大阪・住之江競艇場に於いて開催中の「第36回 グランプリ」。
ゆうべ(2021/12/15)は、競艇界の年間チャンピオンを決める戦いの2日目。
賞金ランク7位~18位による「一次予選」-第二戦が行われた。

<第11レースメンバー>
1号艇:篠崎仁志(福岡)
2号艇:瓜生正義(福岡)
3号艇:丸野一樹(滋賀)
4号艇:池田浩二(愛知)
5号艇:西山貴浩(福岡)
6号艇:馬場貴也(滋賀)


次のステージに上がるため、皆それぞれ勝負駆けなのだが、明確な選手は2名。
1号艇「篠崎」が「1着絶対条件」。
6号艇「馬場」は「2着以上絶対条件」。
その思惑を反映して、ピット離れから大外「馬場」が内側を狙い回り込む。
しかし、他の5艇が侵入を許さず。
123456、枠なり横並びオールスロー隊形。
こうなると最も内に陣取り、最も旋回半径の小さい1号艇「篠崎」は俄然有利になる。
(※競艇は左旋回のみでコースを3周)

--- 結果は、1「篠崎」→2「瓜生」→3「丸野」でゴール。
順当決着の中、僕は4号艇の「池田」に感慨を覚えた。



前夜、あれだけの大事故に遭い、心身共にダメージを負いながら彼は果敢に戦った。
3号艇「丸野」との実に激しい3着争いを繰り広げた。
たとえ3番目にゴールしても、明日はないのに。



最期は力尽き若武者に屈した「池田」。
いいものを見せてもらった。
心中で健闘に拍手を送りながら、僕はもう一つの結果にも注目した。
二次予選進出濃厚と目された「西山」が最下位--- 。
思わぬ波乱の芽が生まれた。

<第12レースメンバー>
1号艇:菊地孝平(静岡)
2号艇:新田雄史(三重)
3号艇:石野貴之(大阪)
4号艇:辻 栄蔵(広島)
5号艇:毒島 誠(群馬)
6号艇:中島孝平(福井)


勝負駆けを内包する選手は3名。
1号艇「菊地」が「4着以上絶対条件」。
2号艇「新田」は「1着絶対条件」。
5号艇「毒島」は「3着以上絶対条件」。
「石野」と「中島」は、既に望みを絶たれていた。

ここはピット離れから動きなく、並びは123スロー/456ダッシュ。
枠なり3対3の隊形でスタート。
注目は条件のハードルが高い両名。
アタマしかない2号艇「新田」は渾身の差し槍を突き入れるも不発。
次の瞬間、5号艇「毒島」が電光石火の動きを見せる!



ファーストターンで4号艇「辻」を自らの引き波に沈め、
返す刀でわずかに開いた隙間を挟撃!
右に流れながら、鋭角に舳先を曲げ、3つの引き波を乗り越え、
1号艇「菊地」の内懐まで食い込んだ!
痺れた!



“もう少し波に入った時の出足をしっかりさせたい”
前夜口にした課題を見事にクリアしたのだ。
その後も、度々先頭を追い込みつつゴール。
--- 結果は、1「菊地」→5「毒島」→2「新田」。



そして「西山」の敗退が決まった。
短期決戦、一発勝負の怖さ。
前夜、意地と気合で1着をもぎ取り、
大穴を開けた24時間前の歓喜から一転、奈落へ。
主客転倒。
光が強ければ、影もまた濃くなる。
だが、このリアルがすべて。

さぁ、今夜から2次予選の幕が開く。
賞金ランク1位~6位が待ち構える戦場に立つ権利を得たのは、以下の6名。

「菊地孝平」。
「丸野一樹」。
「辻 栄蔵」。
「瓜生正義」。
「毒島 誠」。
「篠崎仁志」。

「毒島」、本番はここからだ!
狙うは主客転倒!
苦楽を共にする覚悟は、とっくに出来ているぜ。




戦いは続く。
                     
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GP2021観戦記①~丁々発止と番狂わせ。

2021年12月15日 09時00分00秒 | 賭けたり競ったり
                    


大阪・住之江競艇場に於いて「第36回 グランプリ」が始まった。
毎年1月~11月末時点・獲得賞金上位18名による6日間開催。
1日目、2日目は7位~18位による「一次予選」。
 ⇒ここで半数がふるい落とされる。
3日目~5日目は1位~6位と、勝ち上がった6名による「二次予選」。
 ⇒ここでも半数が脱落する。
最終日・6日目は生き残った6名による「優勝戦」。
 ⇒優勝レーサーには1億円が進呈され「年間賞金王(チャンピオン)」が決まる。



ゆうべ(2021/12/14)一次予選初戦が行われた。

<第11レースメンバー>
1号艇:辻 栄蔵(広島)
2号艇:毒島 誠(群馬)
3号艇:瓜生正義(福岡)
4号艇:馬場貴也(滋賀)
5号艇:篠崎仁志(福岡)
6号艇:新田雄史(三重)


ピットを離れ、大外「新田」が内側を狙って回り込もうとしたが、
他の5艇が突っぱね侵入を許さず。
123456、枠なり横並びオールスロー隊形でスタート。

ここでは「毒島」と「瓜生」が部品交換をして臨んでいた。
それはモーター機力をアップするためであり、言い換えれば「不満足」の現れ。
2名の足色や如何に?!
僕は「毒島」を軸にした舟券を握りしめ、固唾を呑んで見守った。
--- 結果は、1「辻」→3「瓜生」→2「毒島」でゴール。
2名共、悪くなかった。
ダッシュ勢不在で枠番の利が生きたとも言えるが、見せ場は多い。
ファーストターンでの「辻 vs 瓜生」伸び比べ合戦。
その後の「瓜生 vs 毒島」の2着を巡る鍔競り合い。
火花が散るような丁々発止のやり取りだった。

“(モーターは整備をして)良くなっていました。
 もう少し波に入った時の出足をしっかりさせたい。
 こんなに気持ちよく行けたのは久しぶりです。”

戦後、そう語った「毒島 誠」。
今夜の活躍に期待したい。



<第12レースメンバー>
1号艇:前本泰和(広島)
2号艇:石野貴之(大阪)
3号艇:丸野一樹(滋賀)
4号艇:菊地孝平(静岡)
5号艇:池田浩二(愛知)
6号艇:西山貴浩(福岡)


ピットを離れ、大外「西山」が内側を狙って回り込むと、
2号艇「石野」が敢えてこれを許し、一撃まくり戦法を選択。
並びは136スロー/245ダッシュ隊形でスタート。

ここでは「池田」と「西山」が大規模な部品交換をして臨んでいた。
特に6号艇「西山」のモーターは凡機と言われ評判が悪い。
ヤケクソの内側強奪か!?
ならば「石野」の作戦が図に当たるのか?!
--- しかし、違った。
自他ともにワースト級と認めていた「西山」が、
真っ先に意地と気合の凄まじい旋回を繰り出した!
1号艇「前本」が引き波にハマって振り込み、転覆!
「石野」も巻き込まれ、「池田」が二艇に乗り上げた!



--- 結果は、6「西山」→4「菊地」→3「丸野」でゴール。
3連単舟券配当は、1,300倍(100円が13万円)!
文字通りの大波乱、大番狂わせとなった。

この事故により「前本」は負傷帰郷。
「石野」と「池田」も、2戦目の枠番抽選で足を引きずる様子を見せた。
身体に軽くないダメージを負ったことに加え、
二次予選進出がほぼ絶たれた心的ダメージもある。
今夜、両名がどんな生き様を見せてくれるのか?!--- 僕は刮目したい。

戦いは続く。
                     
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不定期イラスト連載 第百八十九弾「衝撃と共鳴~佐野元春」

2021年12月13日 15時00分00秒 | 手すさびにて候。
                       
6人が殺され、13人が重軽傷を負った「新宿バス放火事件」。
15人が亡くなり200人以上が負傷した「静岡駅地下街ガス爆発事故」。
アフガン侵攻に抗議し西側がボイコットした「モスクワ・オリンピック」。
身代金目的誘拐事件が多発し、予備校生が金属バットで両親を撲殺。
成田空港で「ポール・マッカートニー」が大麻所持で逮捕され、
ニューヨークの路上で「ジョン・レノン」が射殺された。

「クリスタル・キング」の「大都会」。
「もんた&ブラザース」の「ダンシング・オールナイト」。
「シャネルズ」の「ランナウェイ」。
「海援隊」、「贈る言葉」。
「五木ひろし」、「おまえとふたり」。
「ロス・インディオス&シルヴィア」、「別れても好きな人」。

物騒なニュースと、沢山の歌謡曲に彩られた昭和55年(1980年)。
或る夜、ラジオから流れてきた疾走感溢れる8ビートは、実に鮮烈だった。





理由なき鬱屈。
正体不明の不安。
アンバランスな心と体。
彼の歌は、言い知れぬ青春のモヤのようなものを吹き飛ばしてくれた。
       
やがて、年が変わった81年の春。
FМラジオで「佐野元春」自身がDJを務める番組が始まった。
『サウンドストリート~元春レイディオショー』である。
毎週月曜日の22時台にオンエアされたそれは、深夜放送にありがちな構成を破棄。
お喋りの合間に曲挟むのではなく、選曲第一。
毎回、音楽で筋道を創り、トークはその紹介と説明に終始。
リスナーは45分間のプログラムで沢山の曲を知り、
DJの近況、活動の様子を知った。

一部では有名になりつつあったが、
この時点でまだヒットチャートに「佐野元春」の名前はなかった。
『BACK TO THE STREET』『Heart Beat』。
既に2枚のアルバムを発表していたもののヒットメイクには結び付かず。
時代の進むスピードよりも、少し速すぎたのかもしれない。
だが、彼の目には、新しい景色が見えていた。

あきらめたくない。 
いつかは、分かってくれる。 
いつかは、届く。
いつかは、僕の音楽に気付いてくれるはずだ。
願いと祈りを込め、彼は全身全霊で歌った。



街のノイズとクラクションのイントロから幕を開ける作品の中には「自分」がいた。
窓辺にもたれ夢を消す自分。
幼さと決別しなければならない自分。
忠告に耳を塞ぎ口笛を吹いて答える自分。
そして、ステキなことはステキだと無邪気に笑える心に気付いた自分。

“SOМEDAY
この胸に SOМEDAY
誓うよ SOМEDAY
信じる心いつまでも
SOМEDAY”

年若い時も、年を重ねた今も。
人には『いつかきっと』と思う何かがある。
「佐野元春」が歌う『SOМEDAY』は、発表から時を経て熟成し名曲になった。



--- さて、今投稿は、僕「りくすけ」の思い出と主観に基づいているが、
オッサンでは絵にならない。
(上掲イラスト、サングラスの男性は「佐野元春」氏)
似た体験と心象風景を持つ同世代の女性を思い描き、
筆を執った次第である。
                     
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津幡短信vol.96 ~ 令和参年 師走。

2021年12月12日 12時37分37秒 | 津幡短信。
                    
12月も半ばに差し掛かった。
何かと気ぜわしくなる師走である。
拙ブログをご覧の皆さまは、いかがお過ごしだろうか。

津幡町で見聞した、よしなしごとを簡潔にお届けする不定期通信。
今回の話題は以下の2本。

【日の出に祈る朝。】



ここ北陸・津幡町に、まだ雪はない。
思えば一年ほど前も似た様子だったが、歳末から年始にかけて大雪になった。
対策準備は怠らずに。
--- とは言え人が抗えることはたかが知れている。

「雪は、どうかほどほどに」

おやど橋から川面に上る太陽に、そう願わずにはいられなかった。



古今東西、太陽は神格化されてきた。
古代ギリシャ、古代ローマ、古代エジプト。
イヌイット、ガリア、スラヴ、マヤ、アステカ、日本--- 。
太陽神は枚挙に暇がなく、男神も女神もいる。
たちまちのうちに夜の闇を駆逐する力は、いつ見ても神秘的で美しい。
             
【師走の風景。】



12月になり「津幡中央銀座商店街」のワンコディスプレイは
合唱隊にクリスマスの装いをプラス。



スーパーマーケットの店内ではお正月飾りを販売。



津幡郵便局の窓際には、年賀状の幟が風に揺れる。

どれも、毎年この時期に見かける風景ばかり。
どれも、物珍しさに欠ける師走の日常である。
季節を感じいいものだと思う反面、年を食ったせいか?
クリスマスへのときめきも、正月に抱く感慨も、正直、薄くなった。
目下のところ関心が高いのは、明後日(2021/12/14)に開幕する
「第36回 競艇グランプリ」の行方だったりするのである。

<津幡短信 vol.96>
              
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