天皇陛下、退位後は東宮御所へ 皇太子さまは皇居に 政府検討
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017032601001391.html
天皇陛下の退位が実現した場合の天皇、皇后両陛下の住まいを、現在の皇居・御所から、皇太子ご一家が住まいとしている東京・元赤坂の東宮御所に移される方向で、政府が検討していることが二十六日、分かった。新天皇となる皇太子さまは一家で、入れ替わりで御所に入ることになる。宮内庁関係者によると、天皇陛下と皇太子さまはともに、皇位継承に伴う費用を最小限に抑制したいとの意向だという。政府は、今国会で退位の特例法を成立させた後、住まいの場所を最終判断する方針だ。退位の時期は来年中を想定、二〇一九年元日に改元する案が浮上している。陛下が退位後、両陛下が御所を出て改修し、皇太子ご一家が引っ越す方向で検討が進められている。その間、皇太子さまは、新天皇として東宮御所から皇居・宮殿に通い、執務や行事に臨む。両陛下は、東宮御所や秋篠宮邸などがある赤坂御用地の施設を仮住まいとする見通しだ。両陛下は、結婚の翌年の一九六〇年六月から東宮御所で約三十三年間暮らした。八九年一月の即位後から、皇居内に新築された御所に移る九三年十二月までは赤坂御所と呼ばれた。歴代、退位した天皇の住まいが「仙洞(せんとう)御所」といわれたことから、退位後の両陛下の住まいも仙洞御所と呼ぶことも検討されている。陛下退位後、皇位継承順位が一位となる秋篠宮さまの待遇について、政府は皇太子と同等にする方向で調整を進めている。ただ秋篠宮ご一家の住まいは現在のままとなる見通しだ。