https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/217849
「犯罪者だ」――。加計学園問題の質疑が行われた15日の衆院文科委で、石破茂元地方創生相らを名指しで批判した日本維新の会の足立康史議員(52)。朝日新聞の加計関連の報道についても「捏造」と批判するなど常軌を逸した言動が目立つが、それ以上に非常識だったのは政治資金の使い方だ。足立議員が代表を務める「あだち康史後援会」と政党支部の政治資金収支報告書(2013~15年分)には、「私的な飲み代」とみられる支出が目立つのだ。例えば、15年12月12日に大阪・北区のラウンジ「エスカイヤクラブOSビル」に5万8139円を支出しているのだが、この店はバニー姿の女性が飲食を供する高級店だ。12月22日には茨木市内のカラオケスナック「つなぐ」に3万5000円支払っている。いずれも支出の目的は「会食費」で、交際費などに関わる「組織活動費」として処理されている。■順法精神まるでなし。政党支部も14年9月20日、京都府の「吉川会事務局」に「懇親会費」として1万3000円支出した記載がある。足立議員のホームページの「活動報告」では、同じ日に「恩師である京都大学名誉教授・吉川和宏先生を囲む会に参加しました」と題された投稿があり、足立氏自身が京都のホテルで吉川教授らと会食したことが記されている。恩師との私的な会食費に政治資金を充てたなら問題ではないか。足立事務所は、吉川会事務局への支出について「私が個人的に参加したもの。不明を恥じ、過去に遡って削除の手続きをする」と回答。一方、「エスカイヤクラブ」については「後援会役員と食事をしながら打ち合わせした」とし、「つなぐ」への支払いは「事務所メンバーの忘年会」とトボけた。政治資金に詳しい神戸学院大の上脇博之教授はこう言う。「わざわざ女性が給仕する高級店で打ち合わせをする必要があるとは思えません。スナックについても、忘年会ならポケットマネーで支払うべき。私的な支出を政治活動に必要な経費と偽ったのなら政治資金規正法の虚偽記載に当たる可能性もあります」日刊ゲンダイは昨年3月にも、足立議員の政党支部が、議員本人が負担すべき「議員宿舎」の家賃を政治資金で支払っていた問題を指摘。当時も足立事務所は「訂正します」と釈明。足立議員の収支報告書は「訂正印」だらけだ。順法精神がまるでないクセに、他党議員やメディアを批判する資格はない。
「無所属の会」看板掛け、代議士会、岡田克也代表ぶらさがり記者会見 2017年11月17日


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(写真)2016年8月10日に鶴保庸介・沖縄北方担当相(当時)の大臣室で撮影された写真。鶴保氏の横に座っているのが編集部に証言した採石業者(画像は一部加工)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-11-17/2017111701_02_1.html
鶴保前沖縄北方相に重大疑惑
新基地建設 業者が後援会長に1000万円超
「日曜版」スクープ
安倍政権が強引に進める沖縄・辺野古の米軍新基地建設をめぐり、8月まで沖縄北方担当相を務めていた自民党の鶴保庸介参院議員(和歌山県選挙区)に重大疑惑が浮上しました。鶴保氏は大臣在任中、工事参入を狙う業者と大臣室で7回、面会。業者は面会を仲介した鶴保氏の後援会長に1千万円超の資金を提供していました。鶴保氏自身も選挙支援や飲食接待を受け、業者のために防衛省に問い合わせるなどの“便宜”をはかっていました。(赤旗日曜版11月19日号で詳報)
日曜版編集部に証言したのは、鹿児島県内の採石業者。この業者は2015年ごろから、事業資金をだしている企業とともに、鹿児島県南大隅町の採石場の石を新基地建設埋め立て工事などに納入しようと計画し、地権者から採石権を取得していました。採石業者は15年11月ごろ、「参議院議員鶴保庸介後援会 関西千年会 会長」の名刺を持つ人物と会いました。後援会長は「1回動いたら10万円」「鶴保と会うにはお金が必要」と要求。採石業者は「後援会長には“面会料”や顧問料などで1千万円超の金を出した。高級車も無償貸与した。政治家との付き合いは初めてだったので、要求を断れなかった」と語ります。16年5月ごろには、後援会長が鶴保氏の選挙支援を要求。鶴保氏が立候補した同年7月の参院選では、一軒家を借り、社員も動員して約40日間、鶴保氏に随行するなどして応援しました。借りた一軒家の賃貸料や運動した社員の給料などは業者側が負担しましたが、鶴保氏の選挙運動費用収支報告書に記載がありません。後援会長が採石業者に、運動員や選挙区内の有権者の飲食費を負担させた行為は、公職選挙法違反の疑いがあります。他方、鶴保氏は、業者側のために防衛省に事業について照会したり、衆院鹿児島4区選出の森山裕衆院議員(現国対委員長)を紹介したりしています。鶴保氏の事務所は編集部の取材に回答しませんでした。

「迷」答弁にもほどがある。15日の衆院文科委員会での「加計学園」問題の集中審議。ひときわ目立ったのが、内閣府の長坂康正大臣政務官だ。特区を所管する立場だけに「丁寧な」答弁をするのかと思いきや、事前通告してある質問に、まるで答えられず“迷走”したのだ。「迷」答弁にもほどがある。15日の衆院文科委員会での「加計学園」問題の集中審議。ひときわ目立ったのが、内閣府の長坂康正大臣政務官だ。特区を所管する立場だけに「丁寧な」答弁をするのかと思いきや、事前通告してある質問に、まるで答えられず“迷走”したのだ。立憲民主の逢坂誠二衆院議員から、獣医学部新設の際に閣議決定された「石破4条件」について質問されると、長坂氏は書類をボー読みし、内閣府の事務方と幾度となく「ヒソヒソ」。答弁に立った約50分間のうち、何度も答えにフン詰まり、「オタオタ」。12回も審議が止まった結果、速記停止は計7分にも及んだ。野党側から「答弁がヒドイ!」とヤジが飛ぶ中、冨岡勉委員長には「大丈夫? 答えられる?」と声をかけられる始末だった。
■この人も“魔の3回生”質疑の終わりで逢坂議員は「事務方に聞いても分からないから政治家を呼んだのに、今日は何にも答弁できないじゃないか」と語気を強めたが、そもそも、この“迷弁士”は何者なのか。「青山学院大を卒業後、海部俊樹元首相の秘書を10年以上務めていました。愛知県議を経て、2012年に海部元首相の地盤を継いで初当選。14年、17年も当選を重ねた“魔の3回生”です」(永田町関係者)師匠の海部元首相といえば、早大雄弁会で鳴らした弁士だ。海部語録には「自分の言葉にこだわり、演説や答弁では原稿を読まない主義を貫きました。言葉に命が宿らないからです」とある。弟子の長坂氏にとっては耳が痛い……。