政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
2019年11月8日8時35分
ヤジ飛ばす安倍 責任回避の萩生田/政界地獄耳
★約8カ月ぶりに開かれた衆院予算委員会の集中審議。相変わらず首相・安倍晋三の答弁は的を射ない。ただ、それで8カ月前は通っていたが、予算委員会の空気もそれを見る国民の目も当時とは違う。テーマは学校法人「加計学園」による獣医学部新設を巡る問題。今井雅人が文科省内で作成されたいわゆる「萩生田メモ」を取り上げ「誰かが作った」と質問していると、首相が自席から「あなたが書いたんじゃないの」などと声を上げた。人が話している時にヤジを飛ばされるのを極端に嫌う神経質さを持ち合わせていながら、質問にイラつくと自らヤジを放つ首相。当初は答弁したならともかくとぐずっていたが結局「つぶやいた。申し訳なかった」とヤジとして謝罪した。
★どうも加計学園の話題になるとむきになる傾向がある。落ち着かないのだろうか。一方、文科相・萩生田光一は英語民間試験導入をめぐり、試験を決めたとみられる省内の非公開会議の議事録について「基本的には公開していく前提で準備する」と表明した。一見異例に見えるが、萩生田としては自分より前の文科相が決裁したことと責任回避が目的だろう。
★だが文科相は第2次安倍内閣以降、下村博文、馳浩、松野博一、林芳正、柴山昌彦、萩生田と林を除きすべて安倍の出身派閥・清話会の指定席となっている。表向きは道徳教育の積極導入などだったが、実態は受験利権のコントロールが目的だったのではないかと疑われても仕方があるまい。またその間に森友学園、加計学園と学校認可も行われてきた。また学校法人幸福の科学学園が先月25日、文科省に対して2度目の「幸福の科学大学(仮称)」の設置認可を申請している。最近では所管の文化庁が美術展や映画製作の助成金カットなどの采配で政権批判を封じ込める役目も担っている。消費税では怒らない国民も、子供の将来については厳しい目を向ける。政権と派閥挙げての疑惑は解明されるか。(K)※敬称略
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森友新文書5849ページでわかった新事実! 公文書改ざんを生んだ安倍首相逆ギレ発言の舞台裏 しかし肝心の部分はいまだ黒塗り
文書開示を報じた『ゆうがたサテライト』
安倍首相が「終わったこと」にしようとしている森友学園問題で、大きな動きがあった。約8億円も値引きして売却した国有地取引をめぐる行政文書5849ページが開示されたというのだ。
これらの文書は、立憲民主党の川内博史議員が情報公開請求していたものだが、財務省は昨年8月に不開示を決定。だが、この決定に川内議員が不服を申し立て、今年6月、総務省の「情報公開・個人情報保護審査会」が財務省の不開示決定を違法だと判断していた。そして今回、開示されたことをテレビ東京のニュース番組『ゆうがたサテライト』が5・6日の放送で2日つづけて伝えたのだ。
今回、開示された5849ページもの文書は、財務省が作成した国会答弁の想定問答や、近畿財務局が本省である財務省や国交省の大阪航空局とやりとりした応接録など。
たとえば、はじめて総理入りの国会審議で森友問題が取り上げられた、2017年2月17日の衆院予算委員会での安倍首相の答弁。このとき、民進党の福島伸享議員(当時)から昭恵氏と籠池泰典氏の関係について問いただされ、安倍首相が激昂した様子で「私や妻が関係していたら間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」と断言したことは、その後の公文書改ざんを引き起こすきっかけにもなり、多くの人の記憶に残っているだろう。ところが新文書によると、じつは財務省が用意した想定問答に書かれていた答弁は、こういうものだった。
「法令及び国有地の処分ルールに基づき、大阪の私学審の設置認可適当の答申を踏まえ、国有財産地方審議会において処分方針の了承を得ているものであり、誰が小学校の校長であるかは関係ない」
しかし、安倍首相は福島議員の追及に激昂し、想定問答を読み上げず、「私や妻が関係していたら間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」と断言してしまったのだ。そして、この宣言をきっかけにして公文書の改ざんが進められ、ついには近畿財務局の職員は自殺にまで追い込まれてしまったのだ。
実際、昨年6月6日付の毎日新聞でも、この日の答弁をどうするかを今井尚哉首相秘書官や杉田和博官房副長官らが話し合いをもち、「首相が『自分も妻も問題には関わっていないが、こんな話になって申し訳ない』と言えば済むのではないでしょうか」という提案がなされ、今井首相秘書官がこれを安倍首相に伝えたというが、当の安倍首相が「私も妻もまったく関与していない」と耳を貸さなかった、と報じている。こうしてまわりの進言も無視して陳謝するどころか逆ギレして啖呵を切ったことが公文書改ざんという国家的犯罪の引き金になったことをあらためて考えると、いまだに安倍首相が総理も国会議員も辞めていないことの理不尽さを痛感せずにはいられないだろう。
だが、今回開示された文書でもっとも重要なのは、近畿財務局と財務省のやりとりが記された応接録だ。
一体、財務省は近畿財務局にどういった指示を出し、その結果、国有地が約8億円も値引きされることになったのか。そして、そこに昭恵氏は介在していないのか──。このように近畿財務局と財務省のやりとりは、森友問題の全容を解明する上で、非常に重要な意味をもつものなのだ。
しかし、今回開示されたものは、この肝心の文書が黒塗りにされているというのである。
安倍首相は「膿を出し切る」と言いながら、都合の悪い事実はいまだに隠すとは……。だが、逆にいえばこの黒塗りにされた文書こそが、安倍首相の“アキレス腱”なのである。
2019/11/08衆議院法務委員会(国会中継)
「新聞記者」が発端…「宮本から君へ」助成金の忖度不交付
(C)2019「宮本から君へ」製作委員会
安倍政権下での「忖度」が、芸術・文化の分野でエスカレートしている。「KAWASAKIしんゆり映画祭2019」では、“安倍友”文化人をこきおろした映画「主戦場」に対して共催の川崎市からストップがかかり、一時は上映中止となった(多数の抗議を受け復活)。また文化庁は、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」に対し、内定していた補助金の不交付を発表。さらに映画「宮本から君へ」に対する1000万円の助成金も突然取り消した。文化庁所管の日本芸術文化振興会によれば、麻薬取締法違反で有罪判決が出たピエール瀧被告の出演が理由という。だがこれまで振興会の助成金取り消しの前例はなく、あわてて交付要綱を今回の決定に沿って改正する後出しの対応が厳しく批判されている。こうした背景について映画批評家の前田有一氏はこう言う。
大志とロマン持ち共産党躍進を
中村喜四郎衆院議員が語る野党共闘
日曜版10日号
大志とロマン持ち共産党躍進を
中村喜四郎衆院議員が語る野党共闘
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日本共産党の第8回中央委員会総会で党大会に提案する諸議案が承認されました。党綱領一部改定案では世界史の大局的な見方、中国に対する踏み込んだ批判を提示。志位和夫委員長は「いまのたたかいが未来社会を準備する」として、大志とロマンを持ち党躍進をと呼びかけました。
自他ともに認める「保守政治家」の中村喜四郎衆院議員が「野党共闘を強く」と語ります。
作家の澤地久枝さんがこれまでの著作を通して自分史を振り返る新著を出しました。
2閣僚が辞任し、文部科学相の「身の丈」発言に「大臣失格」の声が上がるなど安倍政権は、内閣総辞職に値する異常事態です。
選択的夫婦別姓を求める訴訟の原告や弁護団の思いは…。
新連載「知っておきたい社会的ひきこもり 理解と支援」がスタート。歌手の加藤登紀子さんが、森繁久彌さんへの思いなどを語りました。
関西電力の「原発マネー」還流の闇について藤野保史衆院議員が語ります。
「世界ネット」は香港での市民の抗議の現地ルポ。スポーツは閉幕したラグビーワールドカップ日本大会です。
高校生なども声を上げ、野党も共同でたたかうなか、大学入試への英語民間試験の導入が延期されました。
「ひと」は俳優の米倉涼子さん。
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