金権より民権! 平野貞夫×前川喜平×佐高信【3ジジ放談@高知】20240121
陸自幹部らの靖国集団参拝
「私的」釈明 通用せず
自主ルール二つ破る
「私的な参拝」―。靖国神社を訪れた閣僚や国会議員が、憲法違反と言われないために多用するこの言葉。私的と公的の参拝を分ける基準は、どこにあるのでしょうか。その基準に当てはめると陸上自衛隊幹部らの集団参拝(本紙10日付)は、どちらなのか―。(取材班)
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毎年8月15日の終戦記念日ころに繰り返される閣僚などの靖国神社参拝。
自民党の三木武夫内閣(1974~76年)では、「公式参拝の4条件」という基準を示していました。
4条件とは、(1)玉ぐし料を国費で払ったか(2)公用車を使用したか(3)公務員を随行したか(4)記帳する際の肩書で公職を名乗ったか、となっています。それらのいずれにも当てはまらなければ、「私的参拝」とする“自主ルール”です。
今月9日に「年頭航空安全祈願」の名目で靖国神社を参拝した陸自ナンバー2の小林弘樹陸上幕僚副長(陸将)らの場合は、どうなるでしょうか。
取材班は小林副長らが靖国神社に到着したところから、去るところまで取材しました。
小林副長は行きも帰りも公用車の大型ミニバンに乗っていました。小林副長には、カバンを二つ持った秘書らしき男性が付き添っていました。カバンの一つは小林副長のものと思われます。
防衛省によると、玉ぐし料は、担当課が1人当たり2000円を参列者から徴収していたといいます。他方、記帳については明らかになっていません。
現時点でも4条件のうち二つで“自主ルール”違反です。参拝する間は、時間休を取得するなど、「私的」参拝に見せかけようとするものの、公的な集団参拝であることは明らかです。憲法20条が定める政教分離の原則に反するといえます。
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西谷文和 路上のラジオ 第166回 佐高信さん「刷新本部を刷新せよ!」
内閣支持率が最低を更新し続ける中、派閥の裏金事件で逮捕者まで出して絶体絶命。いつ倒れてもおかしくないと見られていた岸田政権が、なぜか息を吹き返している。岸田首相が近く解散・総選挙に打って出るという観測まで流れ始めた。
◇ ◇ ◇
裏金事件をきっかけに岸田首相が立ち上げた政治刷新本部が25日、中間取りまとめを発表。政治資金パーティーの禁止や、組閣や党人事で派閥の推薦を認めないこと、夏冬に所属議員に配っていた「氷代」「餅代」などの手当廃止などが盛り込まれる。岸田首相は「派閥からカネと人事の機能を切り離し、純粋な『政策集団』にする」と言うのだが、派閥全廃には踏み込まない玉虫決着になった。「派閥存続派の麻生副総裁、茂木幹事長に配慮した形です。ただ、岸田派、二階派、安倍派に続き森山派も解散の意向ですから、かたくなに派閥を守ろうとする麻生派と茂木派は、国民からは守旧派に見られて分が悪い。それも岸田さんの狙いかもしれません」(自民党無派閥議員)
国民受けすると思えば、伝統ある宏池会(岸田派)を解散してでも延命をはかる男だ。麻生氏と茂木氏を悪役に立て、自分は改革派を気取って世論の支持を得られればいい。そこで、出てくるのが「解散カード」だ。長期政権をもくろむ岸田首相は、秋の総裁選で再選されることを最優先に考えている。そのためには総裁選の前に解散・総選挙を断行し、勝利が必要。「小選挙区制で公認権を持つ党本部の力が強くなりましたが、カネも人事も派閥を介さず一元化されれば、総裁の権限はますます強化されます。これまで派閥の親分を立てていた議員も、今後は総裁の顔色をうかがうようになる。総理総裁に気に入られることが入閣の最短ルートになるため、岸田降ろしの動きも封じられるでしょう。予算成立後の春、もしくは通常国会が会期末を迎える6月に総理が解散・総選挙を断行するという見方が急速に広がっています」(自民党閣僚経験者)4月28日に行われる複数の補選で自民党は苦戦が予想されている。裏金事件で略式起訴された谷川弥一衆院議員の辞職に伴って行われる衆院長崎3区は候補を立てず不戦敗が濃厚だ。
本命は会期末の6月解散
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