飛騨の山猿マーベリック新聞

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◆<東京新聞社説>敬老の日に考える 「転がる石」のように

2023年09月18日 08時29分01秒 | ●YAMACHANの雑記帳
英国のロックバンド、ローリング・ストーンズが来月、18年ぶりの新作アルバムを世界同時発売します。現在のメンバーは、ボーカルのミック・ジャガーさん(80)、ギターのキース・リチャーズさん(79)とロニー・ウッドさん(76)の3人。一昨年、ドラムのチャーリー・ワッツさんが80歳で他界後初の新譜には、元ビートルズのポール・マッカートニーさん(81)も参加しています。
 ストーンズといえば、1962年の結成以来、一度も解散することなく、ミュージックシーンの頂点に君臨し続ける最古の現役ロックバンドです。「いやあ、すごい、すばらしい。こっちも負けてはいられんです。新作を出したくなりますね」
 日本のロックバンド、センチメンタル・シティ・ロマンス=写真=のキーボードとボーカルを担当する細井豊さん(69)は、大御所の新たな挑戦に、大いに刺激を受けています。
 センチメンタル・シティ・ロマンス。愛称「センチ」。1973年に名古屋で結成後、ストーンズ同様メンバーの入れ替わりはあるものの、一度も解散しておらず、「日本最古のロックバンド」と呼ばれています。
 洗練されたウエストコーストサウンドにカントリーやラテンの要素も取り入れた独自のサウンドを引っ提げて、深紅のボディーにバンドのロゴを飾った「赤バス」で全国を駆け巡り、日本語ロックの「種まく人」になりました。世界的ブームになったシティーポップの先駆けとも言われています。
 細井さん、通称ユタさんは、唯一の結成メンバーです。

◆しがらみにとらわれず

 成人から小学生の孫3人。センチとしての活動のほか、旧メンバーとのコラボや、他のアーティストのサポートなど、年間100回前後のステージを精力的にこなしています。
 上半身を前後左右に大きく揺さぶりながら鍵盤をたたいて歌う独特の演奏スタイルは、今も昔も変わりません。そんな姿が同じ時代を生きてきたファンたちを励まします。
 「50年。半世紀。『えらいこっちゃなあ』という気はしています。好きな音楽を一生懸命やっているというだけなんですが…。老いですか? 意外と自覚がありません。意識するのは、役所から何々の手続きをしてくださいという書類が来たときくらいかな」と細井さん。「音楽で免疫力が上がるんですよ」と屈託なく笑います。
 「センチが長く続いているのは、目立ったヒットがないからです。あれを歌わなきゃ、あれを超えなくちゃという、しがらみにとらわれず、ムリをせず、自分たちがやりたい音楽を、やりたいようにやってきた。だから“長生き”なんだと思うんです」
 そう話すのは、センチのマネジャーを長く務め、今もかかわり続ける竹内正美さん(72)。
 竹内さんは17年前、名古屋から愛知県西三河の山間部、豊田市の小原地区に移住しました。
 「小原に来て、年を重ねて、大病もして、このごろつくづく思うんです。年をとるって、もちろんつらい部分や悲しい部分、不自由な部分も多いけど、しがらみから解放されて、好きなように使える時間が増えて、若いころにはムリだったセンチのような生き方が、やっと、できるようになってきたんじゃないのかなって」
 小さな畑を耕しながら、ムラの未来を考える地域会議の会長や定住促進委員といった「お役」を買って出る。地区内に三つある小学校を巡回し、読み聞かせをしながら子どもたちと向かい合う。友人からウッドベースをもらい受け、リサイクルショップで電子ピアノを買って独学し、隣町のライブハウスで自作の歌を披露する。客席はまばらでも、やっぱり拍手は気持ちいい。

◆歌声に背中を押され

 「ちっちゃなことかもしれないけれど、未来に向けて何かができると思えるうちは、まだまだアンフィニッシュだよ、終わりませんよと考えるようにもなりました」と竹内さん。
 ♪歩き続けてここまで来た/はるか離れたあの星見つめ/遠くに夜空に耳をすませば/変わらぬ歌声/聞こえた気がする…「時は流れても」(センチメンタル・シティ・ロマンス)
 きょう敬老の日。例えば懐かしい歌声に背中を押され、新しく何かを始めてみる日にしても、いいんじゃないかと思っています。

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