天と地の間

クライミングに関する記録です。

スラックライン

2010年07月09日 | トレーニング
ヨセミテで初めてスラックラインを見て(遠征の記録を参照)、
これは使えると思い、帰国後、荷締め機で代用しようとホームセンターで物色したところ、意外に高い。ちょうどそのころ、スラックライ
ンに特化した製品が日本にも入ってくるようになってきたので、それを買おうかと調べたら、安いものでも12000円~16000円程度とこれま
た高い。長くやれるかどうか分からないものにそれだけのお金はかけられない。それが理由で1年余り保留していたのであるが、知り合いが
ネットで3500円で買ったというものを見て、それぐらいならいいかと買ってみた。


中間が当然、一番難しい。
手でバランスをとるのがコツの一つ。


物は3500円にしては良い。幅は5cm、長さは15m。正規版との違いはテープの厚みぐらいのものである。それと正規版の良いものは滑り止め
が付いているらしい。私のは厚みがない分、少し伸びるがしっかり張ればなんら問題ない。

問題はやるところ。やはり平日であれば公園しかない。いい年をして一人でこんなものをしていると怪しまれるので、あまり人のいない公
園で、なおかつ子供たちも夕飯に帰る時間帯をねらって行くようにした。


トライ中の私。写真では簡単そうだが。


片足で静止するのはすぐにできるようになったが、歩くことがままならない。バランスを崩したおり、立て直すのにこれまで使ったことの
ない部位の筋肉を使うようだ。最近、注目されるようになったコアといえばいいのか。
一週間に一度の割合で、30分程度ボルダーをする前にやっていたら、徐々に歩けるようになった。やり始めてほぼ一ヶ月、10m程、端ま
で歩けるようになった。今後の課題は、途中で方向転回することとジャンプして乗ることだ。ヨセミテではバク転して着地する奴がいたが、
これだけはやめておこう。



やり始めて感じたことは、クライミングには確かに有効だろうということ。立ちこみの練習になるし、クライミング時にバランスを考える
ようになる。それと沢登に有効ではないかとも思う。なぜなら沢を歩く折には、飛び石伝いに歩くことが多いため、後足を蹴らずに前足に
体重移動してバランスを保つテクニックが身に付ければ、岩の上で滑って転ぶことも減るのではないか思う。沢登はやったことがないが、
川原の岩から岩を飛んで走ってボルダー間を移動した経験からそう思う。


片足だとバランスをとりやすい。

始めるにあたっては、腰に悪いのではないかと思っていたが、意外に良い。おそらく腸腰筋を鍛えるためだろう。


 追記・・・・先日、人口壁の近くでクライマーのいないときを選んで数人にレクチャーしたが、人工壁の近くでするのは、止めたほうが
よいだろう。近くでわいわいとやられるのは、真摯に取り組んでいる人に迷惑だからだ。
最近は、そういう微妙なところがわからない人が増えているので、近くでやる人が出てくるのではないかと、ちょっと危惧している。そう
なれば、私としては悔やむことになりそうだ。



スリングの締め具。ヨセミテではビナを利用して張っていた。

 ちなみに、スラックラインのスラックとは、ルーズと同義語で緩いとか怠慢という意味である。
ヨセミテでは昔からロープやテープスリングを利用し、気分が弛緩したオフ日にやっていた。
オンとオフのメリハリをつけるのに良い。

コメント (4)
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