販売業ではないけれど、接客業のアタシ。
日々、いろいろな方と接しています。
しんどいかたも、どっさり。盛り沢山!!
一山いくらで売りたいほど、いらっしゃいます・・・
でも、誰も買わないよねぇ~
もちろん、感じの良いかたたちから学ぶことも
沢山あります。
その他、ユニークな<VIP>もいらっしゃる。
その1。ある日、こぎれいで上品な老婦人がいらした。
話す言葉も丁寧で、典型的<山の手シルバーマダム>。
ある契約をしていたので、それについて・・・とのこと。
でも、その契約。我社には存在しません。
どんなに説明しても、頑として聞かない。
そこにあった云々の・・・などと、以前の社内のレイアウトなどを
良く知っているのですが、話すことが絶対におかしい。
「契約してお金も払っているのに、それはあなた犯罪です。
警察へ行きますよ」・・・(って脅しかよ~)
仕方がないので、社員さんに出てもらった。
相手が若い男性となると、態度がちょっと軟化したが
次第に硬化していくマダム。
最後に、やはり「警察へ行きますわ」
忍耐強く応対していた社員も最後には、「行ってください」。
仕方がありません。
翌日その社員さんに「警察から連絡ありましたか?」と聞くと
「ないですねぇ」
しっかりとした態度、口調。毅然とした素敵な老夫人です。
でも、明らかに勘違いか、思い違い。もしくは錯覚。
警察のかたは、どんな対応をしてくださったのか・・・
いえ果たして、あの方は警察へ行ったのか・・・
その2.「これ、あんたにあげる」とスーパーの袋をどさりと
渡そうとするかたがいらした。中は明らかにお野菜など。
おっ、貢物か~?「貢物なら現金かギフトカードで
」
・・と言うわけにもいかず、「いえいえ、このようなこと
とんでもございません」と、固く、断固ご辞退したが
このかたも「あのね病院で○○を落としたようなの」
はぁ~~??
お話を聞くだけ聞いて、「それは大変なことです。。
でも、落し物は警察でご相談なさったほうがいいですよ」
と、お帰りいただいた。
でも、その日、会社の通用口で迷子になっていた
お年寄りがいらしたそうです。
「落し物の相談をしたい」と言ってたそうなので、たぶん
同じかたではなかったか。。。。
ゆっくり時間があったら、外までお見送りもしたい。
いえ警察へも、付いていきたいくらいです。
でも、そういう方がお一人いらしたら、後ろは大渋滞。
お急ぎのかたが、大勢待っていらっしゃる。
<ビジネス>と<情>との切り替えを、どこでするか。
表面はにこやかにしていますが、頭の中は大混乱です。
ただ、私などは、こういう場面が少ないけれど、
大勢の患者さんや介護しなきゃならない人がいる
病院の看護師さんや、ヘルパーさんたちなどは、
切り替えの選択に、常に直面しているのでしょうね。
さて、トップの写真は ↓<三渓園>で撮ったものです。
古いガラスにゆらゆらと映る空や木々。好きな風景です
でも、空も木々も確かに現実にあるけれど、
ガラスの向こうにはないのです。映っているだけ。
もしかすると・・・
VIPたちの世界は、こんな景色なのでしょうか