もうユキノシタの花の季節なのですね。
遥か昔、軽井沢に一人住まいをしていた母を慰めてくれたユキノシタの花。
以前の記事ですが、お届けしたくなりました。

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「ユキノシタと母」
肝心のところがずいぶん壊れてしまっていますが、これは機織り道具の杼(ひ)です。
経糸(たていと)の間に、サッと緯糸(よこいと)を滑らせて通す道具です。
母は99歳で亡くなりましたが、母の母=私の祖母が機織りで使っていたものの名残りです。
長さ約250mm 、幅約40mm、 高さ約25mm
祖母は2男6女を育てましたが、戦死したり早逝したりで、残ったのは、長男の伯父、次女の伯母、6女であった母の三人です。今はみな思い出の中の人となりました。
祖母の記憶も、ただ記念写真に納まっているような姿でしかないのですが。
機織りをして一家の衣を賄い、畑や味噌たき諸々~~と、昔の人は、働き者だったですね。いとおしい・・・。
その血筋を引いた母。
その娘であるのに、怠け者のわが身ーーファイト!です。
杼を持ってみるーー滑らかな堅い木膚のなんと柔かな語りかけでしょうか。