(12月)
空はどんより重た気な早春の景色です。新川沿いにサンシュユをチェックに行きました。
プチン、パツン、パッチリ、弾けかけた蕾の中から、ほら、黄金色の春が覗いているよ!
珠のつぼみたちは、やがて明るい金色のレースとなって枝々を包むでしょう。
故郷の早春の山で出合うサンシュユの花は、清冽な春の使者。よく茂った繊細な枝々に、葉に先立って黄
色の小花をたくさん咲かせます。まだ裸木の多い林を彩る春の光のようです。
山茱萸――中国原産のミズキ科の落葉小高木。葉を見れば、なるほどミズキの仲間!
秋には、秋珊瑚とも呼ばれる赤い実がなるそうです。(また去年も見損ねました・・・)
「サンシュユ咲く」
お隣の白梅もこれからーー。
弾ける蕾の音が、聞こえてきますね。
なんて可愛い黄金色でしょう。
冬ではなく早春。この響きも好き。
風はまだまだ冷たいけれど、光の春へとまっしぐら。
生まれ出した春を、見つけに行きましょう。
でも、日当たりには、草ぐさの小さなロゼットが
ブローチのように地に貼りついていて~
「光の春」を待ち望んでいますね。
遥かはるか山国の子供であった頃――
真っ先に小さな黄色い花の咲く場所へ何度も何度も確かめに行きました。
小さなロゼットにイヌナズナの黄色い花が咲いていたら、春は来たのです。
佐保姫がにっこりと微笑んでいるようですね。
そちらの春はやはり早いですね。
こちらは一番寒い時期ですが、庭には福寿草やスノードロップの芽が出ています。こちらも佐保姫がどこかに隠れているのかもしれません。
こちらの佐保姫は、河津桜が一番でしょうか。
新川よりも道沿いのよそのお宅のが一番乗りのようですが、ちょっとカメラを向けるのが・・・
早春の花たちが健気なのに、ここ2~3日寒さががんばりすぎでーー。
お庭の福寿草やスノードロップの咲く春を待つのも、寒の楽しみですね。お大切に。