8/23(月) 三俣山荘C ~ 三俣蓮華岳 ~ 黒部五郎小屋 ~ 黒部五郎岳 ~
黒部五郎小屋 ~ 三俣山荘Cテント蓮泊。
3日目です。 今日は三俣Cから黒部五郎岳を往復します。 標準タイム9時間超えのため朝早くテン場を出た。
------------------------------------
「黒部五郎岳」
黒部五郎は人名ではない、山中の岩場のことをゴーロという。五郎はゴーロの宛字で、それが黒部川の
源流近くにあるから、黒部のゴーロ、即ち黒部五郎岳となったのである。
深田久弥著 「日本百名山」 より抜粋引用。
------------------------------------
3時30分起床、 4時30分出発。
今朝もまた真っ暗な登山道を先ずは三俣蓮華岳目指して登り始める。
登山道は巻き道もあるが、明日再度同じ道を登り双六小屋へ抜ける下調べにもなるので、
行きはあえて距離の長い表の道を選んだ。
道は狭く急なゴロ石が多かった。 空には月夜が・・・。
ほどなくして三俣三差路着。 ここは長野、岐阜、富山の県境である。 勿論富山県側へ入る。
最後の急な坂を登り切れば三俣蓮華岳に到着する。 夜明け前。 頂上は寒風吹きすさぶ。
槍の穂先も静かな佇まいを呈している。

ザックは軽いためガンガン登っていけた。 軽いということはこういうことか・・
先に進み三俣蓮華岳を振り返る。 日の出を待つ登山者3人。

燕岳上?に上がる朝日。 今日も天気はいいようだ。

登山道は山の北斜面をタバース気味に付いていた。 右下は結構な斜面で落ちたら危ない。
お気に入りの一枚。 「黒部五郎岳山頂を照らす朝陽」

あの広大なカールが素晴らしい。
手前の登山道もブワーっと赤く染まっていく。 背中が暖かく体温が上がり益々好調になってきた。

黒部五郎小屋までの道は大きな岩がゴロゴロした急坂をどんどん下って行った。 帰りの登り返しがきつそうだ。
黒部五郎小屋着。 登頂に備え行動食と水分を補給する。


さて、 行きますか。 登りはカールコースで。

広大なカール地帯。 見上げるとすごい迫力で稜線が迫ってくる。 大昔氷河だった所。

途中の美味しい水場で休憩。 カールのほぼ中央。 カール一人占め。

長嶋茂雄さんばりに大きな声で言ってみた。 「ヘイ、 カール!」 この前の涸沢でも言ったっけなあ。
右斜面のきついトラ路を登る先行者。 当然抜かさせていただいた。

青空が眩しい。
頂上では何やら旗を広げてセレモニーをやっていた。
日本百名山達成とのこと。 初めての遭遇、 僕も拍手でその栄光をたたえた。 おめでとうございます。

(足掛け15年? 自分にもできるんじゃないかと思いチャレンジし続けたとのこと)
そして百名山35座目の僕が薬師岳と立山を従えいつもの決めポーズで。

“百名山” 一応チャレンジはしているものの、、 財力に乏しいオイラは・・・
「今はテン幕縦走の醍醐味にハマッてしまって」 などと方向転換を言ってみちゃったりして??
型に捉われず登りたい山に登りましょ。 それが百名山であればよし、 なくともよし。
カール側を見渡せば・・
左最奥に薄っすら白馬連山、 赤牛岳、 黒岳、 鷲羽岳、 三俣蓮華岳、 右奥に槍、 南岳、 そして大切戸。
そして中央左手に広がる丘陵地帯は、、 日本最後の秘境と呼ばれる 「雲ノ平」


「北アルプス最深部、 北アルプスのコア」
平地からだとこの場所は絶対に見えないしその存在すら知らないと思う。
ここに立ってみてその懐の深さが初めて分かりました。 天気サイコー! チョー気持イイー!!
この方たちと仲良くなりました。 地元富山だそうでチョコレートを頂きました。

皆さん、 男子も女子も山ノボラーの方たちは元気いっぱいです。
そして僕も元気いっぱいです! トンガリ君♪

山の武器、 じゃなくて(笑) なんかいいっしょ、 こういうの。 仲間って感じしませんか。

(下奥に有峰湖がちょっとだけ顔を出していますね)
帰りは尾根コースを下ります。 それにしても、、 絶景ですね。

それは岩場を下っていた時のこと。 視界の左隅に何か動めく物体が・・・
んんっ? 猿か?? いや違う、 もっと何かモソモソしてる・・
「 ! く、 熊!!! 」
僕との距離10mくらい。 体が氷つきました。 全然動けません。
そのうち熊は斜面を下っていきました。 もう心臓バクバクでした。
最初に気が付いた時はもっと近くにいた。

子熊に見えるがこの大きさで大人の熊だそう。 体長1.5mくらい?

(下山後五郎小屋の主人に報告した時に、 それは成熊だと教えられた)
岩場のドンズバまで行ったこの熊は、 この後また上側まで来てそれから沢に下りて行った。
時間にしておよそ1分くらい? すごく長く感じた時間だった。
その間に考えていたことは、、 「ストックのカバー外すべ」 そんなことしか考えられなかった。
ちょー ビビッたッス。
気を取り直して先に進みます。 と言いつつさっきの熊との遭遇場所を振り返ってしまいます。

と言いつつこの景観、 素晴らしいの一言ですね。
黒部五郎小屋です。 無事に戻って来られました。
小屋で一休みし三俣Cまで戻ります。

お花畑を過ぎ、

最後の雪渓を渡る頃・・

近くでヘリが行ったり来たりいている。 きっと遭難者を探しているのだう。

谷の方へ行ったかと思ったらまた戻ってきて僕の真上でホバリング。

ここで間違っても手など振ってはならない。
そう、 手を振った瞬間に梯子がスルスルと降りきて 「ハイ、300万円」 となる。
遭難者は僕じゃない、 早く本当に待っている人の元へ行ってください。 (この後十数分後下界に飛び立っていった)

やっとテン場まで戻って来ました。 ここまで8時間、、 ふぅ・・・

陽はまだ高い。 休憩後往復1時間の黒部川源流まで行ってみることにした。
黒部川源流 源流の目の前には雲の平の丘稜がドーンと広がっていました。

テン場に戻り本日の山行これで終了。 さて、 例のアレをやりますか。
鷲羽岳と、 洗いたてのシャツと、 コッヘルのフタに乾杯! (笑)

顔と首筋と腕は連日の日焼けで真っ赤っ赤です。 心の中も真っ赤っ赤です。
-------------------------------------
3日目が終わりました。
黒部五郎岳の広大さにはビックリしました。 とりわけあのカールは素晴らしかった。
あした、、

君に登る!!

-------------------------------------
<出費>
・テン場代 500円
・ビール代 600円 計 1,100円
黒部五郎小屋 ~ 三俣山荘Cテント蓮泊。
3日目です。 今日は三俣Cから黒部五郎岳を往復します。 標準タイム9時間超えのため朝早くテン場を出た。
------------------------------------
「黒部五郎岳」
黒部五郎は人名ではない、山中の岩場のことをゴーロという。五郎はゴーロの宛字で、それが黒部川の
源流近くにあるから、黒部のゴーロ、即ち黒部五郎岳となったのである。
深田久弥著 「日本百名山」 より抜粋引用。
------------------------------------
3時30分起床、 4時30分出発。
今朝もまた真っ暗な登山道を先ずは三俣蓮華岳目指して登り始める。
登山道は巻き道もあるが、明日再度同じ道を登り双六小屋へ抜ける下調べにもなるので、
行きはあえて距離の長い表の道を選んだ。
道は狭く急なゴロ石が多かった。 空には月夜が・・・。
ほどなくして三俣三差路着。 ここは長野、岐阜、富山の県境である。 勿論富山県側へ入る。
最後の急な坂を登り切れば三俣蓮華岳に到着する。 夜明け前。 頂上は寒風吹きすさぶ。
槍の穂先も静かな佇まいを呈している。

ザックは軽いためガンガン登っていけた。 軽いということはこういうことか・・
先に進み三俣蓮華岳を振り返る。 日の出を待つ登山者3人。

燕岳上?に上がる朝日。 今日も天気はいいようだ。

登山道は山の北斜面をタバース気味に付いていた。 右下は結構な斜面で落ちたら危ない。
お気に入りの一枚。 「黒部五郎岳山頂を照らす朝陽」

あの広大なカールが素晴らしい。
手前の登山道もブワーっと赤く染まっていく。 背中が暖かく体温が上がり益々好調になってきた。

黒部五郎小屋までの道は大きな岩がゴロゴロした急坂をどんどん下って行った。 帰りの登り返しがきつそうだ。
黒部五郎小屋着。 登頂に備え行動食と水分を補給する。


さて、 行きますか。 登りはカールコースで。

広大なカール地帯。 見上げるとすごい迫力で稜線が迫ってくる。 大昔氷河だった所。

途中の美味しい水場で休憩。 カールのほぼ中央。 カール一人占め。

長嶋茂雄さんばりに大きな声で言ってみた。 「ヘイ、 カール!」 この前の涸沢でも言ったっけなあ。
右斜面のきついトラ路を登る先行者。 当然抜かさせていただいた。

青空が眩しい。
頂上では何やら旗を広げてセレモニーをやっていた。
日本百名山達成とのこと。 初めての遭遇、 僕も拍手でその栄光をたたえた。 おめでとうございます。

(足掛け15年? 自分にもできるんじゃないかと思いチャレンジし続けたとのこと)
そして百名山35座目の僕が薬師岳と立山を従えいつもの決めポーズで。

“百名山” 一応チャレンジはしているものの、、 財力に乏しいオイラは・・・
「今はテン幕縦走の醍醐味にハマッてしまって」 などと方向転換を言ってみちゃったりして??
型に捉われず登りたい山に登りましょ。 それが百名山であればよし、 なくともよし。
カール側を見渡せば・・
左最奥に薄っすら白馬連山、 赤牛岳、 黒岳、 鷲羽岳、 三俣蓮華岳、 右奥に槍、 南岳、 そして大切戸。
そして中央左手に広がる丘陵地帯は、、 日本最後の秘境と呼ばれる 「雲ノ平」


「北アルプス最深部、 北アルプスのコア」
平地からだとこの場所は絶対に見えないしその存在すら知らないと思う。
ここに立ってみてその懐の深さが初めて分かりました。 天気サイコー! チョー気持イイー!!
この方たちと仲良くなりました。 地元富山だそうでチョコレートを頂きました。

皆さん、 男子も女子も山ノボラーの方たちは元気いっぱいです。
そして僕も元気いっぱいです! トンガリ君♪

山の武器、 じゃなくて(笑) なんかいいっしょ、 こういうの。 仲間って感じしませんか。

(下奥に有峰湖がちょっとだけ顔を出していますね)
帰りは尾根コースを下ります。 それにしても、、 絶景ですね。

それは岩場を下っていた時のこと。 視界の左隅に何か動めく物体が・・・
んんっ? 猿か?? いや違う、 もっと何かモソモソしてる・・
「 ! く、 熊!!! 」
僕との距離10mくらい。 体が氷つきました。 全然動けません。
そのうち熊は斜面を下っていきました。 もう心臓バクバクでした。
最初に気が付いた時はもっと近くにいた。

子熊に見えるがこの大きさで大人の熊だそう。 体長1.5mくらい?

(下山後五郎小屋の主人に報告した時に、 それは成熊だと教えられた)
岩場のドンズバまで行ったこの熊は、 この後また上側まで来てそれから沢に下りて行った。
時間にしておよそ1分くらい? すごく長く感じた時間だった。
その間に考えていたことは、、 「ストックのカバー外すべ」 そんなことしか考えられなかった。
ちょー ビビッたッス。
気を取り直して先に進みます。 と言いつつさっきの熊との遭遇場所を振り返ってしまいます。

と言いつつこの景観、 素晴らしいの一言ですね。
黒部五郎小屋です。 無事に戻って来られました。

小屋で一休みし三俣Cまで戻ります。

お花畑を過ぎ、

最後の雪渓を渡る頃・・

近くでヘリが行ったり来たりいている。 きっと遭難者を探しているのだう。

谷の方へ行ったかと思ったらまた戻ってきて僕の真上でホバリング。

ここで間違っても手など振ってはならない。
そう、 手を振った瞬間に梯子がスルスルと降りきて 「ハイ、300万円」 となる。
遭難者は僕じゃない、 早く本当に待っている人の元へ行ってください。 (この後十数分後下界に飛び立っていった)

やっとテン場まで戻って来ました。 ここまで8時間、、 ふぅ・・・

陽はまだ高い。 休憩後往復1時間の黒部川源流まで行ってみることにした。
黒部川源流 源流の目の前には雲の平の丘稜がドーンと広がっていました。

テン場に戻り本日の山行これで終了。 さて、 例のアレをやりますか。
鷲羽岳と、 洗いたてのシャツと、 コッヘルのフタに乾杯! (笑)

顔と首筋と腕は連日の日焼けで真っ赤っ赤です。 心の中も真っ赤っ赤です。
-------------------------------------
3日目が終わりました。
黒部五郎岳の広大さにはビックリしました。 とりわけあのカールは素晴らしかった。
あした、、

君に登る!!

-------------------------------------
<出費>
・テン場代 500円
・ビール代 600円 計 1,100円