「快走爛漫Ⅱ」

アウトドア大好き人間です。 (since2005.10) 

岩手山

2011年08月27日 17時43分01秒 | 山歩き
8/21(日)     岩手山。


岩手山
 盛岡の風景は岩手山によって生きている。 
 ひとつの都会にひとつの山が、これほど大きく力強く迫っている例は他にはないだろう。

                        深田久弥  「日本百名山」  より抜粋引用。

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予てからの目標だった岩手山に登ります。 

スキーで来たとき、 ツーリングで来たとき、 空から見たとき、、

盛岡に入る遥か手前から一目瞭然の山、 田んぼの中にデーンとそびえる山、
ズバリ県名そのままの山、 きっと岩手県の屋台骨、 東北を象徴する山・・。
今回最大の目的の山。  なので少々の雨でも登ろうと決めていた山です。

肩? じぇんじぇん痛くありましぇん。 ←そんな体調で山なんてとお叱りはごもっともですが、
そこはそこ、 事前に下調べ済みで3点確保や急峻な岩場なしで登山道自体は比較的安全な山と。
(とは言うものの、本当の悪天候時(大雨、ガスガス、稜線での強風)は撤退覚悟で望んだ)

で、 朝。   ハイ、 ガスガスッス。     (ハア、、  オヤジ・・)

(もう少し身長があればその昔GASGAS乗れたのになー    そろそろホント ヤメテー)

いつものようにアルファ米と味噌汁、そしてカロリーメイトの朝食。   
このメニューは縦走時と同じ、 パワー付けないとね。

駐車場先の気持良さそうなキャンプ場(トイレ、水場あり)を過ぎ登山口着。


ここで新鮮な水を汲み登山開始。      天気曇天、  雨はなし、 時折薄日差し。


朝の早い時間、 山はまだ寝ていた?感じがした。  
何の音もしない、 風も通っていないので木々や葉っぱも動かない、 虫や鳥の鳴き声も全然しない、 
山全体がシーンといていた。 こんな感じは今までになかったような・・。  スゴク蒸し暑かった。



初めはそんな樹林帯(緩やか)を登って行く。 回りは樹木に覆われ展望はない。
 

岩手山は初めてなので新道を行くことにした。    (サイト等によると旧道は荒れ気味だとか)

時折開けた場所に出るがガスのため展望はない。   それでも雨降らずなので良しとする。
 

全面が開けた場所にでた。   下がかすかに見えた。

中央下の横に細長い白い点が駐車場です。    わかるかな。

登山道は良く整備されていて安心して登れた。  
途中数カ所、 木に頭をぶつけたり石越え場所はあったものの全体的に安全だった。

八合目避難小屋着。


なんかこの山は常連さんたちの憩いの山な感じがした。 

途中、 結構なお年の方たちが大きなザック(泊準備)背負ってゆっくりゆっくり登っていた。
この山小屋に着いて疑問解決。  軒下にいた数人に皆話かける。  「久さしぶりー」  と。
皆さんの恰好は最近山を始めた人たちのそれではなく全員玄人仕様。 (昔の装備や服装)

地元の方にとっての岩手山ってそういう山なんだなあと思った。   (上手く表現できないが)

ここ8合目でしばし休憩。  冷たく美味しい水がこんこんと湧き出ていた。
 
ここから先が最後の登り。   稜線風ありそうだったので、 ここ9合目の不動平で合羽上を着る。

避難小屋では一面のガス。   これは上はダメかなと思って登り始めたら晴れてきた。


あそこが頂上だ!  もう少しだ。   背中に吹く風が冷たかった。

 

がーん。   上には上があったよ。

 ( 山の常、 人生の指標。   (^^;  )



稜線に出たら中央に立派な火口がありました。   その淵をグルリと回った先に本当の頂上が・・。 



山神さまたちにご挨拶し。。


岩手山頂上着。       目的達成!!


一瞬だけ晴れた頂上に立てました。  とてもラッキーです。 
回りの山も見えましたが、 すぐにまたガスに覆われてしまいました。
風も強く寒かったので行動食と水を飲んでしばし休憩した後 下山しました。
(昨日登った八幡平方面と明日登る予定の早池峰山は全然見えなかった。 残念)

さっきまでハッキリ見えていた稜線。  ものの数分でこのあり様。 

こういう時のために稜線からの降り口をしっかりと記憶してきました。  (目印に石を置いてきた)

登頂前後から気になっていた大きな音がまた聞こえてきた。   ドーン、 ドーン、 と。。
空は曇り空、 雷の音だと思い早く避難小屋まで戻ろうとそそくさと下山。

それでも登って来る登山者。


僕は、 さっきから雷がスゴイので早く下りた方がいいですよ。   と話しかけた。
「ああ、 あれは自衛隊の演習の音ですよ」  だって。   そうだったんだ。。

僕を打たないでね。

晴れてきた。   ザザーと歩幅長くしながらガンガン下れた。 

(利尻岳九合目付近のそれに似ていた。  ザレた小石のため一歩一歩が長く取れスゴク楽)

避難小屋着。    ここで大休憩しエネルギー補給。

常連さん集まる避難小屋。  きっと夜は山談義と山歌で楽しいんだろうなー  もちろん酒と。。

夏場在住の管理人に確認。  この辺テン泊禁止、 小屋泊で協力金1,500円だそう。
今回はガスで景色不完全燃焼。 なので次回来ることがれば小屋泊でゆっくりしようと思った。
その時には下から薪を数本担いで登ろうと思う。   (自分で使う薪は自分で上げる)

なんだか心地良さそうな避難小屋だった。  
こういう所に泊ると常連さんたちの山話を聞くことができ、 スゴク勉強になるのだと思う。

来た道をピストンで下りた。

晴れてきました。  

真ん中の線が道路。  左自衛隊、 右牧場。    遥か左手奥に早池峰山??(たぶん)

憎いねえ、、  心温まるねえ。。


        「また来よう」


そして無事下山完了。


昨日下見時にいた  “アイスクリーム売りのおばちゃん”  はいなかった。  (マッチ少女じゃないよ)
今日下山したら買って食べようと思ったのになー   あーあ、 楽しみハーゲンダッツ(半減だす)。。


いつものように頭洗って体を拭いてストレッチ後  次の場所へ移動。

「岩手山、 ありがとうございました。   十分楽しめました。」


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明日登る予定の早池峰山口まで高速道路を使います。   (盛岡市街渋滞?を避けるため高速利用)





そして高速出て右(西方面)にある温泉施設へ。
ここもバイクツーリング時に気になっていた温泉♪     これも宿題完了です。 (^^v

「あづまね温泉  ききょう荘」     (日帰り500円)


こういう小さな地元の温泉施設って好きなんです。 ゆっくりできます。
しかもここのお湯はなめらかまろやかツルツルでホント気持良かったです。 
地元の方たちの憩いの場、保養施設。 素泊まり、自炊も可。  ここグッドです!

ここから真東にある早池峰山登山口へ向かいます。
途中、最後の大型スーパーでビールと焼き鳥買ったのは言うまでもありません。 



県25を行き、 岳という集落を過ぎるといきなりの山道で峡路に。


いくつかの滝を過ぎ僕の好きなクネクネ道を登り河原坊という登山口へ到着。




登山口にあるビジターセンターの管理人さんに様子を聞いた。    
今日一日降ったり止んだりで大霧、 明日も雨らしい。  無理しない方がいいとアドバイス受け。

ここの駐車場に今夜は泊る。  明日は左肩の様子と天気次第だな。
さっき買ってきたビールと持参のウィスキーをチビチビ飲りながら今日一日を終えた。

「この駐車場僕一人、 辺り真っ暗 外風強し」     ヒェ~・・。   早々に寝ますた。。


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大金持ちの本日の散財記録。

・高速代         650円
・GS代       4,000円
・温泉代         500円
・ビール他        550円
●合計        5,700円  

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 岩手山