「快走爛漫Ⅱ」

アウトドア大好き人間です。 (since2005.10) 

夏休み

2010年08月18日 22時09分42秒 | 徒然
私の働いてる会社は、  いわゆる  “お盆休み”  なるものはないんです。

家族の休みや仕事のスケジュール、 はたまたなるべく同僚の休みと重ならないよう
上手く調整しながら個人で休みを決めていきます。

それが各自で決めた   「夏休み、 夏季休暇」    となります。

そしていよいよ来週から僕の夏季休暇が始まるのです。  (先週今週のお盆は休みなく出勤)


ムホホホホ~       さーて、、    どこ行こうかなー

実はもう既に7日分の食糧は購入済み。   で、 大方行く地域も80%決まっているのでR。

でもでもでもね、      うーむ、、    あとは歩き通せるかが懸念される。

あっ!  あと・・    是が非でも25kg以内に抑えたいなー  

そうしないと、、     約60kmの全行程、   ちーとばーしきついかも。。。    (^^;


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激暑お見舞い

2010年08月17日 21時51分44秒 | 徒然
暑中が終わり盆過ぎて残暑お見舞いのはずが・・

まだまだ激暑ですね。    毎日すごく暑いです。

TVのインタビューでこんなこと言っていた方がいた。

「熱帯地方にいるみたいだ」   と。

ここ数年、 気候や地域性に変化が出てきているのかなあ。

「暑さ寒さも彼岸まで」  
 

もう少しの辛抱ですかね、、      ふう。。。

 


みかも山大文字焼

2010年08月15日 21時24分52秒 | 佐野通信
年に一度、 毎年8月15日に決まって行われる田舎のお祭り。

「大文字焼」        みかも山の西斜面を利用した大文字焼です。

かれこれ17年目だったかな?   僕は今年初めて見ました。

街の至る所から見渡せます。    これも佐野の夏の風物詩のひとつです。


式典が行われる場所は、市中心部から東に数キロ行った場所の佐野工業団地内にある
工場地帯の一角の産業会館の敷地です。  そこには少ないながらも出店も出ています。
 


僕のホームグラウンドの山、  みかも山です。          19時ちょうど点火です。
  


“大” ができあがりました。                     すごい勢いで燃えてます。
 

ビール片手に見る人、  携帯で撮る人、  にわかカメラマン、   地元のおじいいちゃん、おばあちゃん。


「日本の夏、  佐野の夏」        


土日の二日間だけど、  こんなのんびりした盆は初めてかも・・。


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関連NEWSはこちら。    (下野新聞より抜粋)

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20100815/367730

※営利目的ではありません。





調整

2010年08月15日 05時21分43秒 | 徒然
この週末はお盆だし天候不順だし、、 なので久しぶりに自宅周辺で過ごします。

昨日土曜は・・     みかもリフレッシュセンターでマシントレーニング。

来週から予定の山行を前に、 足腰を中心に約5時間徹底的に鍛えてきました。

(この辺りで一度足に負荷をかけておき、 そして1週間かけてリハビリ)

その後は軽くみかも山のハイキングコースをゆっくり散歩。   (さほど暑くもなく)


夕食は豚肉のしょうが焼きと大盛りご飯でガッツリと!!    そして野菜スープ♪


「ホームグラウンドの山で調整   &   しっかりと栄養補給 (休息)」


なんか久しぶりにゆった~りした土曜日でした。。。      




日高屋

2010年08月14日 00時15分21秒 | ラーメン
昨夜は会社退社後同僚に僕の野暮用に付き合ってもらい、 錦糸町駅近くのヨドバシカメラへ。

「8G SDHCカード購入」    これで今後の山行の写真撮りがもっと充実します。

で、  ちょいと一杯後〆のラーメン屋へ。



会社の同僚と一緒にタンメンを食べました。     野菜補給です。  (笑)

この方は富山県に実家があり来週実家へ帰るそうです。  遠いので気を付けてくださいね。


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しんさん、、、     富山と聞いてピクリとしましたね!?


「おわら風の盆」


あの街、  あの踊り、  あの笠、、、   顔は笠で見えないが皆美人な感じがするのは何故だろう。。。

ホントいい祭りですよね。

あっ!  そうそう、  それと郡上八幡の夜通し踊る夏祭りもいいですね。

どちらももうそろそろですね。    すごく懐かしいです。

五箇山、  越中富山、  スーパーカミオカンデ、  有峰湖、  郡上八幡、  飛騨高山、  開田高原・・

バイクツーリングで何回も走って訪れた場所。   


あの地域の山間部はすごく気持よく走れるので大好きです。



PS :  飲んだらもう帰れない。  一週間ぶりのカプセルホテル泊ですた。。。



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白根三山 Vol.4    (北岳、 間ノ岳、 農鳥岳)

2010年08月13日 22時18分59秒 | 山歩き
大変お待たせいたしました、   VOL.4です。

そう、   楽しかった南ア大縦走もいよいよ最終日になってしまいました。

あっという間の3日間。     楽しい時間はホント、 あっという間に過ぎます。。


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大門沢小屋キャンプ泊、    翌朝です。


テントの目の前には・・    日本一の山、  富士山が。            (目一杯ズームしております)


ここまで日本二位の山、北岳。   そして四位の山、間ノ岳を登ってきて最終日の朝一で仰ぐ山は・・・
(ちなみに第三位は先週登った奥穂高岳、  第五位が去年登った槍ヶ岳)

やっぱり、、     「富士山」   でした。      ハハハ・・


白湯にご飯混ぜて軽く朝食。     朝一の白湯は体を温めホント健康にいいんです。

テントの滴を拭き取りそそくさと撤収。     山小屋の主人に  「お世話になりました」  と告げて5時出発。




最終日の下りもなかなかスリリングでした。

危険な木橋、  滑る岩、  道標もない林、  すごく揺れる吊り橋・・


下の水流結構早いです。     落ちたら気持ちいいかも!?      んっ???



ここの渡りは少々緊張しました。    こういう橋は、  ト、ト、ト、 とリズム良く渡るのがコツです。


ここは画像じゃ分かりにくいけど足元は何ーんも無いんです。    下を流れる川をトラバースしています。


と思えば、、   すごく急なつづら折れの坂。    転んだら下の谷までまっしぐらです。


何本目の木橋でしょうか。。      段々慣れてきましたね。


揺れる想い♪     この吊り橋すごく揺れました。   一人づつ渡りました。   足元は・・・


さすがにこの橋の上では写真撮れませんでしたよ。    


続いての吊り橋です。     ここは ↑ の橋より幾分頑丈にできておりました。


まあそれでも足元は10m以上の高さがあります。   ちょっとでも足を滑らせたら・・・


落ちたら・・       この辺りは背筋が寒かったです。。。


一転して最後の強固な吊り橋。     この辺までが釣り客の入る所ですかね・・

この橋を渡るときは口笛吹いてましたから。    なーんてちょいとばかり吹いてしまいました。  すみません。。



「南アルプス  白根三山縦走  終焉」      ああ、  終わってしまいました。



ここからは長い林道歩きです。

この方(昨日から写真のモデルになっていただいてる方)とは抜きつ抜かれつを繰り返し、
自然と会話するようになった方で、 三重県から来られた山男です。

やはり南ア縦走コースにハマり、  来週は熊の平~塩見岳周辺を縦走するそうです。   いいいですね~



林道最終場所にはまるでチャーターしたかのように僕たちのことをタクシーが待ち受けていました。


ささ、、、     交渉が始まります。

運転手 :  一人1100円でいいです。  広河原まで行きます。
僕   :  すぐには出発しないんでしょう??   それなら奈良田発の少し安いバスにしようかなあ。
 
(これっていわゆる、 運ちゃんと我々登山者との引っかけ会話をしています。
 まあでも、、、   運転手も素人ではない、 こんな会話は日常茶飯事なのでしょう)

この時点でお客は4人になりました。  

そして4人全員が、 昨日から抜きつ抜かれつの間柄なので暗黙の了解みたいなのが芽生えてきて、 
いつの間にか誰かが桜役になったりして。。    ハハハ・・

三重県の山男  :   んー、、  じゃあ、乗りますか!   (なーーんてことになってくる  (笑))

実際、 ここから奈良田にあるバス停車まで30分は歩く。  そしてバスは10:10発。
今、 7時半だからこの時点でタクシーに乗れて広河原BTまで行ければまったくもって嬉しい誤算なのである。


(※)
ここまでお互い単独で数日間山に入っています。  そしてここが最終日の最終地点。 
全員がここの場所を目的に風呂にも入ら(れ)ず黙々と静かな山男をやってきました。
で、 タクシーに乗ったとたん緊張の糸が切れたのでしょう、 堰きを切ったように
誰かが回りを気にせず一気に喋りまくります。  その後は皆がそれに続きます。
お互いの自己紹介、 名前や出身地、今までの山行、 今後の予定・・ 
この時間っていいものなんですねー   タクシーの中は笑いで包まれていました。

それは、、、  数日間共にあの縦走路を歩いてきてお互い認め合った間柄だから・・。

そして、、、  無事に家族が待つ家に帰れるから。。   (北九州、 三重、 京都、 栃木)

全員体は汗臭く無精髭、  顔と腕は真っ黒に陽に焼け・・・

「山やって  良かったなあ。。。 」





一般車通行止めのトンネルです。     南アルプス林道です。


結果、 ジャンボタクシー4人で貸切。      極楽至極です。

僕たちより遅く大門沢を出発した(ここまで先行者もいたが足が遅く数人抜いてきた)人は
10:10奈良田発、 11:10広河原着の大混みバスに乗るしかない。

実際僕も当初はそのバスに乗ろうと思っていた一人だったので・・

8時、 広河原BT着。    ホントだったら今頃はまだ奈良田BTへ歩いている時間なんですよー

で、   偶然にも即、 芦安Pへの乗り継ぎジャンボタクシーに乗り込むことができました。 
(ちなみに奈良田からバスで来たら、 ここ広河原発が12:30、 芦安着は13:30)

なのでどれほど早いか察しが付くでしょう?    

ってことは帰宅時間が大幅に縮小できるんです。

ってことは早いうちにビールが飲めるんです。。   (そこなのね)


なんだかすごく懐かしい   「広河原BT」    たった3日ぶりなのに・・・



タクシーに揺られ芦安の駐車場に戻ってきました。 



タクシーを降りての最後の会話は・・      「またどこかの山で」



ジムニーに積んできた水で体を拭き軽くストレッチをして10時出発、 そして14時ちょうど無事帰宅しました。

芦安Pから昼間下道で家まで4時間。 今までのレコード樹立です。  
(飛ばしたわけでもないが、  芦安、甲府、雁坂峠、秩父、熊谷、太田、家まで早かった)  


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白根三山を終えて・・・


・芦安にある登山者用大駐車場に入った瞬間、  「帰ってきたよ」  という雰囲気になってきた。

・北岳は今回初。  そのどっしりとした重厚感はすごいもののがあった。 あのバットレスはすごい!

・キャンプ場所、水はとてもよかった。  北アと比べ小屋も比較的空いていたようだ。

・途中に適度な間隔である山小屋も登山者の1日の歩行距離等安全を考えた間隔での配置?でなかなかよろし。

・何と言ってもあの長大な縦走路。  あそこから見た景色は今までで最高である。 北アの岩峰もいいが、
 やはりあのなだらかな峰々を延々と越えていく縦走は南アならではのもだろう。
 しかもその峰は全部3,000m越の峰々である。   まさに天井の楽園であった。

・間ノ岳までは結構な人が登っていた。  それでもその先の登山縦走路まガラガラで空き 空き。

・一つ一つの山がホントに大きくどっしりといていた。  北アとは違う様相である。


そんな静かな南アルプス最深部の縦走路を踏破でき感激感動しました。

「最深部は人が少なくとても静かな山行時なら南ア、  岩稜帯を歩きたいなら北ア」    

んー、、、   じっくり山と向き合いたい時には南アルプスの縦走がお勧めですね。



「ホント楽しかったなあ。。   そして南アに対しスイッチが入ってしまった。。。  」      



Game  is  Over.


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かかったお金。  (初めて報告しますが)

雁坂峠有料    560円
テン泊代   1,200円 (600円 ×2泊)
水購入代金    200円 (1㍑ ×2回 山小屋)
ビール代   1,400円
タクシー代  3,200円
雁坂峠有料    560円
ガソリン代  3,000円

合計 :   9,920円   いやあ安い!   交通費込みで1万円以内。

(ちなみに山小屋泊時は8,000円×2泊分かかる)


重いザックを背負うがテント泊縦走はすごく安い。  帰りのザックは軽くなると思ったのだが・・

でもそのザックの中には想い出がいっぱい詰まり、 帰りもすごく重かった。。。  (感涙)


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三重県の方とはHPサイトADや連絡先等を交換しました。
そして今後のお互いの山行やその他の情報交換等をすることになりました。 

2日間、 大変お世話になりました。


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白根三山 Vol.3    (北岳、 間ノ岳、 農鳥岳)

2010年08月09日 16時02分09秒 | 山歩き
Vol.3です。    農鳥小屋から続く農鳥岳を一望しています。


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左に見える塊が農鳥岳、 そして尾根上がった正面が西農鳥岳です。  (鞍部に見えるのが農鳥小屋)


近づいてきました。    もうこの辺を歩いているときは悦に入ってました。    縦走、 最高ですね。



農鳥小屋に着きました。     ここまでザレた道をジグザグに300mほど下ってきました。  



この方が小屋のご主人。    その手のサイトでは有名人です。



事前に各種サイトで確認。  

(初めての単独大縦走。  途中もしものことがあったときのために、道中にある人口施設を事前にチェックしていた)


何せ結構うるさいらしい。   なるほど、その風貌からも容易に想像できます。 

でもそれは登山者の安全を思って言っていること、 と自分は解釈した。

夕方遅くに到着した者にはきつく叱る、  各自の明日の予定をいちいち確認する、 など。。

縦走路のほぼ中央にある農鳥小屋。  そんな山小屋をたった一人で切り盛りしている。

大人気の山小屋(槍ヶ岳、 涸沢、 白馬など)と比べ、 徹底的に見劣りする山小屋。

電気設備(発電機)も無くトイレは空中トイレ。  (行ってその目で確認してください)

夕食はごはんと漬け物のみらしい。    それで8,000円だったかな?

皆さんどう思いますか?   こんな小屋には泊りたくないと思いますか?

  ・
  ・
  ・

3,000m級の頂きが連なる長い稜線。    時には大雷など悪天候に見舞われたりもする。

そんな時にあるこの山小屋。    この方はそんな登山者たちをこの山小屋でたった一人で待っています。

山小屋にはウォシュレットなんて無い、  当然風呂も無し、  水場も遠い、  電気も無い、

でもそこにあるのは、、     安全と温かい食事、  そして一日の疲れを癒すことのできる薄っぺらい布団。

「8,000円」   高くはないでしょう。     “そんな時”  に泊らなかったら確実に死に(ね)ます。



僕はここを通り過ぎるとき、 大きな声で挨拶をしました。   「こんにちはー」  と。

ご主人・・   「この時間だと今夜は大門沢小屋だな、 気を付けて行けよ」



ちょっとした会話が心に染みる。   そして絶対無事に帰ろうと改めて思いました。

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これから登り返すあの急登の前に、 ここでしばし休憩しました。


薄皮であんこたっぷり。  のはずが、 全部薄くなってしまった、  のあんぱんです。

これはもうアンパンではなく、 アーンイヤーンです。       ・・大変失礼しました。 


出発してちょっと登った所から後ろを振り返ります。    降りたり登ったりですね。    まるで人生そのもです。 



写真だとわかりずらいですね、  ここ、すごく急なんです。   だって息が上がってしまいましたもの。


しかも、、   後頭部にサンサンと降り注ぐ太陽光線、 そして背中には火鉢を背負った状態でしたから。。

ここの登りはホント効きました。     でも登るしか、  行くしかないのです。


「西農鳥岳」  (標高3,050m)    標識等一切ありませんでした。


登ってきた道です。     後続者が見えますね。   (この方は九州から来られた方です)


で、 こちらがこれから進む道です。   左手奥の富士山右下に見える隆起が農鳥岳です。


少しづつ近づいてきます。    それにしても気持のいい稜線です。  正に快走爛漫です。


ああ、 このまま静岡県まで抜けたい。     そんな気にさせる路です。


農鳥岳ズーム。   人が見えます。     久しぶりの会話が楽しめますかね。


「農鳥岳」  (3,026m)     画像左側が間ノ岳、 右側が北岳。   これにて白根三山制覇、  感無量です。       



皆さもうお気付きですね、  そう、、  ここ農鳥岳は先ほど通過した西農鳥岳より24mほど低いのです。

なぜか不思議ですがこの農鳥岳が白根三山のひとつなんです。   きっとその山容にあるのだなあと勝手に解釈しました。

その理由は二つのピークに立てば何となく分かります。     「ああ、 こっちだな」 と。


それにしてもここまでよく歩いて来ました。   我ながらあっぱれ、 という感じです。。

農鳥岳頂上で大休止です。      昼食とストレッチ。   靴と靴下を脱ぎ足をマッサージします。

さて、 そろそろ重い腰を上げましょう。    最後の縦走です。   大門沢降下地点へ向かいます。



大門沢降下地点です、 標識代わりに鐘があります。    僕は思い切り2回鳴らしました。

ここから左手に降りていきます。   ちなみに約1,000m急降下します。  これは凄いことです。



右に見える山の尾根と、 左側の一番高い山の尾根が出合う下奥のずーっと先まで下ります。



文字通り一気に下ります。  ホント急降下です。

この前下った鳳凰三山最後の下りや、 奥穂最後の重太郎下りとは比べ物になりません。


そんな登山路を登って来る輩に出会いました。      ガンバッテください。


ここにきてのこの下り、 足の筋肉が悲鳴を上げています。  (画像は上を見上げたところ)

こんなのが2時間ほど続きます。  背中のザックが重過ぎ危険を伴います。  軽量化必須ですね。。



あの真上に見える山の向こう側から降りてきました。      これ、、  すごい斜度なんですよ~



やっと緩やか移動になってきました。    しかし今度は沢を渡る頼りない木橋のオンパレードです。

やれやれ、  です。        でも気を付けないと下にドボンです。



簡単そうに見えますが、 ここまで十数キロ歩き、 さっきの急降下で大腿四頭筋は限界に達しています。

その足でのこの橋渡り、  しかも足掛りは細い木、 左右にズルッといったら即転落し頭を打つのは必定でしょう。

3,000mとはいえ比較的安全で楽しい稜線歩きより、 こういう時こそ慎重に歩くのが鉄則です。

この橋など、 その最たる所です。  (画像だと判断しにくいが、 高低差があり左の岩を伝っての渡りは不可です)



この渡り、 何が何でも、歩幅の長い短いに関係なく、 絶対に次の足場まで足を運ばねばなりませぬ。

しかも2本中1本(最後から3、4本前は鉄パイプのみ!)は滑りやすい鉄パイプが括り付けてあります。   

ああ、  なんてサービスの良いことでしょう。。   これにて、 そこにある危険についての座学は終了します。



14時ちょうど大門沢小屋到着です。  こちらも古き良き時代の山小屋です。  テン泊代600円を支払います。





小屋の前にいた方たち全員が、 「あんな下りは今まで経験ない」 と口々におっしゃっていました。

テント設営後まずはビール!  そしてストレッチ、 それから1時間ほど昼寝。

これが疲れた体に効くんです。    テント内に横になりゆっくりと弛緩されていく筋肉たちを意識します。


17時過ぎ、  第二ラウンド開始です。     (変わり映えしませんねえ・・ )
   


おっ、 小学生もここに来たのですね。   しかもテント設営のお手伝い、 エライなあ。。

将来は名だたる登山家かな。     縦走の終わりにこういった光景を目にするとホッとしますね。


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2日目を終えて・・


天候に恵まれたのが大きな要因だが、 やっぱり縦走はすごく気持よく楽しかった。

当たり前だが日帰り登山では知ることのできない、 見ることのできない、 時間と景色が見られた。

またひとつ山に対する気持が変わった。       またひとつ皮が剥けた。。




To  Be  Continued・・




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白根三山 Vol.2    (北岳、 間ノ岳、 農鳥岳)

2010年08月09日 13時14分20秒 | 山歩き
8/7(土)   快晴。  (昼過ぎからガス)

予定どおり3時30分起床。  回りのテントもゴソゴソしています。  そんな僕たちのテント脇を

十数名の登山者がザッザッザッと北岳山頂に向けて歩いて行きました。  山の朝は早い、   です。

コーヒーを飲みながらしばしまったりします。    そうすると東の空が明るくなってきました。






       七合目にある小屋の灯りでしょうか。    きっと向こうからもこちらを見いる人がいるでしょう。

                          「極上のひととき」




(朝食編)

沸騰したコッヘルの中に賞味期限切れのコンビニおにぎりを放り込みます。

お茶漬けの基と一緒にスプーンでグサグサかき回しながらフーフーして体の中に収めます。

炭水化物は即効性のあるエネルギー源。   しかも温かいので体温も上がり一石二鳥です。

そして出発直前にはバナナチップとチョコレートを食べ、 飴を舐めながら歩きだします。




ボーッと燃える音と青い炎がいい雰囲気を醸し出します。     キャンプの朝って、、   好きです。





回りから、  ワーッと歓声が上がります。





モルゲンロートに輝く北岳山荘。





準備完了です。       さてと、   行きますか。




待ちに待った  “白根三山縦走”  のスタートです。      長い一日になりそうです。


少し登り後ろを振り返えると、、    北岳がドーンと後押ししてくれています。 



そしてこれから向かう先には、 中白根岳と左奥には間ノ岳の山塊が・・




さー、  登りますよー。     そして大いに歩きますよ~。。


まずは中白根岳。  (3,055m)



360°見渡せるが、  その中でもやっぱこれでしょう!!

「白根三山から鳳凰三山を見渡す」

薬師岳、 観音岳、 地蔵岳。



そしてオベリスク!



この光景が見たかったのです。     あの時思ったことが実現しました。

(これはこの先三山マニアになりそうな予感が・・     うっ、 いかんいかん)


間ノ岳へ行く途中にある名もないピーク。    正面が間ノ岳。    今回の俺の空はこれで決まりっ!



思い立ったかのように何度も後ろを振り返ります。


左から・・    甲斐駒、  薄っすらと北ア(奥穂)、  正面に北岳(鞍部に山荘)、  そして右奥に鳳凰三山。  


もうこの辺りは写真撮りまくりでしたよ。 

間ノ岳ズーム。     人スゴッ!!


    
そして間ノ岳登頂。  
  
中白根岳から間ノ岳がすぐそこに見えたのに結構時間がかかったのは山の常。


ここでしばし写真タイム。  

山頂近くでウロウロしていると必ず声をかけられる。

「すいませーん、  写真撮ってくださーい」    と。

ハイハイいいですよー、  何枚でも気の済むまで撮りますよー   と応えます。


で、  代わりと言っちゃあ何だが僕も撮ってもらいました。   何をやっているのでしょうか・・。   まったく。



「間ノ岳」     (標高日本第四位、 3,189m)


本日の時間の使い方には余裕があります。   なのでここ間ノ岳で長い休憩をとりました。

その休憩後は次なる目的の場所へ向かいます。     白根三山最後の山、 農鳥岳です。



To  Be  Continued・・



白根三山 Vol.1    (北岳、 間ノ岳、 農鳥岳)

2010年08月08日 20時54分27秒 | 山歩き
この週末、 予ねてから歩いてみたいと思っていた場所へ行って来ました。

「白根三山(白峰三山)」   北岳、 間ノ岳、 農鳥岳からなる南アルプスの縦走路です。

(きただけ、 あいのだけ、 のうとりだけ)

なかでも北岳は、 富士山に次ぎ日本第二位の標高を誇る山です。



青い線が南アの主稜線で、 甲斐駒ケ岳 ~ 静岡県の光(てかり)岳まで続きます。
前回はちょい右の短い青い線、 鳳凰三山を歩きました。 (夜叉神峠 ~ 鳳凰経由 ~ 広河原)
今回は真中黄色線の、 北岳 ~ 間ノ岳 ~ 農鳥岳縦走です。
ちなみに赤い線がバス・タクシーの通る道で、 一般車は通行止めです。

<白根三山縦走路>
広河原から白根三山を歩き、 奈良田温泉へ降りる南アルプス屈指の縦走路です。
全山標高3,000m超えの気持のいい稜線を2泊3日かけて歩きます。

初日から飛ばし過ぎると3日間もちません。 しかも背中には23kgのザックが・・。
数日かけての縦走は、 ペース配分と3日間歩き通せる(戻る判断やトラバース道等無し)体力と、
精神力がなければ難しいところです。 今年は毎週十分にトレーニングを積んできたので大丈夫です。

「天候次第だが、 体力的に歩き通せる自信はある」   

(きっかけ)
この前、鳳凰三山を縦走した時に見た白根三山の雄姿が忘れられず、 
絶対あのコースを歩こうと思ったのがきっかけ。  

それでは心いくまで南アルプスの主峰北岳からなる大縦走路をご覧ください。

(すみませんが毎度のことながら画像貼り貼りです。  我慢してくださいね)

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8/5(木)  
 自宅 ~ 毎度の夜中真っ暗な雁坂峠 ~ 甲府 ~ 2時芦安温泉無料P、車泊。

8/6(金)
 広河原 ~ 広河原山荘 ~ 残雪左俣 ~  北岳山頂 ~ 北岳山荘C泊。

8/7(土)
 北岳山荘C ~ 中白根岳 ~ 農鳥小屋 ~ 西農鳥岳 ~ 農鳥岳 ~  大門沢下降地点
 ~ 大門沢小屋C泊。

8/8(日)
 大門沢小屋 ~ 奈良田(タクシー) ~ 広河原BT(タクシー) ~ 芦安P ~ 自宅。
 
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8/6(金)   晴れ。  (昼すぎからガス、夕方小雨)


4時起床。 芦安温泉Pから朝一番の乗り合いタクシー(1,100円)で広河原までカッ飛びます。
(ちなみにバスは1,000円で5時30発で1時間のとろとろ走行。 タクシーはその比ではなく全然早い)

この前来た 広河原へ舞い戻って来ました。 (笑)    南ア、 結構好きになってきた。


さーて、、   2泊3日の大縦走、  行ってみますか!!

快晴の空に見えるはこれから登る 北岳が・・




取り付き場所のの吊り橋を渡った瞬間、 南アルプスの奥深い懐へ飛び込むこととなります。

橋を渡ってすぐの広河原山荘で最終チェックです。   トイレ、 水、 ストレッチ、etc


いよいよ北岳へ。    いざ、 北岳へ!!


南アルプスの天然水♪


疲れたとき、 ふと上を見上げると、、   北岳の雄姿が。



真っ青な空がまぶすい。。    あの上部の雪渓を詰めて行きます。  すごくきついです。




北岳登頂コースは、 北岳直下から右コースと左コースとに別れており、 自分は到達時間の少ない左のコースを選択。

到達時間は短いが残雪もありほとんど直登で斜度もすごくきつい。  23kgのザックが肩に食い込む。 


今回は2泊3日のため食糧やら何やらで、 総重量23kgになってしまった。  ハッキリ言って重すぎです。

雪渓上部まで来ました。   雪を伝ってくる風のなんと気持良きかな。


の束の間、 最後の急登が始まります。    全部で数か所あるほぼ垂直の梯子。





分岐です。   当然北岳方面へ向かいます。


夢か幻か・・。     登っている最中、 左側斜面のことは忘れることにしよう。


登って来た梯子を振り返ります。     元気なジ○バ○軍団が一息入れていますね。


スゥーっと吸い込まれそうな深い谷です。    足幅数十cmでした。  ここは緊張しました。


最近このパンに凝ってます。  「つぶあんぱん4個 98円」  
薄皮であんこいっぱい、 血糖値UPで山での行動食にもってこいなんです。



あっ、 皮が厚くてあんこが少ないですね。   ザックの中で変形してしまったようです。

この自由自在に変形可能になる食糧がザックの中では必要なんです。。 

大岩群をよじ登ります。  ザックの重さに負けて後ろにヨロケないよう気を付けます。


ガスのかかった斜面を這い上がりやっと稜線に出ました。  ここでザックをデポし北岳山頂を目指します。



こんな斜面を登っていきます。     左側要注意のザレ岩場が続きます。


「北岳山頂」   3,193m     (後ろは仙丈ケ岳)   


ガスが晴れ少しだけ四方を見渡せます。

甲斐駒ケ岳、 仙丈ケ岳、 北アルプス、 鳳凰三山、 富士山・・    そして明日登る間ノ岳、農鳥岳。

断崖絶壁の北岳バットレスを覗き込みます。  遥か下奥に見えるの白い点が広河原にある吊り橋のある所です。


吊り橋アーップ!    人が渡っているのがわかりますね。 


近くにいた人にお願いしてのアリバイ写真です。     歳がいもなく弾けています、 困ったものです。


名残惜しい山頂を後にしてそろそろ下山します。     (下山時は毎回名残惜しい)



でも反面、  “降りる”  と決めたらさっさと降ります。    でないと次への時間が無くなるからです。



で向かうは、、、     今日の宿泊地、  北岳山荘です。



ここから見るとまだテン場は余裕がありそうです。  

先週の奥穂高岳では早い者勝ちに負けた僕は、  そう、  風の通り道に張りましたから。。

「ハイ、  そのままそのまま~    空いていておくれ~」

     ・
     ・
     ・

「ハイ、  空いておりました」     極楽極楽♪    

(僕がどこにテント張ったか上の画像と比較確認するため、 今、マウスを上下にクリクリしていませんか? (笑) )

“3,000mで飲む生ビール”    

高級ホテルの最上階にあるバーで飲むビールより旨い!!   (飲んだこといけど)

値段は900円です。    がしかし、 その価値は十分にあります。 

ほぼ一気飲みしました。  そしてその後は心臓バクバクでした。  またまた飲って(やって)しまいやした。。

(先週の奥穂高山荘着後も同じことして心臓バクバク。  3,000mで一気飲ると危険です)


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画像は時間的に前後しますが、 先週の北アに続きここ南アでもライチョウに出会えました。





母鳥でした。  後ろから子供がヨタヨタ母の後を追って来てましたから。

そう、 母鳥は我が子を守るため回りをキョロキョロ(きっと僕を威嚇)していたんですね。

「ライチョウの親子さん、   驚かせてゴメンナサイ」

どうしても写真に撮ってしまう。   次回からは遠巻きに見ながらそーっと立ち去るようにします。

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ビール後は明日への疲れを残さないため、 十分なストレッチとテントの中で横になりじっくり休息しました。

「そして本番です」  

ガスは晴れないものの、 日本全国津々浦々にある飲み屋に負けない特等席でのディナーの始まりです。



少し?のアルコールは血行を良くする。   ラーメンは体を温め同時に塩分も補給します。

本格的に眠くなりました。   まだ明るい19時就寝です。   回りのテントも静かになっていきます。

「今日一日無事に終わりました、 ありがとうございました。    おやすみなさい・・  」


23時頃目が覚めてトイレに行きました。  で、 ふと空を見上げると、、  

満点の星、  ずーっと尾を引くミルキーウェイ、  ゆっくり過ぎる人工衛星の軌跡。
  
テントに入らずしばらく星たちの共演を眺めていました。

ポカーンと口を開け、   時折  「すげー」  と呟きながら・・・。


To  Be  Continued・・


気力

2010年08月04日 22時45分54秒 | 徒然
登山を終え自宅に帰り久しぶの風呂に入り汗を流す。

風呂後よく冷えたビールを喉を鳴らしながら一気に飲み干す。

そして久しぶりの柔らかい布団でグッスリ眠る。 (翌日は当然朝寝坊)

翌日、、    まだ少し強張りがある太腿や背中を揉みながら・・  

「来週は山へは行かず家でのんびり休養するかなあ」  などと考える。

    ・
    ・
    ・

でも、、、    水曜日が終わる頃、 急に考えが変わったりもする、、  のさ。

「あの青い空、そして流れる白い雲。 そうさ! この熱い夏を感じて行動するのは今しかない!!」    

なーんて都合のいいように理解し勝手に理由をこじつけて・・

先週の奥穂高岳登頂征服後、 少々気が萎えていたのに本日の夕方から急に気力が湧いてきた。
(あの奥穂の岩山行はあまりにも激しかったので、あれを克服した途端心に穴が開いた感じだったのだ)

・・・ えっ?  行くの??     オイオイ。。

いいとこあんだよねー   


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