8/6(土) 朝のうち晴れ、 昼前から曇り雨、 所によりどしゃ降り、雷。
木曜までに聞いていた天気予報だと本日土曜が一番いい天気。 なので、はりきって出発です!! (画像多いです)
朝4時30分スタート。
夜明け前の五竜岳。 わかりますか??
昨日歩いてきた稜線。 中央右下まで八方尾根、 最奥に白馬三山、 左に唐松岳、 手前白岳、 そして五竜山荘。
五竜岳稜線にて。 ガシガシ登ってます。
五竜岳直下。 この後あの岩壁をよじ登る。
「空は青い」
振り返ります。 何とも素晴らしい景色です。 これだから山は止められない。
五竜岳頂上に山男現る!! 1回目。 ← えっ? この後何回も出るの? ヤメテー。
お食事中 すんまそん。 (^^;
これから行く鹿島槍ヶ岳。
んんっ??? 鹿島槍のうしろ、、 あれは。。
こんにちは。 3週間ぶりですね。
今年も大勢の人に感動を与えてください。
でこちら・・
あっ、 やっぱり。。。
360度の大パノラマでした。
西に立山、剱。 北に白馬三山。 東南に八ヶ岳、富士山、南アルプス。 回り全て雲海。
準備整え出発します。 もうこの先エスケープルートはありません。 ここが最後の判断BOX。
鹿島槍ヶ岳へGO!!
昨日の青年に各所でモデルになってもらいました。 (ありがとうございました)
まずは五竜岳の南側をガーッと下っていきます。 落石注意です。
鹿島槍までの稜線に雲がかかり始めます。
ああ、 天気崩れるのかなあ。。。 あっと言う間。 これが山の天気。
稜線のきわどい岩肌を越えて行きます。
右側の日本海側から流れて来る空気が稜線を越えた瞬間、 左の長野側ですぐさま雲になります。
真ん中雲の中が鹿島槍ヶ岳です。 何とも見えません。。 (ガクッ)
キレット小屋までもう少し。
キレット小屋着。 この山小屋も超きわどい所に建ってます。
小休止。 これから越える八峰キレット、 その後に登る鹿島槍のためにエネルギー補給。
ドリンクゼリー、 カロリーメイト、 バナナチップ。 僕の定番メニュー。
彼とその後に続く4人組パーティ。
ほとんどこのメンバーで前後してました。
お互いの距離や行動内容、見届け役等、これだけ長く危険な道中を共にすると不思議と暗黙の了解が生まれてくる。
↑ これも同じ運動量や歩行スピード、 見た目の装備、 時間軸からくる連帯感なるものなのかな。
さて、 出発します。
小屋からいきなりの急登です。 しっかしホント狭い所に建ってる山小屋だこと。 (左右スッパリ)
「八峰キレット」 心して、しかもいつもより慎重に歩きました。
小屋登りの直後から現れる梯子、 クサリ、 深い谷、 霧で濡れて滑る岩肌と狭い足元。
ちょうど後から来た単独者にモデルになってもらいました。
って、 この場所で写真撮ってる僕もきわどい所に立ってます。
この方は冷池山荘にテント張るとおっしゃっていました。
先に進みます。 右下は真っ暗な深い谷。 落ちたら・・・
この辺り、 霧と濡れた岩肌とシーンと静まり返った空気がとてもいい雰囲気を醸し出していました。 (怖)
背中ゾワワーです。 でも、、 癖になりそう??
さっきの方の見届け役をしています。
降り終えると 「OKです」 「了解」 とお互い声を掛け合います。 単独行ゆえのある種のルールか。
名前も知らない、 ましてや住所も知らない。
でも同じ日、 同じ場所を歩いてる人の背恰好や服装の色、 泊る場所くらいは聞くようにしている。 特に縦走時は。
危険な八峰キレットを抜けてガスガスの稜線を歩く。
八峰キレット、 ハッキリ言って気合い入れて歩いたせいか、 さほど難義には思えなかった。
(きっと不帰や大切戸の方が怖いだろうと思う)
でもこういう安堵の時がかえって危険なハズ。 天候悪し、視界悪し。 気を抜かないで前に進む。
鹿島槍ヶ岳北峰登頂。 頂きの全貌。 こんな悪い日でも登山者はいます。
この辺りからついにパラパラと雨が降り出す。
ザックをデポした下まで降り合羽を着こみ吊り尾根を越えて南峰へ向かう。
先見えず。。。
ザックデポ地点へ戻りました。
このカップルの女性がキレットは越えの危険度を聞いてきたので、 慎重かつゆっくり確実に行けば大丈夫と答えた。
そして、 それよりキレット手前の鎖や梯子、鎖なしの垂直壁も危険なので気を抜かないようにとも。
事実キレット通過より、 「ここは鎖あってもいいよなー」 と思えたいくつかの垂直壁の方が危険を感じた。
(手掛り、足掛りはしっかり付いてはいるのだが・・。 キレット小屋へ向かう場合の下りは怖いかも)
「ありがとうございます」 「ガンバッてください、 またどこかで」 の会話がいい。。
で、 こちらオヤジの単独行。 南峰へ向けて雨の中GO!
先行者。 僕より年上の方も頑張ってます。 こうして見ると狭いですね。 実際はそうでもないんですが・・。
鹿島槍ヶ岳登頂完了。 (南岳)
オオ!! 眼下に青木湖、木崎湖が、、 全然・・ 見えない。。。 (泣)
雨霧で視界ゼロ。 なので感傷に浸る間もなくザレた山肌を慎重に下り先に進む。
それでも布引岳でパシャ!
小川と化した登山道をパシャ!
左手奥に雷を聞きながら歩を進めると、、
冷池(つめたいけ)山荘着。 玄関前の軒下でしばし休憩。 小屋は結構混んでいた。
今日の宿泊場所、 種池(たねいけ)山荘へ向けて出発する。
さっきまでいた冷池山荘を見下ろす。 こんな場所に建ってます。
こんな天候でも続々と登ってきます。 冷池山荘に泊るとのこと。
右手奥がこれから登る爺ケ岳。
爺ケ岳中峰登頂。 (雨ため途中の写真なし)
爺ケ岳南峰登頂。 (同じく雨ため途中の写真なし)
頂上はこんな感じ。 ここに石を高く積み重ねたきわどいケルンがありました。
頂上にいた人との会話。 「これスゲー。 地震の時、崩れなかったのかなー」 と。。
本日の宿泊場所、 種池山荘キャンプ場へ向かいます。
で、 ここで昼に分かれた青年と昨日五竜C場で2~3会話した方(埼玉のM氏)とバッタリ再会。
M氏曰く 「この時間なら扇沢登山口まで下れるかも。そこにクルマを置いてあるので大町駅まで乗せていきますよ」 と。
僕と青年は即答を避け、 とりあえず種池山荘まで下りることにした。 (山荘まで結構飛ばした)
種池山荘着。 この時点で全身濡れネズミ。 (古いゴア合羽ため下着まで冷たい)
ここで先行到着していたM氏と地図と時間とを相談。
地図上2時間30分強、 飛ばして2時間。
現在時刻14時40分。 到着時刻16時40分と予測。 下山を即断。
(青年はもうバテバテで種池山荘にテント張ると後方で言っていたのでここにはいない)
「こんな濡れネズミ、テントの中でも不快極まりない。 寒いし風邪引きそうだし今日はもう帰ろう」 が第一の理由。
M氏の足は速くどんどん先に行ってしまった。
後で確認したのだが毎日10キロは走っているらしい。 どうりで。
ここで熟考。 雨で濡れた石場の下り道、 焦って転んで怪我でもしたら大変なことになる。
見ず知らずの僕のために一足先に下山しクルマを下山口まで持って来ると言っていたM氏に多大な迷惑をかけることになる。
2時間とみていたのだが、ここは絶対安全無事に下山が必須。 なので無理せず慎重に下りることにした。
(それでも結構飛ばしたが。 それでも90%の力で下りました)
扇沢を見下ろし、、
ひどいガレ場を過ぎ、、 (今にも頭上に石が落ちて来そうなガレ場だった)
この天候、 今日は八ヶ岳は見えなかったよ。
で、 そしてキッチリ約束の2時間で無事下山完了! & 12時間の激歩完了!!
約束どおりM氏が待っていてくれました。 感謝です。
ここから1キロ上の扇沢Pまでクルマを取りに行き、着替え、そしてここで待っていてくれたのです。
こんな見ず知らずの僕のために。 昨日五竜山荘キャンプ場でほんの少しだけ会話した僕のために。。
(結果OKだが途中怪我でもしたらホントとんでもないことになってかもしれない。携帯番号も知らないしで)
これも次へのステップ(糧)としよう。
ということで、 今回はお言葉に甘えさせていただきました。 本当にありがとうございました。
ザックを荷室に置き濡れたまんまの恰好で助手席へ、 そしてJR信濃大町駅へ。 (すみません)
JR信濃大町駅着。 展開 早っ! (^^;
今日はお祭りの日でした。 なかなかいい雰囲気でしたよ。
トイレで頭を洗い、 体を拭き、 靴に付いた泥をさっと水洗いしカッコいい山ボーイに変身完了。 (爆)
17時44分発の南小谷駅行きの電車に乗り込みます。 (大町駅 ⇒ 白馬駅まで480円)
本日の世界の車窓からは、 ここ、信州白馬からお届けしております。 2両編成ガッタンゴットン♪
あっという間にJR白馬駅着。 いつも思う、 あの激縦走は何だったんだか・・。
さてさて、、 八方行きのバスの時間はと・・ おー、 17:20発とな。
ぬわにー!!!
山ボーイが、 とほダーに変身した瞬間です。。。 (大泣)
この二日間最大の難所、 八方尾根スキー場第三無料駐車場までの登山道。 核心部です。
こんな険しい所を行き、、 (山の上にはいなかったクルマに気を付け)
あー 塩舐めたい。
過ぎ行くクルマから 「八方Pまでかい? 乗せてくよー」 なーんて誰も声を掛けてくれないし。
この時間、 山ザック背負って頭にタオル巻き、パチパチ写真撮りながら歩いている奴はオレ一人じゃてな。
えっ?? あなたたちはもしかして、、 八方くんに五竜くん、 そして奥に鹿島くんかい??
なんで晴れてるの!? 数時間前、 あそこで格闘していた僕の立場は・・
各ペンションからは団欒の灯りや美味しそうな焼肉の匂いが漂ってきて。。
辿り着いた場所は・・ 「命の水」
若かりし頃のスキー狂時代からある水場。 数杯飲み干しました。
あちこちに停まっているBMW軍団。 今頃は宴会だろう。
そんなことを思いながら歩を進めると・・
ハイ、 無事帰着完了です。 ジム、 待たせたな。
五竜岳がことのほか光って見えて、 それはそれは眩しかったぜ。 これからは後光岳と呼ばせてもらうよ。
二日間、 お疲れさまでした。 夏休み第一弾、 おしまい。
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special Thanks. 埼玉の健脚Mさま。