最近ちょっと胃の具合が良くなく、食後に軽く痛んだり、胸焼け、胃もたれがしていた。かかりつけのY医院の先生に相談して去年の5月以来検査をしていなかったこともあるので、胃カメラを飲むことにした。
朝、開院と同時にY医院に入る。昨夜9時からは絶食し、今朝は水も飲んでいないので空腹感はあるが不快感はない。処置室に入ってまず右の二の腕に注射をする。胃の動きを緩くし、気持も楽にさせる薬だそうだ。少し痛かった。5分後にゼリー状の液体を喉に注入する。喉の入り口を麻痺させるもので、口の奥に液体を留めたままベッドに仰向けになって10分間過ごす。舌や喉が痺れてきて、10分間そのままでいるのはちょっと辛い。少し胃に入ってもいいですよと言われたが我慢した。この処置は人によっては難しいかもしれない。検査前の処置には別の方法を採る医師もあるようで、ある知人の女性は、胃カメラで検査するのはとても気持がよくて大好きだと言うので不思議に思ったが、よく聞いてみると睡眠薬を注射してぐっすり眠ってしまい、検査後しばらくして目が覚めると熟睡した後のすがすがしさだと言う。それもいいかも知れないが、検査の経過を自分の目で確かめられないから、好奇心の強い私には物足りないだろう。
検査器具が運ばれ、先生のお出ましで検査が始まる。
胃カメラの先端はライトになっていてかなり強い光を発している。
それを口の中に突っ込み徐々に中に入れていく。喉や食道の入り口の辺りはやはり硬いもので壁を押し広げられている感覚はあるが、それより奥になるとほとんど感じることはない。モニターを眺めながら先生に、ここはどの辺りだとかいろいろ解説してもらうのでよく解る。
モニターに写った胃の内部。ピロリ菌の有無を調べるためのサンプルを採っている。
素人目にも異常はなく、きれいなものだ。途中で検査の様子を持参したデジカメで撮ってもらうよう頼んだので、余裕ですねと笑われた。この先生は気さくで親切だから、私も緊張することはまったくない。
10分くらいで検査は終わったが、カメラを取り付けたチューブが喉から出るとさすがにほっとする。後は検査結果について説明があるが、おそらく今回も異常はないだろうと予想した。
予想通り結果は「異常なし」だった。カメラで撮った写真や先生が描くスケッチを見ながら説明を聴く。
胃の様子。1は十二指腸。2は食道の出口(幽門)から見た十二指腸。3は幽門部。4は胃角部、高年者の癌や潰瘍がよくできる部分とのこと。
ではどうして胃の具合が悪かったのかと尋ねると、胃のヘルニアだそうだ。元来、胃は横隔膜の下の腹腔の中にあって、食道が横隔膜を貫通している。ところが私の場合には横隔膜の力が弱いために、胃の上部が時々横隔膜の上の胸腔内に小さな袋状にはみ出してしまう。そうするとそこに胃液が逆流して逆流性食道炎を起こすと、こういう説明を聞いて納得した。手術でしか治せない、その手術はかなり大掛かりなものだそうだから、もちろんそのつもりはありませんと言っておいたし、先生にも勧めるつもりはまったくないようだった。
これで年1回の胃内探検は無事終了したが、昨日採血した血液検査結果も、癌の有無も含めてすべて「異常なし」。年の割にはいいですねと言うと、いいどころか素晴らしいですよとほめられて気を良くした中国迷爺爺、心配して縮みかけていた寿命がまた少し延びたような気分になった。
朝、開院と同時にY医院に入る。昨夜9時からは絶食し、今朝は水も飲んでいないので空腹感はあるが不快感はない。処置室に入ってまず右の二の腕に注射をする。胃の動きを緩くし、気持も楽にさせる薬だそうだ。少し痛かった。5分後にゼリー状の液体を喉に注入する。喉の入り口を麻痺させるもので、口の奥に液体を留めたままベッドに仰向けになって10分間過ごす。舌や喉が痺れてきて、10分間そのままでいるのはちょっと辛い。少し胃に入ってもいいですよと言われたが我慢した。この処置は人によっては難しいかもしれない。検査前の処置には別の方法を採る医師もあるようで、ある知人の女性は、胃カメラで検査するのはとても気持がよくて大好きだと言うので不思議に思ったが、よく聞いてみると睡眠薬を注射してぐっすり眠ってしまい、検査後しばらくして目が覚めると熟睡した後のすがすがしさだと言う。それもいいかも知れないが、検査の経過を自分の目で確かめられないから、好奇心の強い私には物足りないだろう。
検査器具が運ばれ、先生のお出ましで検査が始まる。
胃カメラの先端はライトになっていてかなり強い光を発している。
それを口の中に突っ込み徐々に中に入れていく。喉や食道の入り口の辺りはやはり硬いもので壁を押し広げられている感覚はあるが、それより奥になるとほとんど感じることはない。モニターを眺めながら先生に、ここはどの辺りだとかいろいろ解説してもらうのでよく解る。
モニターに写った胃の内部。ピロリ菌の有無を調べるためのサンプルを採っている。
素人目にも異常はなく、きれいなものだ。途中で検査の様子を持参したデジカメで撮ってもらうよう頼んだので、余裕ですねと笑われた。この先生は気さくで親切だから、私も緊張することはまったくない。
10分くらいで検査は終わったが、カメラを取り付けたチューブが喉から出るとさすがにほっとする。後は検査結果について説明があるが、おそらく今回も異常はないだろうと予想した。
予想通り結果は「異常なし」だった。カメラで撮った写真や先生が描くスケッチを見ながら説明を聴く。
胃の様子。1は十二指腸。2は食道の出口(幽門)から見た十二指腸。3は幽門部。4は胃角部、高年者の癌や潰瘍がよくできる部分とのこと。
ではどうして胃の具合が悪かったのかと尋ねると、胃のヘルニアだそうだ。元来、胃は横隔膜の下の腹腔の中にあって、食道が横隔膜を貫通している。ところが私の場合には横隔膜の力が弱いために、胃の上部が時々横隔膜の上の胸腔内に小さな袋状にはみ出してしまう。そうするとそこに胃液が逆流して逆流性食道炎を起こすと、こういう説明を聞いて納得した。手術でしか治せない、その手術はかなり大掛かりなものだそうだから、もちろんそのつもりはありませんと言っておいたし、先生にも勧めるつもりはまったくないようだった。
これで年1回の胃内探検は無事終了したが、昨日採血した血液検査結果も、癌の有無も含めてすべて「異常なし」。年の割にはいいですねと言うと、いいどころか素晴らしいですよとほめられて気を良くした中国迷爺爺、心配して縮みかけていた寿命がまた少し延びたような気分になった。