珍しく金縛りに遭った。
夢の中で体が重くなり動くことができなくなった。何とか動こうとするのだが、体は石のように重くて身動き1つできない。そのうちにあがいている自分の姿が見えた。上下とも薄いラクダ色の袋のような衣服を着ているようで、どちらかの腕を胴の下に敷いている。何やらミイラが投げ出されているようだった。それでその腕を体の下から引き抜こうとしたが、それもできない。思い切り力を入れて、エイ!とかワオ!とか何か一声喚いてどうにか腕を抜くことができた、と思った途端に体が軽くなって現に戻った。まだ息苦しい感じだったがほっとして溜息をつき、ああ、金縛りだったのだと思った。たぶん、実際に大声を出したのだろうと思う。妻がそばに寝ていたら、びっくりして目を覚ましたのではないだろうか。
若い頃はよく金縛りを経験した。おおかたは上を向いてうとうとしかけた時に起こったようだ。それほど恐怖心は起こらないが、とにかく何とか動こうとしても、まったく動けない。上から押さえられているようにべったりと寝床に張り付き息苦しく、金縛りとはよく言ったものだ。もがいているうちに急に動けるようになり、大きく息をついて目が覚める。実際にその時にはどういう格好や動きをしているのだろうか、見てみたい気もする。
いったいこのようなことがどのようして起こるのか、インタネットで調べてみた。それによると、医学的には「睡眠麻痺」と呼ばれる現象で、夢を見る時の睡眠であるレム睡眠の時に起こると言う。
「夢を見ている時には脳は活発に活動しているが、体は活動を休止している。レム睡眠は肺の活動も休止させてしまうことがあり、そのことによって息ができなくなり人が胸の上に乗っているような感じになり、それと夢が重なり人が体の上に乗っているように感じ、そして体の活動が休止しているため、動けないように感じるのである。」(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
私は冬によく金縛りを経験するようなので、布団が重いからだと思っていたが、そうでもないようだ。金縛りに遭うと人が自分の部屋に入っているのを見たり、耳元で囁かれたり、体を触られているように感じることもあり、これは現実のことで、現れたのは幽霊ではないかと、多大な恐怖を覚える人も多いともあるが、私は経験したことはない。経験したらおそらく怖いことだろう。人が幽霊を見たと言うのは、こういう経験をしたからなのかも知れない。金縛りではないが、ひどく気味の悪い夢を見ることはある。そんな時にはみっともない話だが悲鳴を上げて目を覚ましたこともある。目が覚めて子どものように、ああ怖かったなと溜息をつくと、体が布団から出ていて冷たくなっている。体が冷えたからぞっとする夢を見たのかも知れない。
金縛りに遭うと息が止まるような感じで(実際に休止しているらしい)、怖いことは怖いが、死ぬようなことはないようだ。人間の生理現象、特に脳の働きはなかなか複雑なものだと思う。
夢の中で体が重くなり動くことができなくなった。何とか動こうとするのだが、体は石のように重くて身動き1つできない。そのうちにあがいている自分の姿が見えた。上下とも薄いラクダ色の袋のような衣服を着ているようで、どちらかの腕を胴の下に敷いている。何やらミイラが投げ出されているようだった。それでその腕を体の下から引き抜こうとしたが、それもできない。思い切り力を入れて、エイ!とかワオ!とか何か一声喚いてどうにか腕を抜くことができた、と思った途端に体が軽くなって現に戻った。まだ息苦しい感じだったがほっとして溜息をつき、ああ、金縛りだったのだと思った。たぶん、実際に大声を出したのだろうと思う。妻がそばに寝ていたら、びっくりして目を覚ましたのではないだろうか。
若い頃はよく金縛りを経験した。おおかたは上を向いてうとうとしかけた時に起こったようだ。それほど恐怖心は起こらないが、とにかく何とか動こうとしても、まったく動けない。上から押さえられているようにべったりと寝床に張り付き息苦しく、金縛りとはよく言ったものだ。もがいているうちに急に動けるようになり、大きく息をついて目が覚める。実際にその時にはどういう格好や動きをしているのだろうか、見てみたい気もする。
いったいこのようなことがどのようして起こるのか、インタネットで調べてみた。それによると、医学的には「睡眠麻痺」と呼ばれる現象で、夢を見る時の睡眠であるレム睡眠の時に起こると言う。
「夢を見ている時には脳は活発に活動しているが、体は活動を休止している。レム睡眠は肺の活動も休止させてしまうことがあり、そのことによって息ができなくなり人が胸の上に乗っているような感じになり、それと夢が重なり人が体の上に乗っているように感じ、そして体の活動が休止しているため、動けないように感じるのである。」(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
私は冬によく金縛りを経験するようなので、布団が重いからだと思っていたが、そうでもないようだ。金縛りに遭うと人が自分の部屋に入っているのを見たり、耳元で囁かれたり、体を触られているように感じることもあり、これは現実のことで、現れたのは幽霊ではないかと、多大な恐怖を覚える人も多いともあるが、私は経験したことはない。経験したらおそらく怖いことだろう。人が幽霊を見たと言うのは、こういう経験をしたからなのかも知れない。金縛りではないが、ひどく気味の悪い夢を見ることはある。そんな時にはみっともない話だが悲鳴を上げて目を覚ましたこともある。目が覚めて子どものように、ああ怖かったなと溜息をつくと、体が布団から出ていて冷たくなっている。体が冷えたからぞっとする夢を見たのかも知れない。
金縛りに遭うと息が止まるような感じで(実際に休止しているらしい)、怖いことは怖いが、死ぬようなことはないようだ。人間の生理現象、特に脳の働きはなかなか複雑なものだと思う。