中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

悪質な中傷

2009-02-06 09:15:01 | 身辺雑記
 ある男性タレントのブログが「炎上」したという。このブログに「人殺し」などと抽象する書き込みが殺到したようで、このタレントは警察に被害届を出し、それを受けて警察で通信記録を調べて、書き込みをした数十人のうち、悪質な書き込みを繰り返した18人を特定して書類送検することになった。

 きっかけはタレントの所属事務所が「(東京都)足立区出身の元不良」というキャッチフレーズで男性を売り出したことで、平成元年に4人の少年が足立区で起こした女子高生コンクリート詰め殺人事件に、男性が関与したとの書き込みがインターネットの掲示板などで始まり、男性が昨年1月にブログを開設すると、さらに悪質な中傷書き込みが殺到しが数百件に上ったという。

 書類送検されるのは札幌市の17歳の女子高生や大阪府高槻市の45歳の国立大学職員の男などで、自宅や職場のパソコン、携帯電話から「人殺しが何で芸人やるんだ」「死ね、犯人のくせに」などと書き込んだようだ。女子高校生や、分別があってしかるべき中年の男が、このような悪質な行為をしたことには呆れてしまう。「殺人犯だと思い込んでしまった」などと供述しているらしい。この18人以外にも川崎市の29歳の女が「殺す」などと書き込み、脅迫の疑いで書類送検されたが、「ほかの人の書き込みを信用した」とか「正義感でやった」とか言っているようだ。どれも皆、およそ分別などは持ち合わせていない短絡的な思考の持ち主なのだろう。流言飛語にすぐに乗ってしまう体質が怖いし、とんでもない正義感があったものだ。叱りおく程度ではなく、きついお灸をすえてやることが必要だ。

 韓国ではブログに悪質な事実無根の書き込みをして、若い女優が自殺した事件がひとつならずあって問題になったが、政府が規制しようとすると、やはり「表現の自由」を楯にした反対が野党からもあるようだ。人権の保護と表現の自由とをどのように天秤にかけるかは難しい問題だろうが、事実無根の悪質な中傷を匿名で行う卑劣な行為は、やはり強く規制し罰するべきだと思う。