辞任した前財務・金融相が世界中に醜態を晒した記者会見の後で、バチカン博物館を「視察」し、またもや物議をかもす所業をしたことが伝えられた。いい加減にしてくれと言いたくなる。
前財務・金融相の出発前からの希望でこの博物館の見学が行われたようだが、博物館側では、特別のコースを設定して迎えたらしい。新聞などによると、博物館に到着した時から足取りはおぼつかなくふらふらし、言葉もはっきりしなかった。案内役の説明を聞かずに歩き回り、特に有名で重要な石像の前に設けてある高さ30センチほどの柵を跨いで入り込み、台座に触ったり、触ってはいけない展示品を何回か手で触ったりして、そのために警報が少なくとも1回鳴ったという。
このような所業には博物館側では呆れたことだろうが、同行のバチカン大使や、財務省の官僚が、制止したりたしなめたりしなかったのはどういうことか。日ごろ「扱いにくい大臣」ということでもあったらしいが、やはり同行者として毅然とした態度を示すべきではなかったか。朦朧記者会見でもなぜ記者たちは、あのような状態を咎めなかったのか。せめて体調が悪いのかくらいは尋ねるべきだろう。官僚も記者も何を遠慮しているのか。まるで髭の塵を払うような卑屈な態度が品性の低い者をつけ上がらせ、結果として日本の恥を世界に晒すことに加担したのも同然のことになるのだ。
博物館や美術館、あるいは神社仏閣などの展示物などには、断り書きがない場合でも手を触れたりしないのが常識というものだろう。現実には、何かというとすぐに手を触れようとする者が少なくないようだ。風邪薬の飲み過ぎのせいなのか、アルコールが入っていたのかは知らないが、やはり普通の状態ではないときには、本性が現われるものだ。前財務・金融相の行動は、その育ちの悪さを露呈したものだと言われても仕方がないものだろう。
前財務・金融相の出発前からの希望でこの博物館の見学が行われたようだが、博物館側では、特別のコースを設定して迎えたらしい。新聞などによると、博物館に到着した時から足取りはおぼつかなくふらふらし、言葉もはっきりしなかった。案内役の説明を聞かずに歩き回り、特に有名で重要な石像の前に設けてある高さ30センチほどの柵を跨いで入り込み、台座に触ったり、触ってはいけない展示品を何回か手で触ったりして、そのために警報が少なくとも1回鳴ったという。
このような所業には博物館側では呆れたことだろうが、同行のバチカン大使や、財務省の官僚が、制止したりたしなめたりしなかったのはどういうことか。日ごろ「扱いにくい大臣」ということでもあったらしいが、やはり同行者として毅然とした態度を示すべきではなかったか。朦朧記者会見でもなぜ記者たちは、あのような状態を咎めなかったのか。せめて体調が悪いのかくらいは尋ねるべきだろう。官僚も記者も何を遠慮しているのか。まるで髭の塵を払うような卑屈な態度が品性の低い者をつけ上がらせ、結果として日本の恥を世界に晒すことに加担したのも同然のことになるのだ。
博物館や美術館、あるいは神社仏閣などの展示物などには、断り書きがない場合でも手を触れたりしないのが常識というものだろう。現実には、何かというとすぐに手を触れようとする者が少なくないようだ。風邪薬の飲み過ぎのせいなのか、アルコールが入っていたのかは知らないが、やはり普通の状態ではないときには、本性が現われるものだ。前財務・金融相の行動は、その育ちの悪さを露呈したものだと言われても仕方がないものだろう。