中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

祖父と孫

2009-04-01 09:04:17 | 身辺雑記
 喫茶店でコーヒーを飲んでいると、すぐ隣の座席に老人と、小学校6年生くらいの男の子が向かい合ってサンドイッチを食べながら話していた。どうやら祖父と孫らしかった。

 老人と言っても私よりは若く、60代のようだったが穏やかな声だったし、男の子も小さな声だったから何を話しているのかはよく分からなかったが、打ち解けてくつろいだ様子だった。老人は私の横にいたから表情は見えなかったが、男の子の様子はよく分かった。賑やかにおしゃべりするということではなく、時折老人の顔を見上げるようにして何か言ってはにこっとしたり、自分の持ち物を見せたりする。その表情は、いかにも老人へ親しみを感じているようで、ああ、可愛いなあと思った。老人が話すことはよく聴き取れなかったが、男の子を一人前に扱っているような感じだった。

 ふと老人が、「○○駅まで送って行ってバイバイしよう」と言い、男の子は嬉しそうに笑って何か言った。男の子の言葉は関東風で、春休みを利用して祖父の家に遊びに来ていて、今日は帰る日なのかと勝手に想像した。やがて2人は立ち上がって店を出て行ったが、何かほのぼのしたものを感じさせられたひとときだった。ブログ友のOjさんと孫のE君の関係もこのようなものではないかなと考えた。

 孫というものは、いくつになっても可愛いものだ。私には女の子が3人と男の子が1人の4人の孫がいる。それぞれ性格は違うから私への接し方は同じではないが、親しみを持ってくれていることが分かり、とても可愛いと思う。一番上の孫娘はこの春には大学の2年生で、会うたびに娘らしくなっているが、会っていると幼かったころの様子とダブって愛おしくなる。先日、一緒に食事したが、終わって駅まで送って別れるときに、2、3回振り返ってはにこりとする。それが嬉しくて、姿が見えなくなってからも幸せな気分に浸った。幼い頃にはもちろん可愛いが、成長の過程でも、大きくなっても、可愛いと思う気持ちは変わらない。喫茶店で見かけた老人の心の中にも、きっと成長した孫への愛しさと、一緒に過ごす嬉しさが強くあったのではないかと思う。