中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

憲法九条(2)

2012-04-21 07:28:27 | 身辺雑記

 橋下大阪市長が率いる「大阪維新の会)が国政改革の政策集「船中八策」の原案に、憲法九条について国民投票することが盛り込まれたことに関して、堺市の88歳の男性が批判している。

 この投稿者は、維新の会が2年間かけて議論し国民投票すると言うが橋下氏は「そこまでが大阪維新の会が主張すること」と述べていることに「何と無責任かと思う。国民がノーと言えばそれでよし、イエスと言えば維新の会の仕事だと言うのだろうか」と言っている。そしてそれに続けて、

 「あの戦争で何百万人もの国民が死んだ。ついこの前の歴史だ。戦争体験者は私を含め、まだたくさん残っている。9条改正への道を開いてはならない、死者たちにどう説明するのか。責任をどう取るのか」

 と述べ、大阪で卒業式に「君が代」を歌え、起立しろとしているのが9条改正と通じる右傾化傾向であると指摘している。そして最後に、 

 「思想信条や言論の自由。それこそが民主主義ではないのか。橋下氏がどんな思想信条を持っていてもおかしくはない。ただ、権力を持っている人が自分の考えを他人に押し付けるのはどうか。日本が危ない国になろうとしていると危惧するのは、私一人ではないだろう」 

と結んでいる。

 88歳というと私より10歳も年上だし。まして橋下市長とは親子ほども違う。この人のこのような心からの声に橋下氏は少しは謙虚に耳を傾けるだろうか。残念ながら彼は反戦主義者ではないし、護憲派でもない。地方での講演依頼の中には「憲法9条改正反対」や「核廃絶」などについての依頼があると、「私は改憲派だし、核保有を肯定します」と断りを入れるそうだし、安全保障について、「日本の一番情けないところは、単独で戦争が出来ないことだ」と述べるなど、徴兵制度の復活や核兵器保有を肯定する発言を度々行っていたようだから(Wikipedia「橋下徹」)、そんな彼の心には真摯な老人の声は届かないだろうと思う。私はこのような先輩のことばに勇気づけられた。若い人たちにも伝えたいと思う。

 

(朝の散歩から)

 皇太神社。家から15分ほど行ったところにある歴史の古い神社。源氏の守護神八幡社を勧請、創建された。十世紀以後の頃のようだが不明。江戸時代の正徳五年(1715)に現在地に遷座されたという。阪神・淡路大震災で、本殿、拝殿が崩壊、そのご氏子たちなどによって再建された。

 

 

 

 

境内のシャガ。アヤメ科。