Oさんは奈良で出会った光景を描かれました。
「奈良春日大社」 日本画 P20
緑豊かな境内は柔らかな光が降り注ぎ、しっとりとした
空気に包まれています。複雑に絡みついた木々の根は
重厚で趣があり、華やかな朱塗りの社殿や佇む神の使徒、
鹿の存在もあいまって神々しい風格の作品となりました。
近づいてみました。
遠景のしなやかな表現、自在な線、そして近景の堅牢な木々。
幅広い表現は自然でありながら力強く真に迫り、見るものを
奥へ奥へとひきこんでいきます。入り込んでいる内にいつの間にか
はるかな歴史に思いを馳せ、旅していることに気付くのです。
現地でのスケッチを重ね、臨場感あふれる日本画作品を
描いてきたOさん。大きな作品が多くどれも迫力満点です。
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Oさんのページに掲載されています。ぜひこちらもご覧ください。