鹿を見た日、森奥深くの水辺へ行きました。
木漏れ日きらきら・・・
全体に乾燥していましたが池の水は多く、昨年は歩けたところが
水没していました。
コロコロッ コロコロッ
泡状卵塊がありました。モリアオガエルのものです。
今まさに産卵行動をしているモリアオガエルがいました!
一番上の大きい個体がメス、あとの2匹がオスのようです。
真夜中に樹上で2~3時間かけて産卵するというモリアオガエル。
正午だったのに産卵シーンに遭遇できて幸運でした。
短い動画を録ってみました。
< モリアオガエルの産卵 >
メスが総排泄口から出した粘液を足で泡立てています。
水の中を丹念にのぞいていくと
いました。こちらのモリアオガエルは斑紋あり型。
以前新潟で出会ったモリアオガエルは斑紋なし型で緑一色でした。
水中に潜んでいた大きなメス。防水カメラnikon AW100を入れてみると
モリアオガエルは警戒して葉っぱのようになり、興味津々のニホンイモリが
寄ってきました。
産卵を控えたメスは腹の皮膚から水分を吸収して膀胱にためこみ、オスを
背中にのせて樹上へ移動。産卵場所に落ち着くと総排泄口から粘液を出し
足で泡立ててその泡のなかに300~800個の卵を産み落とすそう。
受精に参加するオスは複数になることが多いということでこの時は2匹でした。
泡のなかで1~2週間後オタマジャクシになると水中に落下しますが
水中には天敵のニホンイモリたちが待ち構えています。
ニホンイモリたちも恋の季節が始まったようです。
水中にカメラを入れてパチリ。
腹側が赤く、アカハライモリとも呼ばれています。
カメラを入れるとどんどん寄ってきました。短い動画を録ってみました。
長くてにょろにょろしたものが苦手な方はご注意ください。
< 集まるニホンイモリ >
下から見上げたニホンイモリの顔はにっこり笑っているようで眼もつぶら。
愛嬌があります。
無事オタマジャクシになれても池にはイモリのほかに肉食の水生昆虫や
ヘビやイタチや鳥たちという捕食者がいます。
子ガエルとなれたら森林に移動して樹上生活が始まり、繁殖のため
故郷の池に帰ってくるのは2~3年後・・。
また会えますように。そう祈りながら水辺をあとにしました。