教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

Hさんの新作水彩画4点

2018年12月01日 | 教室風景

Hさんの水彩画作品を合わせて4点ご紹介いたします。


「女王の目覚め」 水彩画 F6

ひんやりとした晩秋の朝。丈高く成長したダリアが満を持して
華麗な花を咲かせました。思いきった濃色づかいと変化に
富んだ筆遣いが植物の生命力と優雅さを存分に表しています。

近づいてみました。

花をより美しく演出するため周りの空間の表現に時間をかけ
ました。清々しくも湿った大気を表すのに様々な色を下地にのせ
てから濃色をのせ、あらいだしました。味わい深い作品です。



ここからは3枚一組の作品です。


光彩3部昨(1)


光彩3部昨(2)


光彩3部昨(3)

三枚の作品に共通して登場するのは少女と吹いたシャボン玉を
空高く飛ばした風。すべてを照らす光は踊っていて天真爛漫な
少女を見守るHさんの深い愛を感じる胸が温かくなる作品です。



元気いっぱいの少女が吹いたシャボン玉は虹色に輝きながら大空へ
と舞い上がりやがて光の一部となって消えたように思えましたが


やがてきらきらゆれる木漏れ日となって降り注ぎました。
光を浴び風にやさしく背中を押されながら進んでゆく少女。


風に乗ってどこまでも飛んでゆけそうなブランコがありました。
光は少女と公園で遊ぶみんなも照らし笑顔を虹色に彩りました。

光と希望と愛に満ちている子供時代。懐かしさも感じる作品です。
なおつけた文は私が作品と作者Hさんから受け取ったものに
想像を付け加えたものでHさんが作成した文章ではありません。

作品の飾り方でさらに物語が広がってゆきますね。Hさんの
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Hさんのページにおさめられています。ぜひご覧ください。


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Hさんの新作パステル画2点

2018年12月01日 | 教室風景

Hさんの新作パステル画を2点ご紹介いたします。


「モンマルトルの石畳」 パステル画 F20

古いものと新しいものが混在するモンマルトルの街並み。現地で
感じた味わいはそのままに異なる色や質感を加えて心はなやぐ
空気を表現されました。やわらかい風が奥へと導いてくれます。

近づいてみました。

ほの暗い路地の向こうにそびえたつ寺院は眩しいほどの白さ。
淡い色の建造物の重なりと大切な道の表現に苦心し色や形体を
何度も変えました。ユトリロの頃をも想起させる趣深い作品です。

2点目です。


「唐松の黄葉」 パステル画 F5

秋真っ盛り。強い日差しに照らされた森は黄金色にきらめいて
夢のような美しさです。力強く描きこまれた森は深く静かで
葉の落ちる音が聞こえてきそうです。濃厚な味わいの作品です。

近づいてみました。

多種多様な色を擦りこんで深みをだし奥行きをもたせながら
華やかな山の木々の表現が唐松の黄色を美しくみせています。
生き生きとした密なタッチにHさんの感動が表われています。

大作に取り組みますます世界を広げておられるHさんの過去の
作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の"作品集"の中の
Hさんのページに掲載しています。ぜひこちらもご覧下さい。


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