教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

夕暮れの出会い

2023年08月09日 | 教室風景

夕暮れ、いつもの公園で嬉しい出会いがありました。

ひとつは


アブラゼミの羽化♪
ちょうどエビぞり状態から体をおこしたところでした。


殻から腹部を引き抜こうと頑張ります


その様子を動画に録ろうとジタバタしているうちに


翅が少しずつのびてきました。
なんて美しいのでしょう。。


体の色が変わるまで見たかったのですが、今回はここまで☆

この日はもうひとつ、驚きの出会いがありました!
ナラ枯れ病がまん延し、多くの木々が伐採された散歩道で


やはりカシノナガキクイムシの被害を受けているこのクヌギを何気なく見ると


このようなハチが4匹とまっていました。
2匹は溝にはまるように死んでいて
あと2匹はお尻を振りつつ少しずつ動いています。


黒地に黄色の縞模様だったので、刺されるかもとはじめは警戒しましたが
接写しても大丈夫。腹部先端を幹にこすりつけているような。。


初めての出会い♪
帰宅後調べると、タイワンヒラアシキバチという名前でした。
ヒラアシキバチの仲間の幼虫は衰弱木や枯木の内部で孵化し
木の内部を食べて育つそうです。
この木だけに4匹集まっているとは、里帰りなのでしょうか。


腹部先端に、黒く小さなとんがりと、長い管のようなものが見えます。
長い管は中央に溝があるよう。


腹部先端を樹皮に突き立てて産卵するのかと観察しましたが
ただ前後左右に振るだけで、そのような動きは見られませんでした。

動画を録っていたら、小さく薄い封筒のようなものがぐんぐん近づいてきて
ハチと何か関係があるのかと、今度はそちらが気になりだしました。

タイワンヒラアシキバチとマダラマルハヒロズコガ

見ていると、偶然出くわしただけのようで、平べったい方は
蜂のお尻にぐいぐい押されながらもマイペースで移動してゆきました。

この平べったいものは、やはりクヌギの樹皮でクヌギカメムシを
観察していた時に見たことがあります。
今回、短い動画を録ってみました。


この時見たものは長さが8mmほどでした。
時折ちらっと頭を出すところなど何だか心が和みます。

マダラマルハヒロズコガの幼虫

検索すると、マダラマルハヒロズコガという舌をかみそうな名前。
幼虫時代は鼓のような形の硬い巣をつくる蛾で別名ツヅミミノムシ。
コケを食べているように見えましたが、肉食なのだそう。

ワクワクが重なった、素晴らしい夕暮れでした。


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