教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

森奥の美しい生き物たち

2022年06月02日 | 生き物

2年ぶりに思い出の森を訪れましたがあまりの変わりように絶句。
「もののけ姫」の最後、しし神が倒れた後の森のようにぽっかりと明るい。



Hさんとよく歩いた頃は広葉樹の大木が多く地面は積もった腐葉土でフカフカ、
日焼けの心配がないほど鬱蒼としていたのに。。確かに数年前から
ナラ枯れ被害がひどく、森は乾いて変化しているとは感じていました。

慣れ親しんだ風景を探しながら森の奥へと行くと


限られた時期にしか出現しないウスバシロチョウに会えました。
間に合った♪


まだ咲き残るマルバウツギの花の蜜を夢中で吸っています


このメスに受胎嚢があるか期待しましたがまだ相手を見つけていないよう


ウスバシロチョウはシロチョウ科と思いきやアゲハチョウ科。
幼虫の食草はこのムラサキケマン、ヤマエンゴサクなどケマンソウ科で
近所にもたくさん生えているのにウスバシロチョウの気配はありません。
いままで5月頃、高原などやや冷涼な場所で出会ってきました。

嬉しい出会いは他にも


大好きなオオミズアオ♪

高いところにとまっていて間近で観察することはかないませんでしたが
久々に会えて感激しました。


ヒゲナガガの仲間がいたのはコゴメウツギ
近所とは開花時期が2~3週ずれているよう。

そして、最も嬉しかったのは色鮮やかな大きいヘビに会えたこと♪

苦手な方はこの先ご覧にならないでください




石をまたごうとしたらヤマカガシが飛び出してきてびっくり。


なかなかの大物で下腹のところが膨らんでいるよう。
大きな獲物を消化中か、それとも妊婦さんなのかな?


体が平たくなって、怖がらせてしまったようです。
ごめんね。。踏まなくてよかった、長靴でよかった。


頭を上げこちらをうかがいながらゆっくりと岩陰に消えていきました。

家にある「日本の両生類・爬虫類」(平凡社)によると
〝ヤマカガシの頸部の皮膚の下には黄色の毒を出す頸腺がある。
またこれとは別に上顎の奥にデュベルノイ腺があり
上顎の奥に位置する歯が毒牙として働く。デュベルノイ腺毒は毒性が非常に強い。
深く咬まれたり長時間咬まれた場合、全身で出血が見られるようになる”

とありました。遠くから静かに観察するのが安全ですね。
ヘビに会えたことでカエルとの出会いにも期待が高まりました。
続きます☆



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Hさんの新作パステル画(030)

2022年06月01日 | 教室風景

Hさんは競馬場で取材されました。


「第4コーナー」 パステル画 F4

もうもうとたちのぼる土煙、馬達のみなぎる筋肉。ゴールを目指し
疾走するサラブレッドと一体化する騎手の躍動の瞬間をしなやかに
力強く表現されました。現場の感動と興奮と熱気が伝わってきます。


なびく尻尾、地面を蹴る足、豊かな表情、跳ねる土、かすむ背景の
描写にスピード感があり人馬の激しい息遣いが聞こえてきそうです。
多彩な表現が心地よく響き合い臨場感あふれる作品となりました。

風景、静物、人物、動物とさまざまなモチーフに取り組んでこられた
Hさんの過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の
作品集”の中のHさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。


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