守・破・離という言葉、ご存知でしょうか。
世阿弥が説いたといわれる、自己研鑽のプロセスを3段階に分ける考え方ですが、剣道や書道、茶道など「型」を重んじる世界で用いられる言葉です。
守は、基本となる考えを忠実に徹底していくことであり、師匠の教えをしっかり守って文字や言葉で伝わらないものを含めてしっかり身につけ、それを堅苦しいと感じることさえ越えていくこと。
破は、守で身につけた基本に自分のオリジナリティを加えていく段階。ただし、まだ「破る」相手である師匠を見つめている。
離は、師匠のもとから離れ自分独自の道を創造していく段階。ここではもはや型は自己自身と一体化し、その型をさらに成長させていく。
簡単に言うと以上のようなプロセスであると思います。
この流れは、あらゆる創造発展の場面に通じる基本になるものとされていますが、これを自分に当てはめてみても、仕事でも技術でも教えられたことが自分の一部となるプロセスだろうなと思うのです。
ただ、「離」へ踏み出すのはなかなか難しい。
離の世界へ向かって出発するタイミングをぜひ今年の後半には掴みたい!
今日はそういうことを考えました。