gifted
メアリーは数学の天才で、小学生にして大学院レベルの数学を理解する。その母(ダイアン)も数学の天才だったが、メアリーを産んだ後自殺していた。ダイアンの弟フランクは、元天才の准教授だったが、今はフロリダで気ままな生活を送っている。ダイアンから頼まれたメアリーを育てていたが、ダイアンの母(イブリン。こちらも有能な数学者)が養育権を主張して裁判を起こす・・・という話。
高校野球の、出場校が多い地方予選のトーナメント表をみると、そのチーム数の多さは目がくらむほどだ。甲子園で試合ができる生徒はほんの一握りで、多分東大に入るよりはるかに難しいだろう。しかし、そこからさらにプロになれるのは数人程度、さらにプロで活躍できるのは・・・と考えていくと、本当の天才でない人が、才能があると誤解されて人生の前半を捧げてしまうというのがいかにリスキーかよくわかる。
英才教育を受けたために普通の子供の生活ができなかった姉を見てきたフランクは、あえてメアリーを普通の小学生に通わせる。
そこに祖母が介入してきて(高等教育を受けさせようと)メアリーを奪おうとする。
普通の映画なら、やがてメアリーが祖母の方針に嫌気がさしてフランクのもとに戻ってきてハッピーエンド、となるところだ(実際、筋だけ追うと本作もそうなるのだが)。
しかし、本作は、そのような疑似親子の愛情物語と見せかけておいて、後半には別のテーマ(才能に恵まれている(gifted)ことは幸福なのか?)を色濃く浮かび上がらせる。
そして、姉(ダイアン)が生前に弟(フランク)に託した秘密は、ダイアンに英才教育を強制してきたイブリンへの残酷な復讐であったことが、終盤になって明かされる。
それがあまりに痛烈で、見ている方も(そこまでやりますか、という)ショックを受けるほどだった。
(フランクがイブリン(母)に対して(姉との約束をやぶって)秘密を明かすのは、どうなのよ?、とおもってしまう。普通、こんなことを娘にされたら、人間として立ち直れないよね。もっとも、映画の中では、イブリンは素早く、あっさりと立ち直ってしまうのだけど。。。)
フランクの世捨て人的な暮らし方、アメリカ映画らしい裁判シーン、も良くて、日本ではほとんど話題になってないけど、もっと多くの人に見てもらいたい作品だった。
メアリーは数学の天才で、小学生にして大学院レベルの数学を理解する。その母(ダイアン)も数学の天才だったが、メアリーを産んだ後自殺していた。ダイアンの弟フランクは、元天才の准教授だったが、今はフロリダで気ままな生活を送っている。ダイアンから頼まれたメアリーを育てていたが、ダイアンの母(イブリン。こちらも有能な数学者)が養育権を主張して裁判を起こす・・・という話。
高校野球の、出場校が多い地方予選のトーナメント表をみると、そのチーム数の多さは目がくらむほどだ。甲子園で試合ができる生徒はほんの一握りで、多分東大に入るよりはるかに難しいだろう。しかし、そこからさらにプロになれるのは数人程度、さらにプロで活躍できるのは・・・と考えていくと、本当の天才でない人が、才能があると誤解されて人生の前半を捧げてしまうというのがいかにリスキーかよくわかる。
英才教育を受けたために普通の子供の生活ができなかった姉を見てきたフランクは、あえてメアリーを普通の小学生に通わせる。
そこに祖母が介入してきて(高等教育を受けさせようと)メアリーを奪おうとする。
普通の映画なら、やがてメアリーが祖母の方針に嫌気がさしてフランクのもとに戻ってきてハッピーエンド、となるところだ(実際、筋だけ追うと本作もそうなるのだが)。
しかし、本作は、そのような疑似親子の愛情物語と見せかけておいて、後半には別のテーマ(才能に恵まれている(gifted)ことは幸福なのか?)を色濃く浮かび上がらせる。
そして、姉(ダイアン)が生前に弟(フランク)に託した秘密は、ダイアンに英才教育を強制してきたイブリンへの残酷な復讐であったことが、終盤になって明かされる。
それがあまりに痛烈で、見ている方も(そこまでやりますか、という)ショックを受けるほどだった。
(フランクがイブリン(母)に対して(姉との約束をやぶって)秘密を明かすのは、どうなのよ?、とおもってしまう。普通、こんなことを娘にされたら、人間として立ち直れないよね。もっとも、映画の中では、イブリンは素早く、あっさりと立ち直ってしまうのだけど。。。)
フランクの世捨て人的な暮らし方、アメリカ映画らしい裁判シーン、も良くて、日本ではほとんど話題になってないけど、もっと多くの人に見てもらいたい作品だった。
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