蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

ザ・ロード(映画)

2011年01月30日 | 映画の感想
ザ・ロード(映画)

核戦争とか隕石衝突といった大災厄が起きて人類の大半が死に絶え、厚い雲が空をおおって寒冷化が進み、人間以外の生物も植物もほとんど見られなくなってしまった世界が舞台。

大災厄の後に生まれた10歳くらいの男の子を連れた主人公は(さしたる理由付けもなく)南の海をめざす。
旅の途中にはマン・イーターと化した人間たちが出現するが、息子をかばいながらなんとか切り抜けていく。

常に天気が悪い設定なので、回想シーンを除いて画面はほとんどモノクロ調で、登場人物の全部がボロボロの恰好をしているという、救いのない暗い映画。家族が寝た後の深夜に一人でDVDを見たので、なおさらやるせない気分になった。

・・・ではあるのだけど、見始めたらやめられなくなった。

ヴィゴ・モーテンセンは世をすねたような役柄が多かったけれど、本作では終始一貫、息子を守り続ける熱血オヤジ。
オヤジは、あまりの試練の連続に、他人への信頼を失っていくが、息子は天使ような無垢さを保ち続けていく。二人のコントラストを際立たせることで主題を浮かび上がらせている。

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マンションの和室の畳の表替えをした(大家さんがしてくれた)。入居以来10年、畳をあげるのは初めて。当然だが、畳の下は打ちっぱなしのコンクリートで、畳がなくなった後は音がやたらと反響した。
新しい表は、これも当然ながらけっこう強いイグサ?のにおいがした。日本人でなければ部屋にいられないのでは?と思えるほど。(2011.1.29)


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