さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

処暑・禾乃登る~ドイツリートの会

2022-09-07 | 歌のおけいこ
新暦の、およそ9月2日~6日ごろの今の時期は、
旧暦で処暑の末候、
「禾乃登る(こくものみのる)」
です。

禾乃登る とは、
田に稲が実り、穂をたらすころ。
禾(のぎ)とは、稲などの穂先に生えている毛のことで、
稲や麦、稗、粟などの穀物の総称でもあります。

歩く道々には、エノコログサ(ねこじゃらし)がたくさん。
長い残暑で、晩酌ではいまだにビールがよく進みますが^^;
台風の影響が去った今日の風はいっそうさわやかで、
秋を実感させてくれます。

今日はもう7日で、
上記の期間を1日過ぎていますが、
次の節気「白露」、今年2022年は明日の9月8日からなのだそうです。
そんなわけで、今日は
すべりこみセーフで処暑の末候「禾乃登る」
としました~。
いつもこまかく確かめているわけではないのですけどね。


ドイツリートの会、前回と前々回2回分の曲はこちら ↓

 

 


ブラームスさん作曲の、歌曲の名曲が続きます。
先生の、楽しくて濃ゆーいレッスン、
それゆえ残念なのは、参加者が少ないこと。。。
今回も、男性ひとりと私、男性ふたりと私 という会でした。
どちらも、最後はひとりずつ歌うぷち演奏会。
ハラハラしつつも、途中フレーズの入りをまちがえて入りそこねても、
曲を止めることなくとにかく歌いきります。
はーやれやれ。

ひたむきな彼女への思いをうたう「愛の歌」
初めて習ったのは10年前。
そのころから、とても好きな曲です。

どうにかして部屋に入れてもらおうと彼女をくどく彼と、
とんでもないわと拒みつづけて、
ついには彼を追っぱらってしまう彼女とのかけあいが楽しい、
ちょっとオペラチックな「むなしいセレナーデ」。
この曲を、とても素敵に生き生きと歌われる先生がおられます。
私なりに、いつか歌えたらなと思いつつも
なかなか
 よっしゃーチャレンジするぞ! 
となれない、
憧れながらもずっと歌えず寝かせてしまっている、
という曲のひとつ。
そんな曲がたくさんあるのでした。。。


 ときを経て色合い変わる愛の歌 さくら


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立秋・蒙霧升降す~「日曜日」

2022-08-19 | 歌のおけいこ
新暦の、およそ8月17日~22日ごろの今の時期は、
旧暦で立秋の末候、
「蒙霧升降す(のうむしょうこうす)」
です。

蒙霧升降す とは、
深い霧がたちこめるころ。
暑さが続く中でも。少しずつ風が涼しくなってきて
秋の気配を感じます。

冷えを感じたら、
夏の間、たくさん摂っていた冷たいアイスやジュース、生野菜を
このさきはちょっとひかえましょうのサインですね。
私?私はビールをひかえめに。。。おほほ♪
秋は新酒ですね??
秋に向かうにつれて、乾燥にも要注意です。

前回に続き、またまたドイツリートの会の話題ですが
先日習った曲はこちら ↓

 

シンプルですが、とても好きな曲です。
いちずな若者の思いに、ほろ苦く優しい気持ちにさせられたり。
自分自身が若者の思いに共感して歌ったり。。。

シンプルな作りの曲ほど、
強弱や速度で変化をつけて、自分の個性を出して歌えるよう努める必要がありますが
毎回これが悩ましく難しい。

その日の気分もあります。
毎回ちがっていいのだと思いますが、
その日のベスト!を出したいものです。
どうしても、気持ちがあがってこない日も含めて。。。

この日は、男性ひとりと私、ふたりだけの参加で
最後はひとりずつ歌うぷち演奏会に。
1番も2番も、それぞれフレーズごとに変化をつける工夫をして歌われるその男性は
さすがでした~!

そのむかし、個人レッスンも受けた懐かしい曲ですが、
歌うたびに、そのときどきの課題や難しさ、楽しさを感じます。
懐かしい記事がありました →「Sonntag 日曜日・一方的な片想い」

お盆休みも明けましたが、
夫は長い出張中で、13日からりんとのお留守番が続いています。
今は家でできない1日おきの点滴のために、通院が必要なので
天気予報とカレンダーと、毎日にらめっこ。
夫と会えるのは日曜日。。。ではなく火曜日かな;;

ぶじに仕事を終えて、元気に帰ってきてほしいです^^


 夢ならば覚めるな会える日曜日 さくら


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立秋・寒蝉鳴く~ブラームスの子守歌

2022-08-12 | 歌のおけいこ
新暦の、およそ8月12日~16日ごろの今の時期は、
旧暦で立秋の次候、
「寒蝉鳴く(ひぐらしなく)」
です。

寒蝉鳴く とは、
カナカナ…とひぐらしが鳴くころ。
私はまだこの鳴き声を聞いていませんが、
今年の夏の蝉たちの、その生を終えた姿が道のあちこちで見られますね。
暑い暑い夏を生き抜いた蝉たちに、
おつかれさま と声をかけたいです。

前回のドイツリートの会、曲はこちらでした ↓

 

おそらく、聴いたことがないという人は少ないでしょう。
優しく穏やかな旋律が流れ出せば

 ああ、この曲。。。

と思い出すのでは。
この子守歌は、ブラームスさん作曲。
名曲です^^

ドイツ語といえば、t やら kやら pやら f やら、、、
とにかく子音をしっかり際立たせて、
ツバ飛ばしまくって歌うイメージがあるかもしれませんが
(今の世では嫌われそう;;)
それも曲によりまして。

しっとりした歌、子守歌などは
子音をそれとわかるよう聞かせつつも、やわらかく飲みこむように、
静かさ、優しさが伝わるよう歌えるのが理想です。

「いつも僕が、子音を立たせるようにって教えすぎてるのがあかんねんけど、
 それでは赤ちゃんが寝てくれへんで;」

とは、師匠のお言葉。

1番と2番、同じ旋律の歌では
同じことをくり返すのではなく、
強弱やブレスのしかたで少し違う雰囲気を作るとか、
音やリズムがとれて歌えるようになればなったで、
また次なる課題が尽きません。

この日の参加は男性2名と私の計3名で、
最後はひとりずつ歌う、ぷち演奏会と相成りました♪


 さわがしいララバイ赤ちゃんが起きる さくら

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大暑・桐始めて花を結ぶ~「ナイチンゲールに」

2022-07-27 | 歌のおけいこ
新暦の、およそ7月22日~27日ごろの今の時期は、
旧暦で対処の初候、
「桐始めて花を結ぶ(きりはじめてはなをむすぶ)」
です。

大暑とは、
もっとも暑い真夏のころのこと。
今年もまたこの季節がやってきました;;

年々暑さが増して、しのいでゆくのもたいへんな夏ですが、
なるべくむりすることのない生活をして、
しっかり寝て食べて、元気に乗りきっていきましょう。

私は、出勤時刻と帰宅の時刻が、
午後のもっとも暑い時間帯に当たることが多く
すでに毎日まいっています。。。
日焼けもすごい。毎年、避けられません;;

桐始めて花を結ぶ とは、
桐の花が梢高く、花咲かせるころ。
和の暮らしの中で、桐は家具として役立ってきましたね。


ドイツリートの会では、
今年2月から続けてきた、ヴォルフさんの歌曲とはいったんお別れ。
これから今年いっぱいはブラームスさん特集です。
楽譜のコピーをどっさり、いただきました。。。

ブラームスといえば、
交響曲や合唱曲などで、どっしりとした重厚さを感じさせるイメージがありますが
(あのおヒゲのお顔といい^^)
たくさんの素敵な歌曲を作っています。
愛らしく明るい歌曲や素朴で美しい民謡風の曲。
二重唱の曲も多くあります。
私も、お気に入りの曲がたくさん♪ 名曲がいっぱいです。

先日の曲はこちらでした。 ↓

 

2011年と2018年に、ドイツリートの会で取りあげられ、習ったことのある曲。
ブラームス歌曲への入門書としても最適な曲、ということらしいですが、
そして私も好きな曲のひとつですが、歌うには、なかなか手ごわいのです。

微妙に曲調が変わってゆく美しい旋律に魅かれます。
初見ではないし音もだいたい記憶しているので、
おさらいすればなんとか歌えはするのですが、
ピアノ伴奏の3連符と歌がずれるべきところが、うまくずれなかったり
強弱のつけかたやブレスの位置、
歌詞を読むのに注意するべきところ など、
取り組みはじめると、やはりいろいろ出てくるものです。

それらをひとつひとつ練習するのが、楽しいのですけどね^^

今回は男性ひとりと私、ふたりだけの参加でしたが
二重唱でハモるわけではないけれど、
人と声をかさねて歌えるのも、ワクワクするひとときです。
今は合唱から離れてしまっているので、よけいにうれしく感じるのかも知れません。

ハーモニーを一緒につくってゆく合唱に対して、
ひとりで歌うリート(歌曲)は、
人それぞれ、声の個性も息の長さも、また感性も違うので
おなじ歌をうたってもみんな違います。
そこがまた楽しい♪ 聴くのも歌うのも。

どちらも、捨てがたい楽しさ、難しさがあります。


 ひとりで歌うだれかと歌うお楽しみ さくら


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小暑・温風至る~ドイツリートの会「郷愁」

2022-07-11 | 歌のおけいこ
新暦の、およそ7月7日~11日ごろの今の時期は、
旧暦で小暑の初候、
「温風至る(おんぷういたる)」
です。

小暑とは、
梅雨が明けて本格的に夏になるころのこと。
小暑から立秋になるまでが暑中見舞いの時期です。

…が!
はや6月のうちから、フライングで暑中見舞いを出したいような暑さでしたね;;

温風至る とは、
夏の風が熱気を運んでくるころ。
これまた、とっくに熱風来てますよ~という感じです。
梅雨明けごろに吹く風を、白南風(しろはえ)と呼ぶそうですよ。

毎年雨になることが多い七夕、今年は晴れました。
織姫と彦星は、逢瀬を楽しめたでしょうか。

さて、先日のドイツリートの会では、今回のヴォルフ特集最後の曲。
その1回目でした。(次回で仕上げ)

 

参加は男性ふたりと私の、計3名。
相変わらず、さえない紅一点の私です。。。^^;

この曲も、思ったところへ音がいかない複雑な旋律…
一見(聴?)そんなふうに思えますが、
意外にも、歌ってみると音は比較的とりやすいです。
いつぞやの「セレナーデ」に比べれば断然!
14年ほど前に一度習ったときの記憶も、多少残っていたり?
こんなマニアックな曲を、けっこう初期に習っていたのですねえ。
選曲する先生がチャレンジャー!?

この「郷愁」ですが、
後半急に曲調が元気になって、気分もりもりな感じで歌を終えたら、
かっこいいピアノの後奏がしめくくってくれる、
それだけでちゃんと歌えたかのような気分にさせてくれる、
なんだかありがたい(ズルい??)曲です。
低音がしっかり出て、声量のある男性向きかな♪

男性ふたりにくっついて、かぼそい声で歌っている私ですが、
この会はグループレッスンでも、基本的にひとりずつ歌う形なので
ヘナヘナの声だろうとブツ切れの息だろうと、
リズムが狂おうが音が外れようが、
とにかくめげずに歌う!
それしかありませーん。

先生は、ひとりひとりに合うかたちで指導してくださいます。
ありがたいです。
が、レベルの差もまるわかり;;

とにかくめげずに歌う!のです。


 未熟でもきのうの自分より前へ さくら


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