さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

Gruss…”挨拶” または ”きみをしのぶ”

2009-06-05 | 歌のおけいこ



     ぼくがどこへ行き、どこを見ても
     野原や 森や 谷へと行くときも
     丘の上から畑を見下ろすときも
     山頂から空高く眺めわたすときも
     ぼくは君に 何千回も挨拶をおくる。


     ぼくの家の庭の中には
     美しい花が たくさん咲いている。

     それでたくさんの花冠を編み
     君への万感の想いを込め
     挨拶をその中に 編みこむ。


     でも それを君に手渡しはしない
     君は気高く美しすぎて
     君の前では しおれてしまうからだ。


     この至高の愛の想いを
     ぼくは 永遠に胸に秘めておく。



作曲。。。フェリックス・メンデルスゾーン

作詞。。。ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ



これが、今月末の発表会 Dein Dein Lied(だいだいリート)で
ぬっくさんと二重唱で歌う曲の訳詞。


この春から初夏にかけて出かけたいくつかのコンサートで、
この曲を ちがうふた組の二重唱で
聴かせていただくことができた。

ソプラノおふたりの女声ペアと、
テノール&バリトンの男声ペア。


女声ペアは さわやかですがすがしくて、
澄んだおふたりのハーモニーがすてきだったし、

男声ペアは あたたかみと幅がある感じで

どちらも いい味わいがあって
聴いていて幸せ でした。


独唱も 重唱も
歌い手によって、組み合わせによって
ひとの数だけ(組み合わせの数だけ)
ちがう味わいがある、歌 という生きもの。

歌われてこそ、歌は生きるんだな と感じる。

歌が生き生きと 生きてくるように、
歌わないとね。。。と思う。
なかなか できないけれど。


さて、この Gruss

愛するひとへのたいせつな想いを
くちにはせずに 永遠に胸に秘めておくんだ。。。

という、想いをうたった曲。


ぬっくさんとのハーモニーに、
歌詞の難しい箇所に、
わたしの歌うパートの 音の跳躍箇所に そのほか
いろいろ悩まされ、

レッスンのたびに何度もやり直し 歌わされつつ
ふたりの自主練習でも ああでもない、こうでもないと
くりかえし歌いつつ。。。


部分部分の課題がすこしずつクリアできてきて、
今度気になってくるのは 最後のフレーズが
なんとなくまとまりきらないところ。

曲としては あっさりめに静かに終わるのだが。。。


ふと、歌詞を考えたとき


  「この曲って、結局いちばん言いたいのは
   さいごの詩のところよねえ」

  「うん、永遠に…胸に秘めておくんだっていう想いよね」

  「歌詞をだいじにすることを意識して 歌ってみようか」


   ewig…永遠に

   bleibt…秘めて(とどめて)おく

   die Liebe ohne Gleichen…至高の愛の想い


とくに、最後にくりかえされるのは

   bleibt ewig im Herzen steh'n

   ぼくは 永遠に胸に秘めておく


というフレーズ。

最後は あっさりとまとまって終わるけれど、
いちばん歌いたいのは(言いたいのは)
ここやねん!

という気持ちで歌ってみたら

そうしたら、なんとなく。。。だが、
最後のフレーズのまとまりがみえてくるような気がしてきた。


で、なんとなく満足したら 

(なんとなく、ばっかり 


   「じゃあ、あとは師匠にきいてもらって直してもらうということで」

   「きょうは、このくらいにしといたろか」


ということになって、自主練習は終了。


たいがい、こんなノリである。


ぷち発表会では、本番第一弾のつもりで
師匠と お仲間さんの前で歌ってみたが、
あまりかたくならずに のびのび歌えた気がする。


発表会まで まだあと2回ほど、
ぬっくさんと合同でピアノつきレッスンを予定しているので、
もっとよくなるように できるかな。


師匠が 本番までにまにあわないような課題を(!)
出さなきゃいいけど??


でも、さらによくなるためなら。。。

それもまた 幸せなことか~ 




コメント (2)
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