さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

だいだいリート vol.6 その3

2009-10-13 | 歌のおけいこ


そして もう1曲歌ったのが、

ヘンデルの

「Lascia ch`io pianga」 

~わたしを泣かせてください~ 

である。


「Think of me」

は、英語の歌に初挑戦。

「Lascia ch`io pianga」

は、イタリア語の歌に これまた初挑戦。

はじめてづくしで、
慣れない発音や アクセントの位置に 悩まされ、
さんざん 注意を受けた。


英語では とにかく

th と r の発音がなってなくて、
ずーっと 師匠に言われつづけ。

またコレばっかりが出てくるんだ この歌ときたら。
英語の歌って みんなそうなのかな 


イタリア語は、
いちおうローマ字読みでなんとかなるよと
きいていたものの、
語句のアクセントの位置が 思わぬところにあったりして
歌うときに気を配る必要があったし、


ドイツ語がかんたんだなんて 絶対思わないけど、

今回のだいだいリート(発表会)のあと
ドイツリートの定期の会が再開されて、
ひさしぶりにドイツ語の歌を歌ったときには


  ああ、これよ コレコレ♪ この感じ…


と、なんだか ほっとしたものだ。


で、発音のことは さておき

この 「Lascia ch`io pianga」は、

オペラの中のアリアでありながらも
いわゆるオペラのアリアのイメージの曲とは
かなりちがう、
歌曲として とりあげてよいような、
静かで澄んだ 賛美歌のような曲だ。

(わたしのイメージ ですが)


だから、

すっと まっすぐに立って 
あまり感情的な表情や 手の動きはつけずに

(といっても 勝手に動いてしまうんだけど…
 リズム音痴のわたしは 
 つい手の動きやからだで拍子をとろうとしてしまって。
 緊張やあせりも、すぐ顔や声に出てしまうし)

シンプルに まっすぐに歌いたかった。
これまた この曲のわたしのイメージである、白のドレスで。

ただ、

おなじ歌詞でおなじ旋律のくり返しが多いので、
それだけに、
まったくおなじに歌ってしまえば
退屈で つまらない曲になってしまう。

だからといって、
ことさらに変化をつけるのも 
この曲の雰囲気ではないし
だいいち そんな表現力もないし…

ああ、なんてむずかしい 


結局、

それとわかるかわからないかくらいの
強弱のつけかた、ブレスの位置、感情のこめかた…
それらで 変化をつけようとこころみる。

師匠のレッスン内容も
くりかえしの部分、
歌いかたを変えるというよりは
呼吸やブレスの使い分けで強弱の変化をつけるという、
わたしには

  すごくまっとうで 王道だ!
  この歌は こうでなきゃ。

と思える方向だった。


しかし、
そんな繊細な作業が必要となると、
それをクリアするには 繊細なテクニックが必要で 


つくづく感じたのだが、
まったく技巧的にみせず 
ただ 
まっすぐ素直に淡々と歌っているように
聴いてもらうには、
実は とても技巧的な作業が必要なのだと。


あんまり考えすぎても ドツボにはまって
できない自分がつらくなり、
どんどん音色が暗くなってしまうだけ なので、

ある程度 悩みもし、努力もしたあとは

  ま、いいか 今回はこれで
  また 次につなげれば 

と ひらきなおることも必要なのだが。


そのある程度まででも、
とにかくクリアして 満足できるように歌えるようになるには…


とても まにあわなかった。

それはもう 今後の課題としてかまわないとしても、


かなしいのは、
せめてこれとこれだけは、と思っていたことの
ふたつともが、本番でできなかったこと。

これまた、
練習では できていたことなのに。

緊張で、息がたりなくなる。

思わぬところで ブレスしないではもたない状態におちいる。

それが 起こってしまって…

まず、

  ここだけは ノンブレスでつなげよう!

と レッスンで はじめから師匠にも言われ
自分でも練習していたところが できず、
切れてしまった。


そのうえ、
最後の部分は 思いきりたっぷりとゆったりと…
後奏もなく歌で終わるんだからと 
そのつもりでいたところが、
やはり息がたりず あろうことか
一語の途中で ブレスするはめに。

 la liberta~

たったこの一語が 歌いきれなかったのだ。

 la liber(ブレス!)ta~

なんて歌ったやつは あんまりいないだろう、きっと。

でも、このときのわたしは
なんたる息のむだづかいをしていたのだろう。

最後の ta~が切れずにしぼまないためには
ここでいったん息を入れるしかなかった。

ああ、またしても メチャクチャやなあ。。。


本番で 練習以上に歌おうなんて はじめからのぞんでいない。

練習どおりに歌えたら それだけでいいやと
毎回毎回思っているのに、
歌えたためしがない。

それどころか、

今回は 練習でクリアできていたことさえ
ことごとくできなかった本番だったので、
わたしとしては ちょっとガックリ 

なのである。


あのレッスンは、あの練習は なんだったの???

ああもう、

「わたしを泣かせてください」

だわ、ホント 


うーん、ほんとに次は なに歌おう。

なに歌ったらいいんだろう。

歌いたい、すきな曲はいっぱいあるんだけど
どれが いろいろな意味で
いまの自分の思いにぴったりくる曲なのか
よくわからなくて 考えあぐねている。


  「なんでもアリだよ!」

と師匠が言われてるのに、

なぜ かえって悩んじゃうんだろうねえ 
 



コメント
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