だいだいリート Vol.6 番外編 です
今回悩んだひとつが、
「なんだかテレてしまって
早く 通り過ぎたい(歌いきってしまいたい)感」
ありありの これらの部分
「Think of me」
の 最後のカデンツァ。
ミュージカル「オペラ座の怪人」で、
クリスティーヌが
はじめて ヒロインに抜擢され、
その清楚で若々しい歌声を
舞台で 美しく響かせる。
そして 最後は、
アア アッハッハッハッハ~
アア アッハッハッハッハ~
アーアアアアアアアアアアアア…
ア ア~ of me !
と 高らかに歌いあげる。
めちゃかっこいい…はずのところ
「。。。ココは、どういう部分なん?
どういう気持ちで歌ってますか?
喜怒哀楽やったら どれ??
なんで、わたし困りましたわ~
みたいに歌うのっ!」
「はあ…
なんだかテレるもんで、はよすませたいなーと。。。」
「もうっ!
そんなんやったら 歌わせへんで!!
オペラでいうたら、アリアで歌姫がいっちゃん聴かせたいとこ、
”わたしのええ声を みなさん聴いてちょうだい!”
っていうところやろ」
「はいぃ~。。。」
「フレーズごとに ニコッ♪
そこで ニコッ!
手もつけて 歌ってみ。
家でもそんな感じで 練習しといてね」
「はい~ 」
「Lascia ch'io pianga」
の歌いはじめのレチタティーヴォ。
ほとんどピアノ伴奏もなくて、
ある程度 歌い手さんの歌いたい(語りたい)ように
自由に演奏する部分。
リズム音痴で
気持ちばかりが 先走るわたしは、
こういうのが てんでダメなんだな。
「ここやなあ 問題は。
もうちょっとなんとかしようや。
まず、リズム。
1拍目がぜんぜん感じられないよ。
拍! わかってますか??
直らんかったら ここ省いて歌わすよ!
さっ 手の動きつけてやってみよか。
ほらっ ペットボトル持って!」
「ひぃぃ~」
たった 何小節かの、
その曲のなかではわずかな部分に悩まされ、
なかなかできなくて、
そこだけの練習に かなりの時間を割いて…
っていうことは よくある。
よくあるが…
これだけの部分ですら、
なんだか
自分がまるはだかになってしまったような
はずかしさがとれなくて、
さっさと歌ってしまおうとしてしまうのだから
オペラなんて とても。。。
と思ってしまうわたしのキモチ、
なんとなく わかります…よね。
さて、
これからも 課題は山積みです
ほんとに次は なに歌おう。。。