夏のはじめから、
実家の父母のことで
なにかと落ちつかぬ日々を過ごしていたが、
すこしずつ 平和な時間をとり戻しつつある。
それは 期限つき ともいえる平和だが、
そして さまざまな心配ごとは
まだまだ解決したとはいえないが、
とりあえずの平和でも いまはただありがたい。
緊張状態がながく続くのは
心身を消耗させる。
ひとときでも 休息が、
ほっとひと息つける時間が、
ひとには 必要なのだ。
先日の母の心血管センター受診では、
心配していた ”今すぐに手術” ”いつに予定するか”
といったお話はなく、
来年1月の再診予約をとるにとどまった。
今のところ 自覚症状をみとめず、
心電図も前回と変化していない ということで。
父が胃切後であるという 家庭的な状況も
医師に伝えておき、
内心びくびくしていたであろう母と一緒に
ほっとしながら 帰宅した。
一連のバタバタが、
これでようやくひと段落したかなと思う。
12月には また父の胸部CTと 内科&呼吸器外科の受診があるし
(これが 今いちばん心配)
来年1月には 母の受診だが
それまでに 何か変化があればもちろん急ぐこともありうる。
どちらにしても
いずれかの段階で 母の手術は必要なのだし、
心配は したらしただけ、きりなくある。
もう、親の健康や生命について
なんの憂いもなくいられる時期は過ぎてしまったのだろう。
わたし自身だって それなりの年齢になったのだし、
まして 親たちは
元気そうではあっても 若くはみえても
あちこちに傷みが出てきておかしくない、
老いを迎えているのだ。
老いも死も、かならずひとに訪れるもの。
避けられないこと。
けれど、その日まで
できる限り元気で 笑っていたいし、いてほしい。
たいせつなひとたちと できるならながく 一緒にいたい。
父が再発することなく、
肺も心配のないものであってくれれば…
母の手術が 避けられないのであれば
よいタイミングで受けられるよう、
そして 順調に回復してくれれば…
と願う。
そして ふたりとも
痛み苦しみのなるべく少ない、
自然な寿命を全うしてもらいたいと思う。
そのためにも、
わたしも 自分の心身のバランスをとりつつ
元気を保ちたい。
仕事や 病院・実家通いで
わたしが家を空ける時間がふえるということは、
りんのおるすばん時間もふえるということで…
ここしばらく さびしい思いをさせたが
彼女が いつも家にいてくれることが、
心配でつぶれそうにもなり 疲れもしていたわたしを
どれほど救ってくれたかわからない。
彼女のやわらかい毛に あたたかさにつつまれながら
よく泣いた。
そのりんも、先日12日で 7さいになった。
まだ わたしよりはすこしだけ 若い…のかな。
来年 さ来年になれば、
彼女は わたしより 年をとってしまう。
でも、できるだけゆっくり 年をとってね りん。
歌も お休みしたり、
落ちついて向き合えなかったりの日々が続いたが
11月、12月、1月に
合唱、ソロ&デュエットの本番予定がある。
場合によっては 不参加も考えていたが、
この様子なら なんとかなる…かな。
うたうとなれば、
きっちり集中して とりくまないと。
仕事のほうも、
カゼが流行る時期だし、インフルエンザワクチンの時期でもある。
在宅のターミナルのかたも、つねにおられて
それぞれのかたに接するたび
考えさせられることがいっぱい。
やっぱり ひと息ついてるひまはないか。
けれど、
こういう忙しさや 緊張感は、
しあわせな時間であり ありがたい恵みだ。
あらためて 気づく。