先日、旅慣れた友人の案内で智頭線の旅に出かけた。
青春18切符と智頭線1日フリーチケットを使っての日帰り旅である。
旅行の機会も少なくて、
あまりどこへも遠出することはないのだが、
旅やウォーキングはきらいではない。
むしろ、機会にめぐまれればあちこちどこへでも行ってみたい。
今回の智頭は、わたしにとって特別な場所で、
この旅を提案されたときは、即座にOKした。
願ってもないことだったから。
鳥取県八頭郡智頭町…
智頭は、亡き父のふるさとである。
だが、わたしはこれまでゆっくり訪ねたことはなかった。
小学校か中学校に通っていた頃だったかに、
いちどだけ父の運転で出かけたことがあるはずなのだが、
ほんの短時間の滞在だったこともあり、
ほとんど記憶していない。
調べればわかるだろうが、
父の生家の場所も知らないままで行った。
生前の父に、もっと父のふるさとの話をきいておけばよかったと悔やまれる。
車窓からみえる緑濃い山々、田畑、清らかな水がゆたかに流れる川の風景。
シロサギやアオサギの姿もたくさんみえた。
いつも都会の生活であえいでいるわたしは、
こんな風景にほっとする。
ぼーっと眺めているだけで癒されてゆく。
車で出かけることがほとんどだった父だが、
若かりし頃にはこの線に乗って、
こんな風景をみていたのだろうか。
あの川で泳いだりしたのだろうか。
うちの近所で鳴くセミはほとんどがクマゼミだが、
こちらではアブラゼミがたくさん鳴いていた。
セミが地中から地上へ出てくるときの穴を見たのは、
はずかしながら初めてのことだった。
これは途中で立ち寄った宮本武蔵ゆかりの地でのこと。
智頭駅に降り立ち、町を歩く。
智頭は杉の町、ときいていたが、
杉玉をつくることができる工房があり、
その付近のほとんどの民家には、大小さまざまな杉玉がつるされていた。
諏訪神社を参拝し、諏訪泉酒造に立ち寄る。
父もこの参道を歩き、石段をのぼり、神社にお参りしたことがきっとあっただろう。
「おまえがこんなに酒ずきになるとはなあ。
わたしのいなかには諏訪娘という地酒があるよ」
いつだったか、鳥取の地酒の諏訪泉というのをのんだよと話すと、
諏訪泉?諏訪娘なら知っているよと父が話してくれたときのこと。
諏訪泉酒造のお店には、父の言う「諏訪娘」もちゃんとあった。
今回のちいさな旅のあれこれを、
父と話しながら、一緒に諏訪娘をのみたかった。
またちがう季節にも、ゆっくり訪ねてみたいと思う。
JRで自宅最寄りの駅からここ、上郡まで。
ここから智頭急行線に乗り換える。
終点の智頭までに立ち寄って歩いた、宮本武蔵駅。昼食もここで。
宮本武蔵の生家やお墓、神社、道場がある。
武蔵の著した五輪書の新訳版を購入する。
これはまあ、話のネタ^^;
智頭の手前の駅だが、降りるほどのものはないらしく、車窓から撮る。
なんでも、全国に「恋」がつく名の駅は4つしかないらしく、それらの鉄道会社が集まって
「恋駅プロジェクト」を立ち上げたとか。
ちなみに、「恋」のつく駅は
JR北海道:母恋(ぼこい)駅、三陸鉄道:恋し浜駅、西武鉄道:恋ヶ窪(こいがくぼ)駅
そしてこの、智頭急行:恋山形(こいやまがた)駅 とのことです。
智頭線でなく、JRのほうの駅表示と駅を撮ってしまったようです。。。
諏訪神社。
諏訪泉酒造の梶屋さん。
帰りには、途中の駅あわくら温泉で降りて、日帰り湯で汗を流しました。
連れて行ってくれた友人に感謝します。
若き日の父をさがした智頭の町 さくら
青春18切符と智頭線1日フリーチケットを使っての日帰り旅である。
旅行の機会も少なくて、
あまりどこへも遠出することはないのだが、
旅やウォーキングはきらいではない。
むしろ、機会にめぐまれればあちこちどこへでも行ってみたい。
今回の智頭は、わたしにとって特別な場所で、
この旅を提案されたときは、即座にOKした。
願ってもないことだったから。
鳥取県八頭郡智頭町…
智頭は、亡き父のふるさとである。
だが、わたしはこれまでゆっくり訪ねたことはなかった。
小学校か中学校に通っていた頃だったかに、
いちどだけ父の運転で出かけたことがあるはずなのだが、
ほんの短時間の滞在だったこともあり、
ほとんど記憶していない。
調べればわかるだろうが、
父の生家の場所も知らないままで行った。
生前の父に、もっと父のふるさとの話をきいておけばよかったと悔やまれる。
車窓からみえる緑濃い山々、田畑、清らかな水がゆたかに流れる川の風景。
シロサギやアオサギの姿もたくさんみえた。
いつも都会の生活であえいでいるわたしは、
こんな風景にほっとする。
ぼーっと眺めているだけで癒されてゆく。
車で出かけることがほとんどだった父だが、
若かりし頃にはこの線に乗って、
こんな風景をみていたのだろうか。
あの川で泳いだりしたのだろうか。
うちの近所で鳴くセミはほとんどがクマゼミだが、
こちらではアブラゼミがたくさん鳴いていた。
セミが地中から地上へ出てくるときの穴を見たのは、
はずかしながら初めてのことだった。
これは途中で立ち寄った宮本武蔵ゆかりの地でのこと。
智頭駅に降り立ち、町を歩く。
智頭は杉の町、ときいていたが、
杉玉をつくることができる工房があり、
その付近のほとんどの民家には、大小さまざまな杉玉がつるされていた。
諏訪神社を参拝し、諏訪泉酒造に立ち寄る。
父もこの参道を歩き、石段をのぼり、神社にお参りしたことがきっとあっただろう。
「おまえがこんなに酒ずきになるとはなあ。
わたしのいなかには諏訪娘という地酒があるよ」
いつだったか、鳥取の地酒の諏訪泉というのをのんだよと話すと、
諏訪泉?諏訪娘なら知っているよと父が話してくれたときのこと。
諏訪泉酒造のお店には、父の言う「諏訪娘」もちゃんとあった。
今回のちいさな旅のあれこれを、
父と話しながら、一緒に諏訪娘をのみたかった。
またちがう季節にも、ゆっくり訪ねてみたいと思う。
JRで自宅最寄りの駅からここ、上郡まで。
ここから智頭急行線に乗り換える。
終点の智頭までに立ち寄って歩いた、宮本武蔵駅。昼食もここで。
宮本武蔵の生家やお墓、神社、道場がある。
武蔵の著した五輪書の新訳版を購入する。
これはまあ、話のネタ^^;
智頭の手前の駅だが、降りるほどのものはないらしく、車窓から撮る。
なんでも、全国に「恋」がつく名の駅は4つしかないらしく、それらの鉄道会社が集まって
「恋駅プロジェクト」を立ち上げたとか。
ちなみに、「恋」のつく駅は
JR北海道:母恋(ぼこい)駅、三陸鉄道:恋し浜駅、西武鉄道:恋ヶ窪(こいがくぼ)駅
そしてこの、智頭急行:恋山形(こいやまがた)駅 とのことです。
智頭線でなく、JRのほうの駅表示と駅を撮ってしまったようです。。。
諏訪神社。
諏訪泉酒造の梶屋さん。
帰りには、途中の駅あわくら温泉で降りて、日帰り湯で汗を流しました。
連れて行ってくれた友人に感謝します。
若き日の父をさがした智頭の町 さくら