秋の早朝風物詩

2019年08月28日 | 自然
   大塚国際美術館の屋上レストランとテラスの芝生


(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成25年 第8回但馬検定(3級)問題より

【48】冷え込んだ早朝、来日岳・大岡山(豊岡市)、竹田城
跡・立雲峡(朝来市)などで見られる幻想的な秋の風物詩と
いえば、どれでしょうか。

(a)雲海   (b)陽炎   (c)蜃気楼   (d)虹


正解は、(a)の雲海です。

ふるさと但馬、晩秋から初冬にかけての冷え込んだ早朝に、
山の中腹に幻想的な雲海が現れるのです。
例えば、標高350m余りの頂上にある竹田城跡から眺めると、
円山川から沸き上がった霧が、雲海の大平原を作っています。
標高560m余りの来日山頂上から眼下を眺めると、円山川か
ら沸き上がる雲海で、これも真っ白な大平原なのです。

但馬の幻想的な秋の風物詩なのです。


『しったや~な』

但馬の方言に、「しまった」と言うところを「しゃった」と言
います。なので、「しまったことをした」と言う言葉は、「し
ゃったことした」となります。
また、ばあちゃんが「しまったことをしちゃった」とお茶目に
言う時は、「しったや~な」となるのです。

ミオちゃんとこのばあちゃんは、「洗濯もん乾(ほ)して出か
けちゃって、雨が降って濡れちゃったわいや。しゃったや~な、
ばあちゃん、しゃったことしちゃった」と反省します。


ほんと、ここの桜はいいわとTさんは話す

2017年04月15日 | 自然





清滝小学校の桜


 楽(たの)しみは   いえ近くまで  来ましたと  挨拶交わし  桜見るとき



「ありゃ、なんじゃ~あな。あんたも来とったんかいな」と、
振り向いたTさんが、私を見つけて声掛けますね。

『いや~、栃本のWさんちにちょっと電話機の調子見に来まして、
そのついでに寄ったのです』とこたえます。

Tさんはとてもカメラ好きで、写真の撮影が趣味です。
フォトコンテストにもたくさん入選されてるお方です。

私はブログに載せる写真を撮る程度です。
もう一枚撮っておきたいなと、ついでに寄ったのです。

日高町では桜の随一の名所として有名な、清滝小学校にはたくさんの見物の人が来られます。
本日あたりが一番の満開の日です。

天気も晴れて絶好の花見時でした。
スマホを構えている人、とても高級そうな大型カメラを構えている人、桜の撮影に来られている人が何人もおられます。

私も手当たり次第にパチリパチリ、
目の前で、いかにも写真愛好家らしい写し方をして、構えておられるおじさんがおられます。

振り向いて「なんじゃあ、アトムさんかえ」と声掛けるTさんなのです。
確か、一昨日トイレの換気扇工事に学校へ来た時にも、写真を写しているTさんに出会いました。

私は、仕事でたまたま来ただけのことです。
でも写真大好きの方は、この清滝小学校の桜を見るため、写すため、
毎日のように、朝に昼に夕に夜にと、その表情を変える桜を写しに来るそうですね。

それくらい素晴らしい清滝小学校の桜の花は、今日明日が満開見頃の季節です。

春の訪れを告げる「かたくり」の花

2017年03月26日 | 自然

丹波・氷上町清住に「カタクリ」の花の群生地がありました


 嬉(うれ)しさは   古来呼び名を  堅香子(かたかご)の  花一輪を  庭で見るとき



「かたくりの花は一つも咲いていなかったよ。ちょっと早かったかしら」と声をかけられます。
「清住 かたくりの里」のノボリが立ってる駐車場に車を止めて、テントの方に向かってる時です。

山の方から帰ってこられた二人に、
「かたくりの花って、一つも咲いてなかったですよ。それでも100円入場料いるんだって」と教えていただきます。

昨日の夕刻、北近畿豊岡自動車道の日高神鍋高原ICが開通しました。
開通早々事故が発生して、3時間ほど通行止めというアクシデントに見舞われたその道路です。

新しい高速道路を走りたくて、
日高神鍋高原ICから家内と二人で丹波方面に向かいます。

『氷上(ひかみ)に片栗の花が群生しているとこってあるそうだけど、見に行くか』、
『それこそ、なんでジャガイモの澱粉から採るのに、片栗って云うのかな?。それこそ、片栗の花ってジャガイモの花なんかな?』なんて話しながら車を走らせました。

かたくりの花が群生しているという山の入り口に、おじさんが留守番です。
そばには、見に来た男性二人が立っています。

「お客さんようこそ。ツボミ100%で開花はもうちょっとだよ」、
「花が一つも咲いてなくってもいるの?、えっ100円を箱に入れてくれって」、

「そうだよ、手入れもせんならんし留守番もいるし。
300円のところを、花が咲いてないから100円にしときますわ」と会話です。

「ええわ、ここからよう見えるし100円勿体ないわ。
それにあそこのお寺、お寺でちょこっと5輪ほど咲いてたよ。見てきたら」と話しかけてくれました。

せっかく来たのです。家内と二人分で100円をコロンと箱の中に入れて、山の中に入っていきます。
確かに葉っぱだけでした。山肌一面の「カタクリ」は、ツボミを下に向けて葉っぱばかりの景色でした。

入り口の看板に、カタクリの案内が書いてあります。

「カタクリ 古名 堅香子(かたかご) ユリ科に属する多年草で、四月初旬に紫紅色の小さな花を咲かせます。地中の鱗茎(りんけい)からとれる良質のでんぷんがカタクリ粉です。北海道、東北地方の山中に多く生え兵庫県内では非常に珍しい群生地の一つが、ここ清住(きよずみ)です。特性は、芽をだし、花を開き、実を結び、地上部が枯れるまでの期間がわずか2ヶ月ほどであとの10ヶ月間は地中でゆっくり休養するといわれています。万葉集にも “もののふの 八十少女(やそおとめ)らが 汲みまがう 寺井のうえの堅香子(かたかご)の花” 大伴家持(おおとものやかもち)と詠まれて、古くから親しまれてきたようです。この可憐な花を大切に見守り、保護にご協力ください」

近くにある達身寺(たっしんじ)に行きます。
境内よこの庭に咲いていました。5株ほど見つけます。

ツボミが一つ二つ、
やっと一つの可憐な薄紫のカタクリの花が、下を向いて咲いていました。

さぞかし、山肌の群生地のカタクリがいっせいに咲き誇ると、
さぞや綺麗だろうなと思いつつ、「かたくりの里 清住」を後にいたします。

やっと晴れの朝です

2017年02月23日 | 自然




 楽(たの)しみは   朝起き出でて  青空を  久しぶり見て  気持よきとき

雪に追い出されて里にやってきます

2017年02月07日 | 自然




 楽(たの)しみは   見慣れぬ鳥が  枝の雪  落として飛ぶの  山で見るとき

満月の月の出って、なんであんなに大きく見えるの

2016年09月16日 | 自然

 月の出の満月(2013年9月の写真)                                               中天の満月(2013年9月の写真)


 楽(たの)しみは   時とところで  見えるのも  大きさ小(ち)ささ  違い想うとき



貸し出しの洗濯機を車に積んで、二人で帰る夕刻です。
祢布のトンネルを抜けると、国府方面の展望がパア~っと開けます。

東の空にちょうど月の出です。
十四夜のまんまる月が、雲の合間から覗きます。

息子が言います。

「大きな月が出てきたね。月の出の満月ってすごく大きく見えるが、地球に近いからかな?」、
「だんだん月が空に上がって、頭のてっぺんに来る頃には小さく見えるが、地球から離れるからかな?」なんて疑問を投げかけますね。

『月が東の山から上がった直後は、ムチャクチャ大きく見えるの誰でもそう感じるよ。
だけど、真っ暗な中天に昇った小さく見える月も、実は全く同じ大きさです』と話します。

『地球からの距離の差なんて、月までの距離に比べれば誤差の範囲、一晩の距離は関係ないよ』、
『手を差し出して、10円玉でも何でもいいから月の直径を測ればすぐわかるよ。どんピタリの同じだよ』と、

月の出が大きく見えるのは、目の錯覚だと話します。

府中小学校の正門に、
4本の立派な石柱の日露戦争凱旋門が立っています。

小学生のころ、毎日見上げて通学しました。
もう天を突くようなとても高く大きく感じました。

大人になって見上げる凱旋門は、
子供のころに比べ「おやっ」と思うくらいにだいぶ小さく感じます。

同じく幼稚園か小学1,2年生のころ、
通りを歩く中学生を見て驚きました。

そのころは、高下駄を履いて悠々と歩く中学生のお兄さんたち、
もう子供心に『すご~い大きな大人、おっさんだわ中学生って』と感じました。

大人になったこのごろは、
自転車で通学する中学生を見ても『こども~~、かわいい子供だがな』と言う感じです。

月でも、石柱でも、人でも、
見る時、見える環境によって、えらい大きさ違って見えますね。

60年前は私が、30年前は息子と、そして今日はケンちゃんと

2016年08月09日 | 自然




 楽(たの)しみは   寺の参道  クヌギの木  クワガタ居ぬか  灯を照らすとき  

十三夜の明るい空のお月さま

2016年03月22日 | 自然




 楽(たの)しみは   明るい空に  お月さま  やさしく欠けて  ひそやかなとき



「ひるまのつき~、昼間の月~~」と、
ケンちゃんが叫びます。

昨日の十三夜の月です。

夕刻と言ってもまだ四時半のころです。
明るく晴れ渡った東の青空に、十三夜の月が昇ります。

青い空に、
うっすら灰色うさぎの模様に、白い真ん丸お月さま。優しい白さが嬉しいですね。

夜空に輝くギラギラ光る満月もよろしいが、
青空に隠れるように密やかに浮かぶ十三夜、十四夜の月がケンちゃんとっても好みます。

月齢14前後の満月は、青空が消えて、まわりが薄暗くなる夕刻6時過ぎの月の出なのです。
満月一日前の、月齢13くらいでほんの僅か欠けた十四夜、だいたい1時間早めの5時過ぎに昇ります。

少し欠けた十三夜は、さらに1時間くらい早めの4時過ぎですね。
お月さまの月の出は、一日につきおよそ1時間早く山から昇るのです。

でも、月齢が10も9にもなりますと、真ん丸からどんどん半月になるし、
昼間の3時や2時に出てくるようでは、空が明る過ぎて見えません。

真ん丸にちょっと欠けたお月さまが、
空は明るいけれど、4時か5時くらいに出て来る13夜のころが一番やさしく見えるのです。

ケンちゃんの大好きなお月さま、
晴天続きの昨日と今日は、やさしく欠けます密やかに東の空から昇ります。

旧暦8月1日の夜は満天の星

2015年09月13日 | 自然

                            (超低感度カメラで写します。実際は目も眩む満天の星空なのですが)


 嬉(うれ)しさは   星が出てると  ケンちゃんは  叫んで夜空  指をさすとき



旧暦の季節の呼び名の春夏秋冬は、
1月から始まって、1,2,3月が春、4,5,6月が夏、7,8,9月が秋、10,11,12月が冬と言います。

そして、頭に初、中、晩を付けて、
旧暦7月は初秋、8月は中秋、9月は晩秋と秋の季節を呼びますね。

今日9月13日は、旧暦の8月1日です。
今日から、中秋8月が始まったという事なのです。

「じいちゃん、じいちゃん、ほしがみえるよ」、
「くもがみえんので、ほしがよ~けみえるよ。じいちゃんみて、ほら、みてみて、よ~けみえるよ」とケンちゃんが叫びます。

『ほお~、空に星がよ~け見えるな~。物凄いいっぱい星が見えるね』、
『つき~、月~と言って。ケンちゃんの好きな月が今夜は真黒なんで、その代わりに満天の星空だね』と、秋の夜空いっぱいに広がった、無数の星の輝きを眺めます。

旧暦では、1日の月は新月と言って真黒です。
新月から14日後の、旧暦15日の月を十五夜の月と言ってほぼ満月なのです。

空気の澄んだ秋の月が、
一年中で一番輝いてきれいだと言われています。

その秋の真ん中8月の、
中秋の名月が、旧暦8月15日の夜今月27日の夜ですね。

先月27日に十四夜の話を書きました。
翌日の十五夜を楽しみに待っていましたが、あいにくの雨空、それからずっと曇天か雨、雨、雨の毎日でした。

十五夜も十六夜も、それからずっと月なんぞ全く見えない夜が続きます。
とうとう、お月さまも完全に真黒になる、新月の今日を迎えて夜空です。

月が出ていない夜空は晴れて、
満天の空は、一面無数の星が輝いています。

澄み切った秋の夜空の、
中秋の名月ならぬ、中秋の満天の星空を眺め愛でますね。

秋の名月シーズンの始まりです

2015年08月27日 | 自然




 楽(たの)しみは   秋の名月  十四夜  三夜足らない  月を見るとき



旧歴の7月、8月、9月を季節は秋と申します。

今日8月27日は旧暦7月14日です。
空気が澄み切って輝く月がきれいと言われる、秋のシーズンの始まりです。

月の満ち欠けで表す暦を旧暦(陰暦)と言います。
おおよそ、新月から満月を経て新月になる日にちが30日、なので旧暦15日がだいたい真ん中満月ですね。

旧暦15日=月齢15.0=満月と、うっかり思ってしまいますがそうでもありません。
今日は旧暦14日なので十四夜かと思いきや、月齢12.5なのです。満月には三夜手前の月なのです。

8月の満月の夜は8月30日、
旧暦の7月17日で、月齢15.5という事なのです。

いろんな訳あって、満月は必ずしも旧暦の15日でないし、月齢も15.0台になるわけでもありません。

中秋の名月は、旧暦8月の満月の前日とだいたい決められています。
旧暦8月であります9月の28日が満月の夜です。

なので、今年の中秋の名月は9月27日ってことなのです。
さらに、旧暦9月の満月は10月27日にやってきます。

旧暦の秋は7月8月9月です。
現在の暦の8月9月10月なのです。

澄み切った秋の空にきれいな満月が、
仕事を終えるころの夕刻に、東の空に煌々と昇ってくる季節です。

大きなものを見たとき

2015年02月11日 | 自然




 楽(たの)しみは   わっ大っきい~~と  玄武洞  叫ぶケンちゃん  声を聞くとき



田鶴野小学校から目の先に、玄武洞公園があります。

ケンちゃんは、
初めて玄武洞の姿を目にします。

玄武洞公園は、
円山川に沿って走る道路のすぐそばにあります。

国内でも随一の規模を誇る玄武岩の柱状節理、
山奥や海岸線の先端にあるのではないのです。

こんなに身近なところで、
巨大な洞くつや、柱状節理の絶壁を見ることができるのです。

ケンちゃんは、
公園の入り口の、玄武岩の石段を登るときから言いますね。

「わっ大っきい~~、わっ大っきい~~」と、

石段を登り切って、目の前いっぱいの玄武洞の姿を見たとき、
「わっ大っきい~~」な、

青龍洞に向かう、山肌のゴロゴロとした巨大な六角形の玄武岩にも、
また「わっ大っきい~~」と叫びます。

青龍洞の、天を衝く玄武岩の絶壁を指さし、
またまた「わっ大っきい~~、わっ大っきい~~」の連発です。

大人の背丈で眺めても、
目の前が、フワ~っとするほどの巨大さを感じる玄武洞ですが、

背丈半分以下の子供にとっては、
その倍以上の巨大感を感じるのでしょうね。

自分でも、小学生のころに見た校門の凱旋記念の石柱は、
「わっ大っきい~~」と見上げました。

道を行く中学生の姿を、「わっ大っきい~~」と記憶しています。

大人になると、
そんなにも感じません。

でも、青龍洞の圧倒感は、
大人の今でも変わりません。

ケンちゃんの、
「わっ大っきい~~、わっ大っきい~~」の気持ちは、凄いものだと気にします。

171年ぶりですよ

2014年11月05日 | 自然




 楽(たの)しみは   今夜の月は  江戸以来  ミラクルムーンを  眺め見るとき



旧暦8月15日の月を、中秋の名月と言いますね。
今年は9月8日でした。

中秋の名月に劣らず美しいと言われているのが、栗名月と呼ぶ旧暦9月13日の十三夜の月です。
今年は10月6日でした。

良く晴れて、とてもきれいな栗名月でした。
うちのケンちゃんも、「ちゅき、ちゅき」と指さして十三夜の月を眺めました。

旧暦8月15日の夜と旧暦9月13日の夜の月を、どちらも眺められることはとても素晴らしい、幸せな事だと言われます。

それが今年は何ですか、旧暦9月が2回もあると、旧暦9月13日が2回もあると、
中秋の名月に続けて、2回も十三夜を見る事が出来ると言います。それがなんと、171年ぶりという奇跡のような話です。

現在、私たちが使っています暦は太陽暦と言います。
太陽暦では一年は365日と端数が0.2422日あります。365.2422日なのです。

そのために、おおよそ4年で1日余ってしまいます。なので4年に一度は2月を29日にします。
これを「うるう年」と云って、誰でも知ってることですね。

明治5年12月2日を「ハイ、12月31日にしますよ」、
「明日の明治5年12月3日を明治6年1月1日にしますよ」と、改められたのが旧暦から新暦、今の太陽暦です。

その旧暦ってものは、月の満ち欠けをもって1ヵ月にしています。

月も満ち欠けは29.530589日なのです。
そのために、旧暦では29日と30日を交互に持って来て1月から12月としています。

29日×6ヵ月と30日×6ヵ月の一年は、どうしたって少ない354日です。
太陽暦の365日に11日も足りません。本当の季節と暦の季節がどんどんずれてきます。

11日×19年=209日、209日÷29.5日=7回となりまして、そのために19年間に7回の割で1年を13ヵ月にいたします。
それが旧暦の「うるう月」を追加する仕組みです。

それでは、「うるう月」をどこに入れるかと言うルールは、季節感との兼ね合いで考え考え入れますね。

過去172年間のうちに64回の「うるう月」が追加されましたが、
圧倒的に「うるう5月」が多くて、「うるう1月」とか「うるう11月」とかはゼロなのですよ。

「うるう9月」ってものも、1843年(天保4年)にあったきり、171年ぶりに今年2014年に「うるう9月」が加わりました。
この先もずっとずっと先までありません。

江戸時代ぶりです本日は、旧暦「うるう9月」の2度目の十三夜、
めでたいですね、中秋の名月から栗名月に、そして空気の澄み切った、171年ぶりの「うるう9月」の十三夜です。




皆既月食

2014年10月08日 | 自然



 楽(たの)しみは   今宵満月  天体ショー  下から欠けて  スマートなるとき  





 楽(たの)しみは   地球の影に  隠れても  ほんのり赤い  月を見るとき





 楽(たの)しみは   やっぱり顔出す  お月さま  恥ずかしそうに  キラリ照るとき





 楽(たの)しみは   地球の影も  ユックリと  名残惜しそに  別れゆくとき







東京駅~日光~夕日ケ浦

2014年10月05日 | 自然




 楽(たの)しみは   東京駅は  南北の  八つの干支を  眺め見るとき



東京駅の南と北の二つのドームには、天井に干支の彫刻がはめ込まれています。

去年の9月にも、今年の一週間前にも下から見上げました。
東京駅に干支って不思議な飾りだなあと思いました。

構内に置いてあったパンフレットを見ます。

「8つの干支の彫刻は、ドームの8カ所のコーナーに、その干支の方位に従って十二支のうち八支の彫刻が配置されています。残りの四支、子(ねずみ/北)、卯(うさぎ/東)、午(うま/南)、酉(とり/西)は省かれています。いずれも灰緑色をバックにガラス繊維強化石膏(GRG)で作られています」と書いてありました。



東京駅の二つのドームは、デザインが八角形です。

干支と方位を表わした図を見ますと、十二分割して十二支の子(ね)、丑(うし)、寅(とら)を配置します。
そして、子(ね)を北に合わせて時計回りに、東・南・西と方位と月と時刻を決めています。

北と東の間、北東を艮(うしとら)と言います。

陰陽道では北東を鬼門と言います。

艮(うしとら)は、鬼が出入りする方角であるとして、とても忌み嫌いました。
反対の南西を坤(ひつじざる)と言って、裏鬼門です。

東京駅のドームは、北東から南西に走る鬼門のラインを、それを打ち消す北西から南東のラインで成就しようと、八つの干支で飾り付けたと想像されています。


話はボ~~ンと飛びますが、
去年旅行した日光東照宮は、東京駅のほぼ真北になりますね。

江戸城から真北に家康を祀り、徳川幕府の安泰を願ったのでしょうか。
東照宮の一番奥にあります家康公の墓も、東京駅のドームと同じ八角形の、それは立派な銅宝塔でした。


もう一つ、話はボ~~ンと飛びますが、
わが県・西脇市にあります。西脇へそ公園ってご存知ですか。

東経135°、北緯35°のへそ公園は、日本のほぼ真ん中と言われています。

日本列島は、へそ公園を真ん中に鬼門の北東の端が北海道は択捉島で、裏鬼門は沖縄県は与那国島ですね。

へそ公園から離れること東西の経度でまったく同じ13°位、南北の緯度でまったく同じ11°位のどちらも国境の島です。鬼門ラインと同じでどちらも厳しい所と言えますね。


へそ公園を通過します東経135°は、日本の標準時子午線です。

子午線は兵庫県の町や村を明石からずっと北上しまして、わが町但東町から京都府は京丹後市の夕日ケ浦海岸へ抜けますね。
その夕日ケ浦は、東経135度、北緯134度40分なのです。

東京駅です。
東京駅は、東経139度45分、北緯35度40分です。

夕日ケ浦海岸をそのまま東に東にまっすぐ進むと、あの8つの干支のあります東京駅ってわけなのですね。






桜のつぼみ

2014年07月01日 | 自然




 嬉(うれ)しさは   桜づつみの  雨の中  そっと開いた  つぼみ見たとき



桜づつみの桜を見ます。

まだ花は開いていません。
つぼみです。

一つだけ見つけました。

外の様子をうかがうように、
そっと開いた小さなつぼみを見つけます。

冷たい雨の中で、

そっと少しだけ開いたつぼみは、
なんとも愛らしく見えました。