初心忘るべからず・その3

2009年10月31日 | 私の思い
            (植村直己冒険館の並木はユリノキ、
                             落ち葉のじゅうたんです)

世界の冒険家・植村直己は、わが故郷、府中小学校の出身です。
日高町伊府(いぶ)には、植村直己さんの輝かしい業績を展示した、「植村直己冒険館」があります。
今日、近くのKさん宅に洗濯機の点検、その帰り道、冒険館の前を通り過ぎる際、あまりの綺麗な並木に見とれて車を引き返します。
冒険館の周囲の木々は紅葉のピーク、秋の深まりを道行く車に魅せています。
駐車場の横は、大きな葉を付けたユリノキ、澄みきった秋空を刺すように立つ大木です。
二列に並んだユリノキは、どこまでも真っ直ぐな並木道、公園を訪れる誰もがハッと息をのむ素晴しい景観です。
冒険館の入り口には、植村直己さんのほほえむ写真
このブログの一回目の投稿でも紹介しましたが、「何事にもひたむきで、一所懸命な植村直己」の言葉です。
いつもこの写真を見るたびに思います、
植村直己さんは、どうして遭難するまで冒険を続けたのでしょうか?、どんな初心を持ち続けたのでしょうか?、何を支えに初志を貫き通したのでしょうか?と。

35年前に電気屋始めた頃、わが店の特長を何にしようかと考えました。
これと云って特殊技能があるわけなし、競って買いに来ていただくようなメーカーを扱っているわけなし、どこよりも安く売る力なんてものもなし、
どうしたものか、そんな時、0さんの奥さんの一言なのです。
「今までの店はすぐ来てくれないの、あんたの店は何でも“すぐ”来てくれてとっても助かるわ」です。
その時から決めました。「すぐ行く」をわが店の特長にしよう、それから35年間ずっと守り続けることなのです。
「すぐ行く」って、とっても簡単なようでそれがなかなか、とってもささやかなようで、お客様にとっては一大事、
とにかく守り続けて35年がたちました。
初心忘るべからずの第一が、「すぐ行く」と云うわけなのです。
植村直己さんの「何事にもひたむきで、一所懸命な」に、ちょっとでも近づきますようにと思いながら、今日も「すぐ行く」に徹します。

初心忘るべからず・その2

2009年10月30日 | 私の思い
            (集金に伺ったHさん宅、棚に並んだ七福神が、
                          お金のやり取りを眺めています) 

Hさんから電話です。
「先日の、エアコン工事やテレビの代金、お支払い致しますので寄ってね」です。
商売人で一番にありがたいことったら、「集金に来てね」の電話です。
ご夫婦二人で、「いつも無理なことばっかり頼んで、それに安くしていただいて、本当にありがとう」とお礼の挨拶、
『いや~、何でも云って下さいよ、使えるエアコンは移動でも修理でもいたしますよ。テレビも、大型店に決して負けないお値段でお届けしています』と、お引き立てに感謝のお礼です。
壁の棚に並んだ七福神の置物が、三人のやり取りをえびす顔で眺めています。

昨日は、N商事に僅かなのですが仕入代金を支払いに訪ねます。
事務所に入る私を見つけると、慣れたものです女性事務員さんはサッと私の方に、
現金の入った封筒を、請求伝票と一緒に渡します。
35年前から続けています。
『良くぞ商品を仕入れさせていただきました。仕入先があっての商売なのです。本当にありがとうございます』と、心で感謝をつぶやきながら、仕入先に支払いに訪ねるのです。
メーカーはもちろん、どの卸屋さんも、「電気屋さん、申し訳ないけれど現金は受け取れません、振込でお願いいたします」と云う時節、
『仕入れさせていただいてありがとう』の、初心を忘れまいと、現金を受け取ってくれるN商事だけには毎月持参するのです。
商売始めた頃の真っサラな気持ちを持ち続け、決して慢心せぬように、「初心忘るべからず」と、今月もN商事に現金を持って訪ねます。

初心忘るべからず・その1

2009年10月29日 | 私の思い
           (十戸のお食事処「寿楽庵」さんから頂いた、神鍋そば)

丸一日預かっただけで超特急のパソコン修理です。
寿楽庵さんからご依頼のパソコン修理、「動作が遅い、途中で止まる」、一生懸命働き続けたのでしょうか、やっぱり5年くらいで調子が狂います。
預かったパソコン、息子はさっそく、内部のホコリをエアーで徹底掃除に、とことん調整、設定し直し、HDDも載せ替えて能力アップを図ります。
少しでも早くお届けしようと、時間も忘れて頑張りました。

受け取った寿楽庵の若主人、予想以上のサクサク動作に快適操作、何よりも修理に出して丸一日、元気によみがえったパソコンに大満足と、帰った息子の報告なのです。
さらに喜ばれたことが凄いです。
息子がお手伝いして作った、出石の蕎麦屋さんのホームページやブログ、その実物を寿楽庵さんにも見てもらい、「ブログって簡単でしょ、お教えますよ」と提案したそう、
隣で一緒にご覧のご家族にも、ブログの書き方、ブログの魅力、商売にも役立ちますよ、そう云いながら指導をさせてもらったそうです。
実際に、紅葉のデザインを背景に、ブログのテンプレートも作って教えさせていただいたそうです。

寿楽庵さん喜んで、お店の自慢の「神鍋そば」をハイどうぞ、頂いて帰った息子です。
とにかく親切、時間を忘れ、とことん親切パソコンの指導です。
性格でしょうか、損得抜きでお客様に接して喜んでいただいて、満足気に帰ります。
息子は電気屋に加わった最初から、とっても凝り性、お客さんの味方ばかり、それこそ知らず知らずに身に付けた商売の基本でしょうか、喜びを提供する鉄則でしょうか、感心します。
お客様の喜びを、自分の喜びにする心、どうか初心忘るべからず、忘るべからずと願うばかりです。

家族で作りました、売り出しご案内キットです。

2009年10月28日 | アトム電器
            (出来ました~、売り出しご案内キット、
                       感謝をこめて家族で作りました)

来月の21日~22日は、アトム電器・全国一斉の大売り出し、「年末大感謝祭」なのです。
当店オリジナルチラシをバッチリ作り、首を長くして待ってました本部からの案内状、昨日ドサッと到着いたします。
今日は午後から半日かけてのフル回転、家族4人で案内キット作りです。
今回のご案内状キット、全店統一のDMにも、店のオリジナルチラシにも、工夫がいっぱい感謝がいっぱいの、とっても盛り沢山な内容なのですよ。
きっと手にしたお客様、思わず「絶対、行く~、行かな損、ソン」と叫びたくなる内容なのですよ。

ちょっと早めに、中身をご案内いたします。

写真の「特別ご招待ぶくろ」は・・・4面つやつや写真の丈夫な袋、ジャガイモとタマネギをもれなくいっぱい差し上げますよ。あて名シールに「ご来店お待ちしてます!!」の一言付けて。

中身その1「特別ご案内状」・・・フルカラー、A3版・12ページの超豪華な案内カタログ、魅力いっぱいのお買い得商品と、盛り沢山の「お徳」が載ってますよ。

中身その2「当日イベント案内」・・・ご来店記念品は新鮮野菜を袋にいっぱい、リモコン電池は無料で進呈、お買上には新鮮魚貝に豪華な北海道のハムにソーセージ、ゲームもあって楽しい一日、絶対退屈させません。

中身その3「カレーセット積み上げゲーム」・・・をご案内。今夜のメニューはカレーに決まり、息子も若嫁さんも顔丸出しでチラシに登場、見た人必ずご来店間違いなしのゲームです。

中身その4「アトムのでんきや便り・売り出し号」・・・ここにも家族の顔丸出しでエコポイントのお徳をご案内、昨年の「お芋積み上げゲーム」の大盛況ぶりを写真で紹介しています。

中身その5「一台限定超特価のチラシ」・・・を案内。私も顔丸出しで感謝のご挨拶、こんな価格は店内限りの「ないしょ価格」なのですよ。

中身その6「アトム式・オークション」・・・のご案内。人気商品を、全国アトムのお客様オークションで、めっちゃ安値で買えるかも!!

中身その7「年末・照明まつり」・・・のビックリご案内。パナソニック、東芝、サンヨーの照明器具を、半額から4割引き、それに加えて3万円以上には、高級松葉ガニを差し上げますよ、ほんとなんですアトムの大盤振る舞い。

中身その8「おまけ」・・・・おまけに「アトムの花の種」も付けちゃう、大型カレンダーも入れときます、使って下さいどうぞ、どうぞ。

鳩山首相の所信表明演説を読む

2009年10月27日 | 世相雑感
          (1ページぶち抜き10段では足りません、
                         合計14段の所信表明演説でした)

鳩山首相の初めての所信表明演説、その全文を読みましたが長文ですね。
新聞の1ページ、ぶち抜き10段で足りません。次のページにも4段びっしりの、1万2,905文字、言葉が踊り、胸躍るに相応しい延々とした言葉の行列なのです。
朝一番、手にした朝刊、一気に読みましたが、どうもおかしい、読んでておかしい、
一月の通常国会での施政方針演説のように、内閣全体の基本方針を述べてほしいとは期待していませんでしたが、
首相個人の所信(考え)を述べるにしても、言葉が踊り、胸躍り過ぎのように感じます。
冒頭、「はじめに」の中で「あの夏の総選挙の勝利者は、国民の皆さん一人一人です」、「政党や政治家のためではなく、選挙のためでももちろんなく、真に国民のためになる議論を、力の限り、・・・・」、とってもキザな言葉が続きます。
「国民生活を第一とした政治」の中では、青森県のおばあちゃんの話、
「居場所と出番のある社会」の中でも、チョーク工場の話と、延々とお坊さんの説教のような言葉が並びます。
読んでも読んでも抽象的な理念ばかり、地に足のついた現実を見据えた政策が出てきません。
延々とです。
国内外の、経済的、国際的危機感に根差した、具体的で現実的な政策がとうとう最後まで出てきませんね。
夕刻、もう一度全文を読みました。
やっぱり、お坊さんの説教か講話みたいに感じます。
最後の「むすび」の中で、こう述べておられます。
「つまずくこともあるでしょう。頭を打つこともあるやもしれません。しかし、後世の歴史家から『21世紀の最初の10年が過ぎようとしていたあの時期に、30年後、50年後の日本を見据えた改革が断行された』と評価されるような、強く大きな志を持った政権を目指したいと思っています。今なら間に合います。・・・・・」、
最後までキザな言い回しですね。
今なら間に合いますよ、マニフェストに固執しない現実を見据えた政策に、
今なら間に合います。地に足のついた政策に舵を切るなら。

選挙の終わったあと

2009年10月26日 | 世相雑感
             (当店の前、市議会議員選挙のポスター掲示板)

昨日は、豊岡市議会議員選挙の投票日でした。
明けて選挙の終わった本日は、しとしと雨模様、掲示板のポスターの、惜しくも落選した候補者の頬に流れる水滴は、無念の涙雨に見えますね。

昨日の、神奈川、静岡の参院補選では民主党が勝ちましたが、宮城の知事選に川崎、神戸の市長選は民主と自民の推薦形態がややこしくてわけ分かりませんし、
ましてや地方都市の八戸、にかほ、石岡、新宮、大田市長選などは、ほとんど無所属状態、
兵庫県の豊岡市、朝来市、西脇市と南あわじ市の市議選も、一部政党色あるもののやっぱりほとんどは無所属の候補ばかりです。
身近に行われる市議選などは、立候補者の政治信条や、当選の暁に掲げる政策目標もほとんど皆同じ、どうにでも受け取れるキレイ事ばかりの羅列、
選挙戦なんて、只々只々お願いします、お願いしますの、名前の連呼ばかりの一週間でした。

豊岡市議選、終わってみれば、27人の中からたった一人の落選者を選ぶために、税金からも、候補者からも、とっても大勢の手間と費用を掛けてのお祭りのようなもの、
民主主義っていうやつは、本当に大変だな~と感じます。
それにしても、選挙が終わった後のポスターほどさびしいものはありません。
8月の衆議院・総選挙の麻生さんのポスターが、あちこちにとってもたくさん残っています。
ずっと昔の、民主党・岡田党首のポスターや、それより昔の土井委員長のポスターまで残っているのを見ますと、寂しいと云うよりも骨董品の味がいたします。

ありがたいことです

2009年10月25日 | お客さん宅で
            (今夜から安心ですよ、最新のエコキュートですよ)

昨日一日で、Oさん宅のエコキュートが工事完了です。
夜、ご主人がお帰りになった頃、お二人に使い方の説明です。

台所のリモコン見ながら、『沸き増しのランプが点いてますね、深夜ではないけれど今夜の為に沸かしているの、今日はお風呂大丈夫ですよ』とご案内、
メニュー操作をしながら、湯温やおまかせ節約の設定方法を説明します。
奥さんが、「画面がいつの間にか消えてたよ」とお尋ね、『そうです、表示節電設定なので、省エネのために消えるのよ』、
『おまかせ節約なので、使った湯量を学習して“わが家”の最適湯量を沸かします。賢いのですよ』なんて解説です。

浴室のリモコン見ながら、『この目玉はエコナビセンサー、最新式なんですよ。人を感じてすばやく追いだきするの、ムダな保温をしないで賢く省エネですよ』なんて、最新式の「エコナビ」を説明、あれもこれもとひと通りご案内です。

関電へのアンケートを書きながら、『調子の悪かったボイラー、心配しながらお風呂は嫌ですね』、『今夜から安心ですよ、最新のエコキュートで家計も楽々』と、お話しすると、
ご主人が感謝の言葉、「やっぱり近くの電気屋さんに限るは、頼んですぐ相談に来てもらい、思ったよりも安くしてもらい、あれもこれもと手続き全~んぶお任せ、ありがたいことです」と感謝です。
私は、『学校のナイター点灯式の夜に、ひょこっと相談聞いたのが縁ですね。街の電気屋ご利用いただき、こちらこそありがたいことです』と、深く深く感謝のお礼です。

相談から、手続きから、工事から、説明に、これからの長~いアフターサービス、オール電化の仕事って、ホント街の電気屋にしかできないとっても大事な仕事と、いつもつくづく感じます。

売り出しに、絶対行くよ~

2009年10月24日 | お客さん宅で
             (年末大感謝祭まであと一ヵ月、
                    オリジナルチラシが三種類出来ました)

相変わらず毎日毎日、野菜をいただいてしまいます。
商品を届けに伺ったり、修理や工事の為に訪問した時の帰り際、まったく同じセリフです。
「電気屋さんところ野菜ある~」、「大根食べてもらえないかしら」、「ジャガイモとタマネギ入れといたよ~」と、いつものように声をかけられます。
『いや~、うちは畑無いの、野菜は一つもないの、頂きますよ何でもありがたいです』と応えます。
「畑まで付いてきて~」と連れて行き、抱えきれぬほどの大根に白菜、トラックにドサッと積まれます。
とにかく、野菜から果物から、季節ごとのありとあらゆる種類のものがお土産として差し出されます。

『これはスイッチの故障ですね。照明器具がとっても上等、なんとか探して取り寄せましょうね』、
先日伺った0さん宅で、おばあさんに説明です。
帰り際、ポリ袋に野菜です。
三日ほどして、『スイッチ入ったので器具を外して持って帰るね、夕方までに直して来るよ』、
帰り際、又ポリ袋に野菜です。
夕刻、『ほら、ちゃ~んと直ったよ。どっこも拭いて磨いてピッカピカ』と云いながら、天井に吊り下げます。
0さんのおばあさん、「来月の売り出しに、絶対行くよ~」、「去年買い損ねた、安~い980円のタコ焼き器、買うよ。ちゃ~んと仕入れて用意しといてよ~」と云いながら、
又々ポリ袋に野菜です。
三度続けてポリ袋に野菜、安~いタコ焼き器を買うって、な~んか有難いような、嬉しいような、
でも、980円のタコ焼き器を、「もうちょっと安くならんかね~」と云われそう、
そうすると、『いつも野菜もらっているから、タコ焼き器はタダにしとくわ』と、云ってしまいそうな、妙な気分になってきます。

Windows7・ウィンドウズ7(セブン)

2009年10月23日 | 店内外の話
          (ご注文の手作りパソコンに、
               さっそく「Windows7」をインストールして納品です)

米マイクロソフト社のパソコン基本ソフト、「Windows7・ウィンドウズ7(セブン)」が、昨日、全世界一斉に発売されましたね。
当店にも、今日何枚か到着しました「Windows7」、
現在の「Vista(ビスタ)」に比べ、速い、軽快、タッチパネルの新機能と、前評判の新ソフトです。

手作りパソコンをI君からご注文です。
組み立ては完成し、あとはWindows7を待つだけでした。息子はさっそく、I君のパソコンに届いたばかりのWindows7をインストールし、速い起動や軽快な操作、使いやすい新機能を確かめています。
鳴り物入りで世に出たVista(ビスタ)、いったい何だったのでしょうか?。
基本ソフトが新しくなる度に、街の電気屋さんは中身をチェックし、操作を身に付けるためにソフトを取り寄せ頑張らねばなりません。
ご注文いただくパソコンには、この最新ソフト・Windows7を採用していかなくてはなりません。
何とぞ「使いやすいな~」と喜ばれ、どんどんご注文が来ますよう願うばかりです。

話は変わりますが、ヤマダ電機に負けない・「弱者の戦い方」という本には、アトムの戦略というページがあります。
本から抜粋しますとこう書いてあります。

「では、アトムの戦略とは何か。井坂社長は次のように定義です。」
『一言でいえば、事業構造を有利なポジションに持っていくことが“戦略”、事業活動を有利な状態に持っていくことが“戦術”です。』
「戦略は儲かる仕組みを構築することで、それが事業において最も重要なポイントになります。言い換えますと、戦略は企業の長期的な盛衰を決め、戦術は今日の儲けを決めるものです。」

戦略の単語そのものの意味は、辞書に「戦争などのはかりごと、戦術による戦闘を総合して全体的に計画すること」と記してあります。
戦略の頭に、「企業」とか、「商店」とか付けると、アトムの井坂社長の定義になりますね。
「国家」を冠すれば、とっても大事な「国家戦略」となりますね。
「国家戦略」とか「戦略会議」なんて、アメリカの話かと思っていましたが、やっと日本にも出現しました。

民主党が、「国家戦略室」なんて呼び名で、菅さんを据えて設置です。
ところがその中身、本来の「戦略」に似ても似つかぬ、財政や経済の話ばかりを練るところのようですね。
がっかりしますよ、民主党に本来の「国家観」や「国際戦略観」があるならば、早く本当の「国家戦略」の「戦略会議」をバンバンやっていただきたいものですね。
このごろの民主党の閣僚発言聞いていて、つとにそんなことを感じます。

御詠歌・第三十三番の心

2009年10月22日 | その他
               (小学校の時計塔、夕日に染まる秋の雲)

今夜、隣の隣保のMさんのお通夜です。
お寺さんのお経の後は、近所の者が御詠歌を唱えます。
まず、般若心経をあげてそれから西国三十三所御詠歌にすすみます。
第一番の那智山・西岸渡寺の、「ふだらくや。きしうつなみは。みくまのの・・・・・」と唱え、二番、三番、・・・・とすすみます。

本日秋晴れの下、テレビの配達に走り回りました。疲れました。
最後の学童預かり所では、アナログ放送は映りますが地デジ放送がどうしても映らない、時間がない、映らない、どっと疲れます。

御詠歌も、やっと十六番の音羽山・清水寺まできました、やっと半分なのです。
「まつかぜや。おとはのたきの。きよみづを・・・・」、眠い、眠たくなってきました。
カ~ン、カ~ンと叩く鐘の音さえ子守唄、昼間の疲れが眠気を誘います。
三十番、三十一番、三十二番とすすんで、やっと打留の第三十三番にたどり着きました。
第三十三番は、谷汲山・華厳寺の三番続きの御詠歌なのです。
「よろづよの。ねがひをここに。おさめおく。みづはこけより。いづるたにぐみ(万世の 願いをここに 納めおく 水は苔より 出る谷汲)」、
これは過去を唱っているそう。
二番は御灯明の御詠歌で、「よをてらす。ほとけのしるし。ありければ。まだともしびも。きえぬなりけり(世を照らす 仏のしるし ありければ まだともしびも 消えぬなりけり )」、
これは現在をあらわす唱、
三番は負笈(おいづる)の御詠歌で、「いままでは。おやとたのみし。おひづるを。ぬぎておさむる。みののたにぐみ(今までは 親と頼みし 負笈を 脱ぎて納むる 美濃の谷汲 )」、
これで三十三番を全部巡礼し終え、背にした笈(きゅう・仏具を入れた箱)を降ろします。この御詠歌は、その時の心境を唱ったもので、未来をあらわすそうです。

やっと終わった、それでも眠い、ところがまだまだあります。信濃の善光寺の御詠歌が残っています。
「みはここに。こころはしなのの。・・・・」と、それもご丁寧に三回復唱です。
やっと唱え終えたころ、目が覚めました。

コウノトリ翔る郷・豊岡の秋

2009年10月21日 | 季節(秋)
             (豊岡の街を走る大型バスも、カバンのデザイン)

おととい見ましたよ、コウノトリの飛ぶ姿です。
豊岡と云えば、特産の「カバン」に、忠臣蔵の「大石りく」さんに、そして何といっても特別天然記念物の「コウノトリ」なのです。
2年前、コウノトリの放鳥に成功し、野生でヒナが孵(かえ)り、豊岡の空を数十羽のコウノトリが舞っているはずです。
コウノトリ郷公園に行けばいつでも見かけることが出来るものの、普段、街の中でどんどん見かけるというものではありません。
豊岡に住んでいても、もし目の前をコウノトリが飛んでいますと、『お~、飛んどるがな~、見た見た、見えたで~』という感じです。
おととい、久美浜にパソコンを納めに行く途中、店の近くの円山川の堤防、目の前をとても大きなコウノトリが舞ってます。
それも、三羽が優雅に上佐野方面から円山川の川面に進みます。
はっきり見ました、故郷の空を優雅に飛ぶ、とっても素晴しいコウノトリ、
豊岡の道路沿いには大きな看板に、「ここは但馬(豊岡)・コウノトリ翔(かけ)る郷(さと)」、そのものの風景なのです。
豊岡の郷は、このところ晴天続き、広い平野を走り回る選挙カー、実にのどかな秋深まる一日です。
(残念ですが、走ってる車の中からは飛んでるコウノトリは写せませんでした)

大石りくの子供たち

2009年10月20日 | ふるさとの話
             (竹野町・須谷の無人野菜販売所、
                      こんな所に「吉千代」の看板です)

いつも気になっていました。竹野町須谷で目に入る看板です。
錆びたトタン屋根の小さな小屋は、地元の老人会が運営する無人野菜販売所です。
壁に、「吉千代・大石義雄世継ぎの里」としるした看板、吉良邸討ち入りの時に打ち鳴らした山鹿流陣太鼓で有名な「巴」の印、大石義雄の家紋が大きく目立ちます。

国民休暇村・竹野海岸への用事を済ませ帰り道、Mさん宅へ、
『奥さん、テレビの映りはいかがですか』、「地デジはとっても綺麗です。調子よく見せていただいています」と挨拶します。
『ちょっと尋ねます。須谷の吉千代の看板どんな言われなの』と、
奥さんが丁寧に説明です。
「看板の前に円通寺(えんつうじ)があるでしょう」、「子供を連れて豊岡に帰った大石りくさんは、次男の吉千代を円通寺に預けて出家させたのよ」、
「円通寺はとっても名刹、りくさんが寺に残した着物が今も大事にあるそうよ」、「大石りくさんにあやかって、竹野の村おこしなのよ」と、ニコニコ解説です。
『ふ~ん、地元の人も忠臣蔵の一端の話を大切にされてる~』、そんな感じです。

豊岡駅の近くの道路沿い、「忠臣蔵・大石内蔵助の妻 大石りくのふる里・豊岡」と、大きな看板です。
大石内蔵助と長男主税(ちから)に別れを告げ、京都・山科から長女くう、次男吉千代、二女るりの手を引き、豊岡に帰った大石りくには、山科で身ごもり実家・石束家で生まれた、三男大三郎を合わせて五人の子供がいました。
主税は父と一緒に討ち入り、長女くうは討ち入りの翌年に15才で亡くなり、須谷の円通寺で出家して僧名・元快(げんかい)となった吉千代も、その五年後に19才で亡くなり、大石りくさんの運命はとっても大変だったようですね。
でも、二女のるりと三男の大三郎は無事成長し、大三郎が安芸国・広島の浅野本家に仕官し、るりも浅野一族に嫁ぎ、その時から広島に移り住みます。大石りくさんは広島の地で68才で亡くなっています。

豊岡の正福寺には、中央にりくさんの遺髪塚、両脇に若くして世を去った愛児、長女くう、次男吉千代の墓が寄り添うように建っています。
今度の土日は、豊岡市内で盛大に「大石りくまつり」が繰り広げられます。

平成16年10月20日

2009年10月19日 | その他
             (市の中心部、台風23号の浸水を示す看板です)

平成17年の初め、アトム電器チェーンに加盟した頃ですね、社長会に出席するといつも尋ねられました。
「お店は豊岡ですか、あの台風で被害のあった豊岡ですか」と被害の様子や、テレビやエアコンなど電気製品の点検や修理、やむなく買い替えの状況について詳しく聞かれましたね。
毎月毎月、誰からも尋ねられ、豊岡のイメージがしばらくは、「台風でえらい被害のあった町」で凝り固まっていましたね。
堤防が決壊し、泥の海になった豊岡の市街地や、濁流の中、バスの屋根で助けを待つ乗客の姿をテレビニュースで放送したわけですから、皆さんは「大変だったね」と強く思われたのでしょう。
台風23号は、伊勢湾台風を上回る未曽有の被害を、豊岡市全域に及ぼしました。
その日の朝、メーカーの商品説明会を聞くため福知山に出発、夕刻帰り道、国道も県道も全てがものすごい増水で危険・危機一髪、店に帰ることができません。
非常に危ない、途中引き返して福知山市内に一泊する羽目に陥りました。
次の日が悲惨です。
昨日走って来た国道9号線も、但東町への山越えも、丹波方面からの山越えも、道という道は全て完全に不通、
一日中、ぐるぐる回り回って店に到着が夕刻なのです。
途中の町も、帰り着いた日高町も、もちろん豊岡市も、見渡す限り泥・泥・泥の風景、あらゆるものが泥やごみで覆われている惨状です。
こんな怖い一日はありませんでした。
商品説明会の帰りの夕刻、真っ暗な道の山越え、途中、山からの濁流に私を含め多くの車が流されそうになったことを思い出しますとゾッとします。
私が山越えをしようとしている頃、日高町に入った橋では車ごと濁流にのまれて死者も出ていたようです。
福知山に引き返し一泊して命拾い、そんな恐ろしい台風23号の襲来の日が、5年前の明日、10月20日なのです。

たまらなく面白い「いなかのせんきょ」

2009年10月18日 | ふるさとの話
                (一気に読みました「いなかのせんきょ」)

読んだのは、もう3年前にもなりますね、祥伝社から出版の、著者・藤谷治(ふじたにおさむ)さんの小説、「いなかのせんきょ」です。
一気に読みすすんで止まらなかったですね、ゾクゾク・ワクワクする、たまらない面白さなのです。
帯に書いてあります。
「全国1億人の有権者に贈る、これぞ日本の清く正しき選挙小説!?」、「談合、根回し、饗応、買収。無理が通って道理が引っ込む、綺麗事では済まんぞ、田舎てとこは」なのです。
平成の合併からも見放されるくらいの、へんぴな山奥の寒村「戸蔭(とかげ)村」のお話、
合併を当て込んで造った箱モノの借金を抱え、引責辞任した村長、ひょんなことから村長選挙に打って出ることになった小説の主人公、その家族を巻き込んでの孤軍奮闘する選挙戦のお話なのです。

昨日、豊岡市民プラザで開催された「清潔で明るい町づくり推進大会」に出席しました。
各地域で取り組まれている、環境衛生活動の表彰や推進の会合です。
来賓で出席の、副市長さんだったか県民室長さんだったかの挨拶でのお話です。
「各地の秋祭りは終わりましたが、今度は明日から4年ぶりのお祭りが始まりますね」です。
そうです、本日から一週間、豊岡市議会議員選挙がにぎやかに始まるわけです。
朝一番、当店の目と鼻の先の選挙事務所、「地元・国府からぜひとも代表を」と、K氏の出陣式に参列です。
いつもの熱気がもうちょっと感じられません。市全体にも感じられません。
仕事で街を廻っていても、選挙カーにはあまり出会いませんね。
それもそのはず、神戸市よりも広い県下一の豊岡市、どこを走っているかわかりません。
当店前のポスター掲示板、夕刻になっても定数26人の枠に26枚のポスターが埋まったまま、無投票の気配です。
暗くなった頃、小走りのMさんが「締切りギリギリに27人目立候補あったよ」と云って走り去ります。
やれやれ、仕方なしのような選挙戦です。
ライトで照らしてポスター読みます。
「未来、豊かな、改革力、発信力、温かい、夢、安心、誇り、元気、活力、活気、実行、若さ、前向き、感動、愛、勇気・・・・・・」と、歯の浮くような、どうにでも取れるようなフレーズが並びます。
議員になって何をしたいのか今一つ分かりません。
一言でいえば、たまらなく面白くない「いなかのせんきょ」って感じです。

当店のちょっとアイデア・その3

2009年10月17日 | 店内外の話
         (大好評の「お芋積み上げゲーム」が進化して、
            今年は名付けて「カレーセット積み上げゲーム」なんです)

ちょっと気が早いですが、アトム電器の年末大感謝祭のお話です。
来月は11月21日と22日の二日間、アトムのお店は全国一斉に大売り出しをいたします。
一年間の感謝にどんなお徳でお返ししようかと、工夫に工夫をこらして中身を考えるのです。
録画機能付きの大型液晶テレビを勧めたいな、加湿しながら風邪も予防のエアコン勧めたいな、いつまでも新鮮野菜の冷蔵庫も勧めたいな、
素晴しいエコ商品に、今ならエコポイントが付いてとってもお徳、そんなことを考えながら案内状を作ります。

ご来店していただいたお礼にお渡しする記念品は、全店統一の産地直送新鮮野菜、
「ジャガイモ」と「タマネギ」に決まりです。
昨年の感謝祭、「お芋積み上げゲーム」があまりにも大好評、それに味をしめ今年も考えてしまいました。
すっごく進化しました。名付けて「カレーセット積み上げゲーム」、これが当店のちよっとアイデアなのですよ。
奥さまの毎日の悩みは、献立をどうしようかと考えること、感謝祭の日は悩ませません、お任せ下さい。

用意しました、ジャガイモとタマネギ、それに人参とカレーのルーなのです(お肉は用意してね)。
バケツに積み上げられるだけ積み上げて下さい、遠慮はいりません。全~部、ほんとに全部袋に入れて差し上げますよ。今夜は美味しいカレーに決まり、家族でニコニコ食べながら、当店をちょっとだけ思い出してね。

きっと今年も盛り上がる予感です。