楽(たの)しみは 人に代わりて 今朝の堰 川鵜ならんで アユ狙うとき
この季節、円山川を堰き止めた土居井堰には、
毎朝6時から、人がずらっと5~6人立って並びます。
等間隔にコンクリートの魚道の横に立って、
じっと川面を眺めているのです。
何をしているのでしょうか。
聞いて分かったのですが、アユの遡上をじっと見つめて、大体の量を計っているそうです。
なかなか変わった仕事です。
本日早朝、毎日の日課、
蓼川用水の水量測定に向かいます。
水量深さ70センチ、ちょっと2~3センチ足りないな。
本当はこの時期、73センチくらいが最良なのです。
とこ、とこ、とこと。
道路の坂道を歩いて、水門操作場に向かいます。
坂道を進む足は軽やか、健やかです。
朝のこの作業でこの坂道を歩く時、今日の健康状態がよ~く分かります。
水門上下のハンドルを、開門の方に10回転ばかり回します。
本流の水位を見て、用水路の水位を計り、ハンドルの回転数はカンで分かります。
操作場から、下流の土居井堰を眺めます。
今朝は5~6人の人ではありません。5~6羽の川鵜がコンクリートに等間隔に並びます。
羽を広げて陽を浴びているモノもいます。
体を震わせて、くちばしを天に向けているモノもいます。
ただし、時々何を思うのか川面をじっと狙います。
遡上してくるアユを狙って、じっとじっと川面です。
今朝の井堰は人ではありませんでした。
アユを狙って川鵜です。