府中小学校の航空写真

2008年03月31日 | ふるさとの話
                    
(空から見た府中小学校)

学校はどこも、3月は卒業式、4月は入学式です。
「式までに体育館のランプを交換して」とか、「マイクの調子を診て」とか、毎年きまってあります。
今日は当店の隣、府中小学校から、「入学式までにテレビの移動して下さい」と、電話です。
天井から吊り下げた、グラグラ揺れるテレビ台に載せるため、一人では危険、脚立二脚と二人で持ち上げます。
黒板に、「新学期よりこの教室は5年です」と書かれ、教室の入れ替えです。
そのため、テレビの移動が生じたようです。
29型ですから、天井まで持ち上げるってとても重い、最近は薄型ばかりを運ぶものだから、ブラウン管テレビがずいぶん重たく感じられます。
校長室の隣の壁に、縦横1.5m以上の大きな航空写真が二枚掛けてあります。
一枚は平成元年、もう一枚は平成16年のものです。
平成元年には、現在地に移転前だったので無かった当店も、もう一枚には左上にきれいに写っています。
15年間の変化は、プールも移転し、校舎も建て替えでとてもきれいなこと、周りに住宅が増えたことです。
店に帰り、家の写真帖を見ると、私が小5だった昭和31年のシロクロ航空写真、
木造校舎と、秋なのかグランドの隅に稲木(稲を乾かす10段もある木組み)が写っています。
周辺は全て田圃ばかり、家一軒ありません。50年の歳月はものすごく風景を変えるものです。

靴下が犯人だ~

2008年03月30日 | お客さん宅で
                    (洗濯機に詰まった靴下)

H社の全自動洗濯機は一回り大きく重い、その洗濯機の持ち主Uさんから電話です。
「ぜんぜん排水しない~」、『えらいこっちゃ』、駆けつけるとUさんが洗面器で中の水をかき出していました。
前面をはずして排水コックを点検すると、トルクモーターはしっかり排水弁を引っ張っている、でも一滴も排水しない。
洗濯場は狭い、Uさんと二人で戸外に運び出すも、残った水と一緒なので重いの何の、細い廊下と玄関をフウフウです。
先を急ぐので預かります。貸し出し洗濯機をセットして持ち帰りです。
店の修理場で洗濯機をひっくり返し、排水コックを分解、
『靴下が詰まっている~、原因はこれだ~』、子供の靴下がカンカンに固まって詰まっています。
窮屈な部品の間に挟まった靴下、ペンチで力一杯引っ張ります。
回転する洗濯翼の隙間からどうやってもぐったのか、
おもわず、『靴下が犯人だ~』と叫んでしまいました。

980円のワイヤレスチャイム

2008年03月29日 | お客さん宅で
                        (Fさんちの花畑)

Fさんちの玄関前は、植え込みや庭木が茂る広い庭、その周りはぐるっと花、花、花の花畑です。
いつも綺麗に手入れが行届き、季節ごとの花が色とりどり咲き続けています。
町内には、「オープンガーデン」と称して、一般に公開されている庭がいくつもあります。
Fさんの庭にも、入り口に看板を立て誰でも自由に見られるようになっています。
Fさんの奥さんが、「北の勝手口にはブザーがあるが、東の勝手口に何かつけて」と依頼です。
ご主人が、庭から帰った時の合図にいるそう、「配線なしの一番簡単で、安いのたのむ」と云われます。
ホームセンターで見つけました、『ゲェー、980円でコードレス、光っても1500円程度、安すぎる~』。
取り付けてみると、勝手口と台所が近すぎて反応バンバンです。
きのうはNさんから、子機も親機にもカラー液晶付きのテレビドアホンの相談、
値段は桁違いに高い商品です。でも、これが又よく売れる、
980円から7万8万のものまで、ブザーだ、チャイムだ、テレビホンだとほんとにいろいろと揃ったものです。

国府ものがたり

2008年03月28日 | ふるさとの話
                    (但馬の本、国府の本)

日高町国分寺のMさんに、液晶アクオスとDVDの配達です。
Mさんの住所は国分寺、地名ですぐわかるように、この地は遠い昔、但馬の国分寺が建てられていた所です。
BSアンテナを屋根に付けながら思いました。1300年以上昔の風景を、
聖武天皇の頃、壮大な但馬国分寺を中心に周辺は華やいだ町並みがあっただろう、
行き来する人波も、但馬の中心としての活気にあふれていただろう、
屋根から見渡す近辺の山々の形、1300年前の天平の人たちも、平成の私たちも同じものを見ていると思うと、不思議な想いになります。
夕刻、「国府ものがたり」という本が届きました。
私のふるさとが「国府村」、学校は「府中小学校、府中中学校」です。
奈良時代、全国で70ヶ国それぞれに「国府」が置かれています。
但馬国府は大宝元年(701)に私のふるさと、現在の府中校区に置かれたようです。
当時から但馬の中心地として栄え、その後、天平13年(741)に国府より一定距離内のこの地に、国分寺が建立されることとなりました。
本日、BS工事中のMさんの住所、日高町国分寺となったわけです。
子供の頃から、「府中」とか「国府」という度に、なんとなく自分の住む場所は、兵庫県北部・但馬地方の中心地って思いが、妙な誇りに感じたものでした。

超民主的な一院制が、いいなあ

2008年03月27日 | 世相雑感
                    (頂いた椎茸とキウイ)

「畑で採れた野菜よ、食べてね」、「上手に保存してカビがないでしょ、この餅食べて」と、
野菜だ、餅だ、なんだと、仕事で訪問する度に頂くお客様、両手両足で数えられないくらいいらっしゃいます。
『いつものお返しです、アトムの旅行に行ってました』と、KさんやMさんに、広島のお土産です。
案の定、またまたKさんから椎茸、Mさんからキウイを頂いてしまいます。

ウキウキしながら帰り道、ラジオのニュースです。
「政府・与党は、民主党提出の改正案の参院可決を、政府案のみなし否決と判断し、衆院で政府案の再議決成立を強行突破の方針」と伝えています。
なかなか一言で理解できたら立派、難しいですよ。
それに対して民主党の山岡国対委員長は、「参議院の審議は無用、参議院は必要なしという暴論暴挙だ」と、批判の弁です。
私は、これを聞いていて、『山岡さん、よ~くわかってらっしゃるがな、ほんとにほんと、今の参議院なら不要だわ』と、言葉をお返ししたくなりますよ。民主党はもうちょっとしっかりせんと国民はじっと見てますよ。
今の日本の政治家のレベルなら、二院制なんて百害あって一利なし、利がないどころか、無茶苦茶国益を奈落の底に突き落としています。
11月3日のブログにも書きましたが、諸悪の根源は政治家の低レベルと二院制、
二院とも、純粋に同じような選挙で議員を選んでいるのは世界で日本だけです。
各国の日本研究者も、現今の「衆参ねじれ」とかやらで、日本の政治混乱は理解不能、解説に難儀しているそうです。
「不思議の国、日本」どころか、嘲笑の的にされかねません。
私は思います。
2年おきにバッチリ総選挙を必ずやる、そして完全小選挙区制でメリハリ政権交代、議会は300議席の衆議院だけ、
コスト面からもバッチリ、「一党独裁の機敏な中国」とのパワーゲームに打ち勝つ機動性からもバッチリ、
超民主的な選挙とレベルの高い2大政党、そしてねじれなしの一院制、そんな日本がいいなあ。
ニュースを聞く度、つくづくそう思いますよ。

2011年問題を考える

2008年03月26日 | アトム電器
                    (珍しい、干潮時の大鳥居)

アトム電器の旅行へ、昨年に続いてY氏が同行されました。Y氏は業界誌の編集長、電気業界の事情に明るい人物です。
とりわけ、お客様に電化製品をお届けする役目の、「私たち街の電気屋」と「大型の家電量販店」の内情については、物凄く精力的な取材によって、天下一品の造詣を持ってらっしゃいます。
夕食の宴会の後、Y氏を囲っての懇談会、時間が延々と深夜12時近くまで続きます。
私は、風呂が閉まるしブログの締め切りも迫る、ほんとに困りましたよ(家族同伴の旅行で、普通こんな難しい話をしますか、アトムの店主って、糞が付くほどド真面目でしょ)。
話ってのは、お客様にも私たち電気屋にもとっても大切な、「2011年問題」です。
2011年問題と言ってピンとくるお客様はすごい、電気屋はすごいって言うよりも「深刻」っていう問題です。
2011年7月24日深夜12時に、テレビのアナログ波(現在見ている普通のテレビ放送の事)は止まります、終了します、なくなります。
デジタル波だけとなるため、デジタル受信が出来るように電気屋さんが走り回らないとお客様がとっても困ることが、「お客様の2011年問題」。
もしかしたら、その日までバンバン売れていたテレビが、ピタッと売れなくなる(電気屋さんの不景気の事)かもしれないのが、「電気屋さんの2011年問題」です。
さあ、どうするか。喧々諤々(けんけんがくがく)、丁々発止と、
店主も話すは、Y氏も話すは、どんどん時間が過ぎていきます。
ああ、こんなに商売熱心で、なんとしても勝ち残って、お客様にご奉仕しようと旅先で議論する「街の電気屋さん」。
こんな熱心な電気屋さんは、滅多にお目に掛かれないと違いますか。
あなたの近くの「アトム電器」って、こんな男たちが頑張っているんですよ。

アトムの旅行

2008年03月25日 | アトム電器
                     (407人で大広間も満杯)

今日と明日の二日間、アトム電器チェーンは、家族も店員さんも一緒に恒例の団体旅行です。
今回は407人がバス9台を列らねて、世界遺産・安芸の宮島方面、山陽道をバスでひたすら走る旅です。
当店がアトムチェーンに加盟して3年、春秋と年二回の旅行、
四国の琴平温泉、沖縄の美ら海水族館、富山の宇奈月温泉、九州は別府・由布院・柳川めぐり、紀州の那智勝浦方面、鳥取・皆生温泉と、今度の広島・厳島神社で7回目となります。
今どき、会社でも地域でも、団体での旅行はなかなか人数が集まらないが普通です。
でも不思議ですなあ、アトムの場合は近畿一円はもとより、さらに遠方から参加するわけですから凄いもんです。
今日の宿泊は「安芸グランドホテル」、いつもながらの大広間でのワイワイ、ガヤガヤ、ものすごい迫力、大変な活気でした。
アトム電器ってなんというか、本部を中心に敷居の低い、和やかで独特の雰囲気のある、
実に不思議なチェーンですな~、いつもそう感じますよ。

eo光をすすめる

2008年03月24日 | お客さん宅で
                      (eo光のケーブル)

Oさん宅に、ご注文のファクシミリを取り付けに伺いました。
「今の商品はすごくコンパクトね」と、感心しておられます。
取り付けようと電話ケーブルの取付口を見て驚き、NTTのADSLターミナルから出た2本のLANケーブルと、2本の電話モジュラーケーブルが長すぎる上、線が絡み合って大混線です。
『まずは線をほぐして、束ねて、整理して、それからですね』と云います。
Oさんの奥さん、「IP電話が途中切れることがあります」と、おっしゃいます。
接続状況を示すターミナルのランプも不安定、『ちょっとADSLの通信状況がよくないですね』と、言いながらファクシミリを取り付けました。
結局、安定したeo光の光ネット、光電話をおすすめすることになり、申込書を後日お渡しすることになりました。
最近、関西電力グループのケイ・オプティコムeo光に加入するお客様が増え、
工事完了後のパソコン、電話、テレビの接続や設定の仕事が次々と発生いたします。
電気屋って33年前に創業した頃は黒電話で、電話には全く縁なし、
それが電話機の自由化だ、携帯電話だ、光電話だと、電話だけをとっても、どんどん歴史が変わっていく事を実感いたします。

よかった~、電話して

2008年03月23日 | その他
                      (3月も合同展示会)

今日の展示会会場は5階です。
ここの駐車場はいつも満杯が難点、そこから歩いてちょっと遠く、段々を上がってそれからエレベーターで5階に、
売り出し会場としてはあまり便利とはいえない、「じばさん但馬」です。
天候も雨模様、午後になると嵐のような風雨、昨日の快晴がウソのような天気でした。
でも、大勢のお客様にご来場していただき、ほんとに有難いことだと感謝でいっぱい、
これも、「電話で、お願~い」が、とても効いたようでした。

話はころっと変わりますが、
台湾総統選は、国民党の馬英九氏が当選しましたね。
私は、どちらかと言えば民進党に勝たせたかったのですが、民主的な台湾での民主的な選挙で選ばれたことですから、まずは国民党におめでとうとお祝いですね。
チベット騒乱に対して終盤戦で、馬英九候補が「台湾はチベットとは違う、台湾は中国に統治されたことは一度としてない」と、見得を切りましたね。
3月18日には、中国の横暴を批判する6項目の声明で、「情勢が悪化すれば当選後、北京五輪のボイコットも排除しない」と、大見得を切りました。
ちょっとは格好よかったですね。
まあ、民主的な選挙をやって、民主的に政権交代をやっているいるものに、
それとは全く逆のシステムを普通としているものが、高圧的にどうの、こうのと云うこと事態がどうもおかしい、
そのおかしいことに気が付かない者は、もっとおかしいな~と思いますね~。

電話で、お願~い。

2008年03月22日 | 店内外の話
                      (店先の黄色いパンジー)

明日は、じばさん但馬を会場にして合同展示会です。
売出しをお客様にご案内し、来場をお願いするために、電気屋はいろいろと努力をします。
「予告チラシ」の郵送に、「特別ご招待状」の手配り、前日着の「ハガキご案内」に、念押しの「ご案内電話」です。

リーン、『いつもありがとうございます、明日はじばさんで展示会をいたします、時間がありましたらぜひ寄って下さい』と、丁重に電話です。

「いつも案内ありがとう、ぜひ行かせてもらうわ」、「ちょうどFAXがほしかったの、相談に行くわ」なんて、嬉しい返事です。
「晴れたら畑仕事が忙しくって、行けないかもね」、「まあ、同窓会なの残念だけど行けないわ」、「お客さんがちょうど来られるの」、なんて残念な返事、
「運転できないの、腕を骨折しちゃってね」、
「地区の日役作業があるけど、午後行こうかな」、
「ちょうど法事なの、申し訳ないわね」、
「あら~、旅行に行くの」、なんて理由はさまざま、
「ちょうどよかったこの電話、テレビの調子見に来てね」、「ちょうど電話の子機が使えないわ診て~」、「BSの配線の相談に来て」、なんて修理の依頼、

「あ~の、こ~の、こ~の、あ~の」と、300軒近く電話をしますといろいろな会話がはずみ、
電話の向こうから、お客様の日曜日の過ごし方百人百様が、手に取るようにわかります。
電話に疲れて、店先のきれいに咲いた黄色のパンジーを眺めながら、
パンジーの花言葉は、『物思い、私を想って下さい』のはず、
お客様に、私の想いが通じたかなとふっと思ってしまいました。

ミヤマカタバミ

2008年03月21日 | お客さん宅で
                     (ミヤマカタバミの花)

エコキュートの調子を伺いに、Gさんのお宅に寄りました。
庭には梅の花をはじめ、春の花がいろいろと咲いています。
奥さんが、「これ綺麗でしょう、ミヤマカタバミと云うのよ」とおっしゃいます。
小さくて、花も萎んでいてあまり目立ちません。
「氷ノ山の道端で咲いているのよ」との事、
『山の野草が鉢でも育ちますか?』と聞きながら、私にはそんなに綺麗とは見えない、
でも奥さんは、「育つ育つ、とっても可憐な綺麗な花よ」と、強調されます。
説明を聞くと、ハート型の3つの可憐な葉が特徴で、小さいながら開けば清楚な白い花びらを見せてくれるそうです。

お彼岸

2008年03月20日 | 季節(春)
                   (春の彼岸に、おはぎを食べる)

Yさんは、パソコンご愛用者ではかなり高齢の方です。
「きのう設定し直してもらったが、又ダメだ」、「もう新しいのにする、持って来て」と、プリンターの不調で印刷出来ぬと苦情です。
『高齢者にパソコンはちょっと無理だわ』と云いながら、息子はすっ飛んでいきました。
『パソコン苦情の中身はほとんど操作ミス、電気屋って大変だわ~』と、嘆きます。

今日はとても寒く、「彼岸の鳥殺し」とはよく言ったものです。
寒いだけでなく、一昨日からの大雨、雪融け水で円山川はすっかり増水、堤防補強工事で河川を掘り返した現場も、無残に浸水でした。

本日は春分の日、彼岸の中日です。
長楽寺からいただいた冊子を読むと、仏教では中日の前後に六波羅蜜多(ろくはらみった)を修行し、仏性を完成する季節だそうです。
波羅蜜多(はらみった)とは、彼岸(悟りの世界)に到る行のことで、
「布施波羅蜜多(見返りを求めない施し)」、
「持戒波羅蜜多(道徳や常識を持つこと)」、
「忍辱波羅蜜多(苦難を耐え忍ぶこと)」、
「精進波羅蜜多(日々、誠心誠意尽くすこと)」、
「禅定波羅蜜多(冷静な心で自分を見つめること)」の、五つの修行をした末に、
六つ目の、「智慧波羅蜜多(般若の世界である、諸法に通達する智と、断惑の慧を得ること)」に、到る事だそうです。
なにかしら、六つの波羅蜜多(はらみった)は、電気屋の日常の心得を説いているように思えてなりません。

電球1個でも、取替えに参上

2008年03月19日 | お客さん宅で
                     (喫茶店の天井は高い)

今日は一日中雨降り、洪水になるかと思うほどの、激しい雨でした。
外の作業は無理、『そうだ、ケーズデンキへ行こう』。
先週の木曜日にオープンした、ケーズデンキ和田山店を息子と二人で見学に行きました。
『ふ~ん、なるほど。なかなかの大きさ、大量の商品ですな~』、
『エアコンの展示量が、半端でないほど多すぎて目がクラクラ、選ぼうにも酔いそうだ~』、
『豊岡の大型店と展示スタイルが一緒、珍しさも、感動も、ビックリも、あんまり感じないな~、もう飽きてきたよ~』と、いう感想でした。

夕刻、Yさんの喫茶店へ、4m近くもある天井のハロゲン電球の取替えです。
特大の脚立で、雨で靴が滑るのに、背伸びでやっとの、怖わ~い高さの作業です。
電球1個でも、取替えに参上する街の電気屋さん、
大型店や、ジャパネット・タ○タには、絶対に真似の出来ないサービスです。
地域店の存在価値を、お客さんはもっともっと感じてほしいな~。
そうして、地域店からどんどんと商品も買ってほしいな~、と思う瞬間です。
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アトムの、花の種

2008年03月18日 | アトム電器
                    (どうぞ、お持ち帰り下さい)

Mさん宅に寄りますと、一人住まいの奥さんは、「畑に庭にそして鉢花の手入れ、花を育てても儲けになるでなし」と云いながら、「でも、花は心の安らぎの元」と、お話です。
Mさん宅は、裏庭に大きな滝まである、ものすごい広いお屋敷、雪が融け、花も草も一斉に元気が出て、手入れや草取りが大変です。
車庫入口と勝手口の二ヶ所に、センサーライトの取付依頼、
すでに母屋にぐるりと四ヵ所付けているので、屋敷中センサーだらけになります。
アトム電器はお客様訪問の時、「アトムの花の種」をもって行きます。
種の蒔き時がありますので、渡す時期を外れたものは保管しておき、店内にて自由にお持ち帰りいただいています。
『好きなだけ』と言うと、がばっと10個くらいのお客様、
反面、届けた種が翌月も翌々月も、ずっと玄関の上に置きっぱなしのお客様もあります。
今では、ほんとにほしい方だけにお渡しし、アトムの花を咲かせてもらっています。

昭和29年の、お富さん

2008年03月17日 | お客さん宅で
                   (八代デイサービスセンター)

「カラオケの、電気屋さですよ~」と、職員さんが声を上げると、ニコニコのおばあさんも、ムッツリのおじいさんも、一斉に入り口の私を注目します。
今日は、八代デイサービスセンターに、マイクカラオケの補充チップを届けに行きました。
ここは80~90代のお年寄りを車で迎えに行き、日中預かる福祉のセンター、
道を挟んだ幼稚園から来た子が、おばあちゃんに握手攻めにあっています。
まさに「お年寄りの幼稚園」と云ったところです。
コタツで寝ているおじいさん、ソファーに連れ立ってしゃべるおばあさん、ムッツリ黙ってテレビとにらめっこのおじいさん、
時には、全員テーブルに行儀よく並んで、お遊戯や歌を唄ったり、おやつを食べたり、ほんとに「幼稚園」そのものです。
「電気屋さんに唄ってもらいま~す、皆んなも一緒に唄いましょう」と、職員さんが叫びます。
仕方ない、『何にしましょうか』と聞くと、ムッツリじいさんが「お富さんにしてくれ」です。
職員さん、「無茶苦茶下手に唄って~」と催促です。
とうとう、春日八郎の「お富さん」を唄うことになりました。

1番
粋な黒塀 見越しの松に
仇な姿の 洗い髪
死んだ筈だよ お富さん
生きていたとは お釈迦さまでも
知らぬ仏の お富さん
エーサオー 玄治店(げんやだな)

2番
過ぎた昔を 恨むじゃないが
風も沁みるよ 傷の跡
久しぶりだな お富さん
今じゃ呼び名も 切られの与三(よさ)よ
これで一分じゃ お富さん
エーサオー すまされめえ

3番
かけちゃいけない 他人の花に
情かけたが 身のさだめ
愚痴はよそうぜ お富さん
せめて今夜は さしつさされつ
飲んで明かそよ お富さん
エーサオー 茶わん酒

4番
逢えばなつかし 語るも夢さ
誰が弾くやら 明烏(あけがらす)
ついてくる気か お富さん
命みじかく 渡る浮世は
雨もつらいぜ お富さん
エーサオー 地獄雨

あ~あ、とうとう4番まで唄ってしまいました。
おばあちゃんも、おじいちゃんも大合唱、帰りには、「カラオケの電気屋さん、また来てね」と、見送られてしまいました。