「買わなくてもいいです」と書いたカタログ

2009年03月31日 | お客さん宅で
               (店内も店外も、「エアコン祭り」モードです)

本日は久しぶりのポカポカ陽気です。
水道事業所の桜も、山王山の桜も一気に開花の気配です。
市民会館の桜にはボンボリがきれいに並び、満開と花見客とを待ち受けています。
当店も、一週間前から夏の展示に模様替え、店内も店外も「エアコン祭り」モード一色となりました。

豊岡市内のSさんは、一人暮らしのおばあさん、朝一番に電話です。
「新品のコタツが赤く灯(つ)かない~、見て~。熱いことは熱いけどね~」と電話です。
すぐに駆けつけ、『大丈夫ですよ、明るくなったり暗くなったりするもんよ、正常ですよ』と、丁寧にていねいに説明するも、
ちょっと耳が遠い上に、少しばかり頑固です。又々、午後にも同じ内容の電話です。

そんなおばあさんの、今度は冷蔵庫の話です。
「冷凍室に付いたいっぱいの霜は、ドアが開いてたからと電気屋さんは云うけれど、心配だから新しいの持ってきて~」です。
1週間ほど前に見たばかりの冷蔵庫、まだ5年くらいの商品なのです。
『おばあさん、な~んにも買うことないよ、壊れてないもん。都会の息子さんに相談してよ』と云っても、
「私の金で買う、息子に聞かんでもかまわん、かまわん。私が決める~」と言い張ります。
結局カタログに、「ガッ~」と丸を付け、
『これが同じ商品で値段はこれだけ、息子さんが帰って来たときこのカタログ絶対見せてよ』と云って渡します。
カタログといっしょに、「壊れていません、買わなくてもいいですよ・・・電気屋より」と書いた、メモもはさけておきました。
ほんとに頑固なおばあさんです。Sさんの云うこと聞いて品物売ったら詐欺になってしまいます。

元気に働けることに感謝・感謝

2009年03月30日 | お客さん宅で
                   (いつまでも咲いてる梅の花)

そろそろ桜と交代の梅の花、半月くらい前より咲きながら、いまだに元気に咲き続けています。
このところの寒さで、開きかけた桜のつぼみもちょっと様子見、でも4月の声で一気に開花すれば、桜と梅の競演となりますね。
特選品カタログをお客様にお届けしながら思います。
『元気に働けるわが身、ほんとうに有難いこと、感謝・感謝の毎日』と。

本日訪問した0さんは私とほとんど変わらぬ年なのに、脳出血で倒れて一年になります。入院とベット生活の往復に、奥さんも付きっ切りの看病です。
0さんは、出にくい声で私に語りかけながら、昔のことがこみ上げるのでしょうか、くしゃくしゃに泣いてしまいます。
私も、どう声を掛けてよいものやらいたたまれません。
私よりもずっと若い電気店主だって、同じような境遇の方が身近にいらっしゃいます。
景気がどうのこうのと云う不足なんて、元気に動ける手足があることの満足に比べればなんと贅沢なことでしょうか。

さらにKさん宅での今日の感激です。
『奥さん、ご主人はその後元気ですか~』と尋ねる矢先、タクシーからKさんがご帰宅です。
「電気屋さんこんにちは、今病院からタクシーで帰ってきたんよ」、「目もお腹も手術する羽目になってサッパリですわ」と、
かなり痩せられた顔ながら、いつもの明るさでお話です。
私より10才以上年上のKさんは、「元気なうちにきれいなテレビ観たいわ、37型の液晶買うから持ってきて、高くてもシャープにしてよ」と、アクオスのご指定です。
ほんとうにありがたい事です。元気に動けて、ご希望の液晶をお届けして、その上喜ばれて、電気屋冥利に尽きますよ。

ふっと思いました。
解釈は若干間違っていますが、次の言葉が浮かびます。
「朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」(論語・里仁)です。
同じく論語・顔淵の、”君君、臣臣、父父、子子”(君は君たるべく、臣は臣たるべく、父は父たるべく、子は子たるべく。)と孔子が願ったのは、
乱れた祖国魯や周囲の国々に、秩序ある社会の実現を夢見て説いたものですね。
子曰。朝聞道。夕死可矣。「子(し)曰(いわ)く、朝(あした)に道(みち)を聞(き)かば、夕(ゆうべ)に死(し)すとも可(か)なり。」は、
その流れから、それが実現すればもう死んでもいいと洩らした、老・孔子の言葉ですね。
な~んか、0さんやKさんを見ていると、全然意味は違いますが自分の健康への感謝に重ね合わせ、そんな気にさせてしまう思いです。

「大安の日」ってどうして決めたの

2009年03月29日 | 季節(春)
           (起工式の最後は、「国府しゃあしゃあ音頭」でしめくくり)

本日、地区の春日役(ひやく)で用水路や側溝の大掃除、セメントの重たい側溝蓋を開け、溜まった土の回収です。
『早朝より疲れました~』と云う間もなく、『ちょっと10時に次の予定です』と皆に告げ、
「区長さんは、えらい忙しいことですな~」の声を背に、次の会場に駆けつけます。

今日は、八代排水機場新設工事の起工式です。
八代川が円山川本流に流れ込む地点に、巨大な排水機を新設するはこびになりました。
昔から国府地区は洪水に悩まされ、伊勢湾台風をはじめ台風来襲のたびに洪水の連続、
4年前の台風23号の大水害を経て、激甚災害対策予算がついたわけです。
八代川本流水や、国府平野の内水を円山川にポンプアップで排水することは長年の悲願、
毎秒33トンの排水能力を備える巨大ポンプ排水場が、2年の工期で進められます。
起工式終了後、国府地区公民館で起工を祝う会、昨日からの準備も含め本当に忙しいことです。

起工式の日取りの説明にも出てきました、本日は「大安吉日」だそうです。
今時って事ありませんね、相変わらず「めでたい事は大安の日に」なんて云いますね。
大安とか仏滅の日を気にする風習、不思議なブームは続きますね(私はあまり信じませんが)。
旧暦は30日と29日がだいたい交互に並びます。月の満ち欠けで新月を表す朔日(さくじつ)を月の最初の1日とします。
旧暦1月の朔日には必ず先勝、2月には友引、3月には先負、4月は仏滅、5月は大安、6月は赤口と配置、7月は又先勝と繰り返して六曜(六つの言葉)を並べていきますね。
2日、3日、4日はこの朔日の六曜から次の言葉に順番に機械的に並べるだけ、1月2日は必ず友引、2月2日は必ず先負、3月2日は必ず仏滅と順めぐりします。
今年なんぞ旧暦5月が二回もある旧暦の閏年、5月が2ヶ月続き、2ヶ月続けて大安から始まるわけです。とにかく意味もなく機械的に単純に六曜が巡るのです。
旧暦では規則正しく並ぶものが、現在の太陽暦に置き換わるとぐちゃぐちゃに巡るように見えるわけ、そこになんとも云えぬ神秘性が生れてきたようですね。
この日が大安だからどうの、仏滅がどうのといっても、六曜の言葉の意味はそれぞれ深いものがありましょうが、日にちとの関連性、その日が大安の仏滅のと云うこととは全くの迷信のようなものです。
本当にいつまでこんな迷信に「あ~の、こ~の」と云うのでしょうね~、不思議でたまりません。

定額給付金で何を買う

2009年03月28日 | 私の思い
                 (コウノトリ商品券が追加発行されます)

昨日、通帳に振り込まれていました、「テイガクキユウフキン」36,000円です。
さっそく引き出し、家に持ち帰ります。
ニコニコしながら、家内に、『ハイ、定額給付金の12,000円、好きなもん買ってよ』、息子に、『ハイ、12,000円入ったよ、大切に使えよ』と手渡します。
『これは私の12,000円、どうしようかな』と見つめます。
日本中の各家庭で、「ハイ、12,000円。ハイ、12,000円」と、配られている風景、なんか妙ではありませんか。
こんなこと一度でもありましたか、元々は皆で出し合った税金を、もういっぺん一律にパァ~と配る、自分で自分の足を食べているタコのようなものではありませんか。

しかし、とにかくありがたく頂いたもの、麻生政権のやさし~いバラマキ政策を、どうすれば本旨を生かし、景気浮揚の手助けになることかとジィ~と考えました。
絶対にしてはいけないことは、「貯金して使わぬこと」、「スーパーで日常の買い物に使うこと・・(結局貯金と一緒)」となりますね。
景気が悪いと云うことは、簡単に言えば物が売れない、お金が世間に回らないと云うこと、GDPが縮小すると云うことですね。
景気をよくするために2兆円もばらまく訳ですから、国民こぞってこれに協力しなければなりませんね。
結論は、買う予定のなかった余分の買い物を、出来るだけ早くすること、とにかく余分のものに使うことです。
願わくば、12,000円に自分のお金もプラスして、そんな買い物をすれば効果倍増、1億2,000万人がそんな気持ちで一斉にやれば、大きな効果が生れるはずですね。

豊岡市で発行の、コウノトリ商品券」は、10%のおまけ付き、12,000円が13,200円に早替わり、
豊岡駅通り商店街なんぞ、「コウノトリ商品券を、さらに10%プレミアム付きの商店街専用商品券と交換」なんて云う、離れ技キャンペーンをやってます。
2億2千万円分があっという間に完売、本日のニュースでは、さらに2億2千万円を追加発行とのことです。
プレミア分の4,000万円は、市と商工団体と商店が負担、市も商店街も商店も景気浮揚の為ならばと頑張っていますな~。

ところで、私の1,2000円は何に消えたかと申しますと、昨日書店にて7冊の本に化けました。
もちろん少しは追加で1,2000円を超えてしまいましたよ。
その一冊が、江戸末期の儒学者にして幕府の儒官だった、佐藤一斎の著した「言志四録(げんし・しろく)」です。
漢文ではありませんよ、もちろん現代語訳の一冊なんですよ。ゆっくり読ませてもらいます。麻生さんありがとう。

「大正も今は昔のコブシ哉」

2009年03月27日 | ふるさとの話

                           (出石町・小坂地区、森井山はコブシが満開)

「出石ふれあいセンターです。蛍光管を3箱持ってきて下さい」と、事務員さんから電話です。
予算の都合でしょうか、3月末になりますと市立の学校や事業所からの蛍光管の注文が入ります。
『3月もあと数日、伝票も添えてすぐにお持ちいたします』と、電話を切って駆けつけます。
出石ふれあいセンターは、旧出石藩の城下町の中心にあり、センターの駐車場からは真正面に見える高い山、その頂上には山名氏が築いた有子山城の城跡、
本日は冷たい雨が降り続き、頂上は霞か雲かに遮られ、城址もとぎれとぎれに見え隠れしています。
有子山の中腹には、白鷺が群れているような白い模様、コブシの花が満開です。
近くには由緒ある弘道小学校があります。

明治37年、岡山生れの木山捷平(きやましょうへい)は、姫路師範から初任地、弘道尋常高等小学校の若き教師、
その後作家の道に進み、処女小説『出石』では、
「戸数は千軒にも足りない小さな町だ。昔、山名慶五郎氏が城を築いて以来、明治初年に至るまで相当殷賑を極めたそうだが……」と、書き出しています。
木山捷平が大成し、40年後に弘道小学校を再訪した時詠んだ詩が、
「大正も今は昔のコブシ哉」です。
きっと出石ふれあいセンターのある鉄砲町のあたりから眺めた、3月下旬の有子山のコブシだったのでしょう。

帰り道、出石川に架かる小坂橋を渡ります。
真正面に見える山が小坂地区の森井山です。森井地区を中心に周囲2~3kmの山肌にはみごとなコブシの群生、それが冷たい雨にもめげず満開です。
地区の人々が近年植栽して、「こぶしの里」としてうり出し、但馬では最も有名なコブシの里なのです。
まるで千昌夫が唄う、「北国の春」の一節、『コブシ咲く、あの丘、北国の、ああ、北国の春~~』の情景そのまま、北国・出石の今日の春です。


デジタルテレビ購入応援券

2009年03月26日 | 店内外の話
               (特選品カタログ4月号をお届けします)

いつも27日に到着するするはずの、「アトム特選品カタログ」が、本日26日当店に到着です。
アトム特選品カタログは、アトム電器チェーンの仲間が毎月お客様にお届けするオリジナルなカタログ冊子で、とても評判な内容です。
先月号からさらに4ページ増え28ページとなり、全メーカーの商品を大型量販店にも負けない価格で掲載、暮らしに役立つ「情報告知板」や、お買い上げ商品にプレゼントする「日本全国うまいもの市プレゼント」の、名産品のご案内や、
「各種キャンペーンの案内」や、「電気の困った!!110番のお知らせ」と、とっても充実したものなんです。

ところがところがこれだけではありません。
それぞれの店が趣向を凝らした、「オリジナルチラシ」も作成して同封するのです。
「オリジナルチラシのコンテスト」に寄せられる多数の作品は、加盟店にとってはとても貴重なものとなって役立っているのです。
当店はいつも、「特選品カタログ」が到着と同時に、店独自のチラシを同封、
4月号でありながら3月中にお届けを始めます。
『おうちに特別に、一番にお持ちいたしました』と、サプライズな訪問で、
「テレビを買おうかな、エアコンを予約するは」とご注文をいただくわけです。

今月号のオリジナルチラシは、「豊岡市コウノトリ商品券と、定額給付金につづいて、当店からデジタルテレビご購入応援券をプレゼント」と銘打って、「1000円の応援券3枚セット」をお届けです。
その他、「アンテナからのお話、いっぺん聞い~てやっていただけませんか」と切り出す、長~い「ブログ風のお話チラシ」や、
「お年寄り向けパソコンチラシ」と、「若者向けパソコンチラシ」も同封します。
さあ、明日からお届けスタート、お楽しみにお待ちください。

雪が猛烈に降っています

2009年03月26日 | 季節(春)
              (雪が舞います、通勤の車も事故のないように)

昨夜の組合からの帰り、車の屋根に雪が積もり、
『お~、3月の末の雪か~』と、ビックリしましたが、今朝は猛烈な雪降りです。
ボタン雪がどんどん降り続きます。
通勤の車はもう冬タイヤを外しているはず、スリップ事故のないように祈るばかりです。
(朝7時30分:店の前の様子)

電機商組合の支部総会

2009年03月25日 | 季節(春)
                (ハクモクレン・白木蓮の花がいっぱい)

昨日、Tさん宅に石油ファンヒーターのタンクを納めに伺いました。
と云うのも、昨年秋にお買い上げの商品、タンクの給油口のボタン式開閉フタが壊れています。
『どうしたん、割れてるよ』と奥さんに尋ねると、「主人が年を取ってしまって、ボタン押して開けるところを、ドライバーでこじ開けたのよ、しょうがないでしょう」と、悔やまれます。
ご主人、足腰が不自由な上ちょっとばかり動作がおぼつきません。
誰も年を取ると、「なんでこんなことを」と思うような失敗をしでかすようです。

庭にはハクモクレン(白木蓮)の花が7分咲きです。
『きれいに咲いてますね』と声をかけると、奥さん、「裏にはモクレン(木蓮)もあるよ、紫の花がとってもきれいに咲いてますよ」とおっしゃいます。
紫色のモクレンに対して純白のハクモクレン、あちこちの庭で今が盛りと咲き誇っています。

今日はうって変わって寒い一日、役員改選がなかなか決まらなかった電機商組合の支部総会、夜も10時をまわりました。
やっと終わり外に出て帰り支度、周りを見ると雪がうっすら積もっています。
寒いはずです、3月下旬に積雪です。
4日前の21日はポカポカ陽気の春盛りだったのに、冬に逆戻りです。
ふくらみ始めたサクラのつぼみも、満開のハクモクレンの花も、さぞかし寒さに身の縮む思いでしょう。
明日の天気はどうかな、もう雪は勘弁してもらいたい。やっぱりポカポカ陽気が一番です。

民、信なくば立たず

2009年03月24日 | 世相雑感
               (がっかりしました、小沢代表の記者会見)

今日のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の決勝戦、日本対韓国の試合の素晴しさ、午後の仕事が手につきません。
昼食の後、とうとう延長10回の終了まで見てしまいました。
9回裏の同点のシーン、その後サヨナラされないかというハラハラ感、延長の10回表のイチローのヒットでの2点追加のシーン、絵に描いたようなものすごい好試合でしたね。
侍ジャパンの2連覇、野球の本場アメリカから全世界に発信された日本勢の活躍、日本中が喜びと誇りに沸きに沸いた一日でしたね。
夕刻から夜のニュースでも連覇の興奮一色、久しぶりの明るい元気を得る出来事、ほんとうに嬉しい一日でした。

夜9時35分NHKのニュースは、侍ジャパンのさわやかな余韻を打ち消すように、民主党・小沢代表の記者会見です。
小沢代表、相変わらずの一言一言、言葉をとぎる聞きづらい話し方、
聞きづらいのはその話しの内容、あまりにも得手勝手な言い訳がましい論理の筋道、
国民は、政治家と公共工事(税金がつぎ込まれる仕事)にかかわる業者とのモヤモヤっとした関係に不審を抱いているのに、そのことに気を止めない釈明ばかり、驚くやらガッカリするものでしたね。

論語・子路に
「子曰、苟正其身矣、於從政乎何有、不能正其身、如正人何、」と出ています。

子日わく、苟(いやしく)も、其(そ)の身(み)を正(ただ)しくせば、政(まつりごと)に従(したが)うに於(おい)て何(なに)か有(あ)らん。其の身を正しくすること能(あた)わずんば、人(ひと)を正しくすることを如何(いか)んせん。

同じく論語・顔淵には、
「民、信なくば立たず」と出ています。

政治家に求めるこれぐらい有名な言葉はありません。
国民から信を得ない政治なんて、絶対ダメですよという意味ですね。
小沢代表にも、本当によ~くかみ締めていただきたいものですね。

な~んでも頼むおばあさん

2009年03月23日 | お客さん宅で
                (おばあさん専用の洗濯機です)

自分ちの息子や嫁さんに頼めばよ~く出来るような事まで、何でもかんでも街の電気屋に電話で頼む方(だいたいが70代のおばさん)がいらっしゃいますね。
Cさんもそのうちの一人です。
朝一番、リーン、「電気屋さ~ん、洗濯機ちょっと動かして~」です。
『どうされましたか』と、聞きますと、
「洗濯機の後ろに物が落ちた~、掃除したいの~」です。
やれやれ又かと思いながらも、すぐに駆けつける街の電気屋さん、
すぐに駆けつけるから頼ってしまうのかな、家の者には云いにくいのかな?。

挟み火ばしとライトを持って、車を走らせたどり着きます。
『どうしたん、洗濯は終わったの』と、やさしく尋ねると。
「窓の前に置いてた洗剤が落ちたの、洗濯機の後ろがゴミだらけなんよ」、「重たくって洗濯機動かせないの~」。
おばあさん専用の洗濯機のようです。
なるほどお困りはもっとも、動かすなんておばあさんには重くて無理、
『ハイハイ、水道のホースも外して動かしますよ』と、云ったものの、
狭くって後(あと)ずさりして洗濯機を置くところがない、
『Cさん、まず左の風呂場に入ってよ、私が洗濯機引っ張って持ってるから風呂場から出てゴミを掃除してよ』と、ややこしい作業です。

Cさんちには、そばにもう一台大きな洗濯機、これは嫁さん用。
冷蔵庫もやっぱり2台、だいたい察しがつきます。
『ハイ、これで完璧、きれいになりましたよ。洗剤は床に置きましょうね』と、帰りがけると、
「こんなことで呼びつけて、汚いとこ見せて悪かったわね」と感謝の言葉です。
『洗濯機の裏はどこもいっしょ、Cさんちはきれいな方よ。それにCさんの元気な顔を見られてそれだけでいいよ』と切り返すと。
「いつも電気屋さんは口がうまいな~、そう云って年寄りを騙してるのでしょう」、
そう云いながら、出張代なんか全く払う気配がありません。
かなわんわ~。
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知る者、好む者、之(これ)を楽しむ者に如(し)かず

2009年03月22日 | ふるさとの話
              (敬老会のイライラ棒ゲーム、
                     とっても楽しんでいただきました)

「お~、そこそこ、そこが難しいわ~」、
「わ~、2秒でブザー、もういっぺん挑戦させて~」、
「手が震ってるよ~、両手で持ってユックリ、ユックリ慎重にガンバッテ~」、

敬老会で楽しんだ、イライラ棒ゲームでのご老人達の歓声の様子です。
区の敬老会は毎年3月に開催です。案内状や会場の準備や、食事の手配から当日の進行まですべてが区長の役割となっています。1ヶ月前からの手配の末に本日を迎えます。
地区の高齢の先輩の皆さん、本日の出席は22名、
嬉しくって、開会の一時間以上前から、「区長さん、本日はご招待ほんまありがとうさんです」と、ご来場です。
『大した内容ではありませんが、どうもどうも』と迎えます。
食事と歓談の後のゲームに、アトム電器の売出し用に作製した、「イライラ棒ゲーム」のお遊びです。

『とってもお若く、お元気な先輩方にピッタリなゲームをご紹介します。みごとゴールしますと、100万円プレゼントしますよ』と、案内しますと。
一番高齢のMさんは、「ゲームする前から手が震える~、無理や~」と大爆笑です。
全員、スタートから50cm先のカーブでブー、10秒も持ちません。ひどいお方はスタート地点でブー、何回やっても10cmも進みません。
22個用意した参加賞は、「入れ歯にやさしく、のどにも詰まらない、ミニカステラ」、
『はい、残念賞』と渡して大笑いです。
そんなお年寄り向きでない、「イライラ棒ゲーム」なのに爆笑、爆笑の大歓声で大盛り上がり、
大喜びの反応に、お世話した私も涙が出るくらいの感激でした。

区長をしますと、ドンドコドンドコ用事が発生します。会議に、事務処理に、行事の遂行に、本当に目の回る忙しさ、
『商売しながらかなわんわ~、行事が重なりアトムの旅行も行けないわ~』と、考え込んでしまいます。
しかし、『えーい、どうせやるならとことんやろう、楽しくやろう』の気分です。

論語・雍也(ようや)第六に書いてあります。
「子日、知之者、不如好之者。好之者、不如楽之者。」
子(し)日(のたま)わく、之(これ)を知(し)る者(もの)は、之を好(この)む者に如(し)かず。之を好む者は、之を楽(たの)しむ者に如かず。

う~ん、商売でも区長の用事でも、同じするなら知恵を出して頑張ることも尊いけれど、好きですることには及ばないし、さらに楽しんですることにはもっと及ばないと云うことですね。



お客様の感動に感動してブログ再開です。

2009年03月21日 | お客さん宅で
                 (上郷橋の土手には菜の花満開)

2日前、Yさん宅を訪ねました。
奥さんに、『こんにちわ~、新型テレビそろそろいかがですか~、』と挨拶、久しぶりの会話です。
奥さんニコニコ顔で、「買う時は2台まとめて安くしていただこう、若い者と話してるのよ」と返事です。
会話が進み、奥さん告白です。「電気屋さんのブログに、実家の茶の間によ~く似た写真が出てるの、読んでみると私たちの事が書いてある、内容を読んでとっても感動したわ」と、お褒めの言葉です。
「妹や家族にも見せて感心してるのよ、電気屋さんのブログ止めないで書いてよ」とお話です。
「ふるさとの話、参考になるならうちの本も貸しましょうか、出石の初午大祭やコブシの里の話も書いてね」なんてアドバイスです。
感心感心と、とっても褒めていただく羽目になってしまい、えらい事です。
私は、『Yさんの感動に感動してしまいますよ、ウ~ン、頑張って書いてみましょうか』と答えてしまい、『まあ、連続でなくっても書けるだけ書きますよ』と心に秘めて再開する事になりました。

本日はポカポカ陽気の春本番の一日でした。
通り過ぎる上郷橋の土手の斜面には、土筆(つくし)が一斉に頭をもたげて群れています。
円山川の清らかな水しぶき、手前の河川敷には色とりどりの春の野花や、菜の花が満開です。
まるで日本のふるさとの唱歌そのものの風景ではありませんか。


春の小川
 

♪春の小川は さらさら流る。
 
  岸のすみれや れんげの花に、
 
 においめでたく 色うつくしく
 
  咲けよ咲けよと ささやく如く。




朧月夜(おぼろづきよ)


♪菜の花畠に 入日薄れ、
 
  見わたす山の端 霞(かすみ)ふかし。

 春風そよふく 空を見れば、

  夕月かかりて におい淡し。


上郷橋の河川敷は、60年前あの冒険家・植村直己少年が、牛を追ったそのままの風景です。
但馬の春は、一気に満開です。

兄弟(けいてい)尚未ダ牆(かき)ニ相鬩(せめ)グヲ悛(あらた)メズ

2009年03月20日 | 世相雑感
                (但馬の春を告げる、出石の初午大祭)

今日から三日間、出石初午大祭であります。
但馬の春を告げるまつりと言われながら、祭り当日には決まって寒い雪空になることで有名、
本日も午前中は冷たい小雨模様のスタート、明日は快晴の予報、人出もきっと多くなることでしょう。
全国の稲荷神社では旧暦2月の最初の午の日、五穀豊穣を願って開催される「初午まつり」、
当地但馬では出石の初午が最も有名、大変な人出でにぎわいます。
厳しい冬を終え、何もかもがパッと明るくなるような春を迎える喜び、
初午にせよ新入学にせよ、春の行事は本当に心うきうきとするものです。

心うきうきどころか、漠然とした不安がいっぱいな現下の日本、
100年に一度の大不況と総理自ら言う割には、政治の世界に迫力のないことガッカリしますね。
先日、Nさん宅でアンテナ工事、下から見上げるNさんがおっしゃいます。
「民主党の小沢さんもあんなことではダメですな~、自民党もシャンとしてないし困ったものですな~」です。
本日の「経済財政政策有識者会合」なんて、数分刻みの知事の陳情みたいな内容、
今頃になって何をしているんかいな云う感想、こんなことでこの難局乗り越えれるのかとほんとに心配になってきます。
100年に一度の大難局ならば、言葉は不適切かもわかりませんが、大難局を戦争の敵に見立て、ふんどし締め直し、国を挙げて、全国民を奮い立たせて、あらゆる方策を目を見張る速さで手を打たねばならぬこと自明のイロハでしょう。

昭和16年12月8日に発せられた、「米英両国ニ対スル宣戦ノ大詔」、
一読すると、逞しい言葉が並んでいるようで悲壮感も漂う表現、
昭和天皇は、日本と重慶政権とが戦争になっていることを嘆き、
「重慶ニ残存スル政権ハ米英ノ庇蔭(ひいん)ヲ恃(たの)ミテ兄弟尚未タ牆(かき)ニ相鬩(せめ)クヲ悛(あらた)メス・・・・」と述べています。
この部分は、詩経・小雅にある、『兄弟牆(かき)に鬩(せめ)げども、外(ほか)其(そ)の務(あなどり)を禦(ふせ)ぐ。』から引用されているようです。
兄弟は、垣根(国内)の中では喧嘩をするかもしれないけれども、外からの侮辱には、力を合わせて戦わなければならないという意味です。
今の日本、麻生さんも小沢さんもごちゃごちゃ云ってる暇(いとま)はないはず、しっかり力を合わせてこの大難局に立ち向かって欲しいもんですね。