ヒマジンの試行錯誤

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「視聴率の正しい使い方」を読んで!

2007年07月10日 11時02分22秒 | 

「視聴率の正しい使い方」  藤平芳紀著  (朝日新書)  定価:720円


【この本を読んだ理由】
「視聴率の正しい使い方」というタイトルに、何となく興味を持ったので。



【読後感】
そもそもテレビ番組は、視聴率の高低で一喜一憂される。
現在、日本では、視聴率を調べているのは、NHKとビデオ・リサーチ社の2つだけのようだ。
これは、この本を読んで知った。
ところで、この視聴率なるものは、どのようにして測定されているのだろうか?
そして、得られた視聴率から何がわかるのか?
この本は、これらのことを丁寧に教えてくれる。
サンプリングや測定誤差などの統計的概念を入れながら・・・
その信憑性や信頼性についても言及し、視聴率調査の限界にまで迫っている。

さらに、著者は、 “視聴率が「死語」になる日” と題して、次のようなことを語っている。
テレビ番組は「デジタル化」により「多局化」が進みつつあり、それを視聴するメディアがテレビ、ワンセグ、パソコン、カーナビなど「多メディア化」されてきている。
その上、視聴する時間がビデオなどの利用で不確定となり、視聴率を測定するには、益々困難が増大している。
そもそも視聴率なるものの必要価値が薄らいでいるのでは、という将来問題まで提言している。

私には直接関係なかったが、広告担当者や番組担当者には視聴率について真剣に考えさせられる1冊であろうと思った。
コメント (2)
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