
「大人になりきれない人」の心理 加藤諦三著 (PHP文庫) 定価:514円
【この本を読んだ理由】
タイトルを見て、何となく買ってしまった一冊。
【読後感】
この裏表紙に書いてあったこの本の主旨。
“心の成長が足りないまま社会に出た「五歳児の大人」は、自信がなく、人を許せず、軽蔑を恐れながら生きている。
本書は「大人のフリに疲れた人」の困った言動とその原因を心理的に分析し、今より心豊かに、人に優しく、満足感を持って生きるための方法を説く。
彼らを、上司や同僚、家族や友人に持ってしまった人たちにも役立つ人生論。”
著者が言う「五歳児の大人」とは、親からの愛情がなく精神的に幼児のままで育ち、社会に出てから社会的責任を押し付けられて、生きていくことが辛い、人を愛せないと思っている大人を指すようだ。
読み続ければ、そのうちに少しはマシな事が書いてあるかも知れないと思いながら読んでいるうちに最後まで読んでしまった。
この本の主旨はいいのだが、中身は「五歳児の大人」の辛さについての抽象的表現とその繰り返しばかりで、得るところはあまり無かった。
タイトルに惹かれて読んでみて、がっかりさせられた一冊である。