
「高校生が感動した『論語』」 佐久 協著 (祥伝社新書) 定価:800円
【この本を読んだ理由】
佐久 協さんの本は、2月に「日本一愉快な国語授業」を読んだばかりで、これは2冊目である。
実は、その時の本の末尾に好評発売中の本として、この本が宣伝されていた。
“慶応高校で人気No.1だった佐久先生のユニーク『論語』。
これならスラスラ読めて面白い!”
(本の帯にあった宣伝文句)
以前から論語は一度は読んでみたいと思っていたので、チャレンジしてみた。
【読後感】
この本が読み易かったのは、まず現代文にした翻訳部分が太字で示されており、続いて原文(漢文)とその下の部分に原文の口語読みが示されていたことだ。
(下記参照)
著者は“まえがき”の中で、
『本書はこれまでの経験を踏まえ、読者が肩を凝らさず読めるように『論語』を構成し直し、補筆・翻訳したものである。時間のない読者は、まずは翻訳部分だけを通してお読みいただきたい。それだけでも『論語』の精髄は十分に理解できるはずである。』
と、述べている。
私は所々眠気に襲われることもあったが、翻訳部分と原文の口語読み部分を一応最後まで読み通した。
約2500年も大昔に書かれた『論語』が、現代語で翻訳されても、なおその教えが現代にも通用するとは、ただただ孔子の偉大さに感動させられた。

(参考)翻訳部分(赤色)、原文(緑色)、原文の口語読み部分(黄色):なお、( )に示した色は私が付けたものである。