いちよう:二千和会だより

 会報「いちよう」を通して、人生がさらに豊かに広がるよう「今も青春!」の心がけで楽しく交流しながら散策しましょう。

ダイナミック北海道 2日目②

2008年09月11日 | SO-Color

大雪山国立公園  層雲峡
 朝靄がかかっていた黒岳での時間とは違って、もう9時過ぎるとすっきりと晴れ渡り澄みきった空になった。

 この日のコースは“大人気の「旭山動物園」”が組み込まれている。大人気…とこのコース案内に書かれていたが、テレビで動物のいい場面を拝見しているし、私はここは要らないな、と心で思っていた。「オトナゲの旭山」と茶化しておきたい。大人の姿が子どもよりも多かった。
 
  
  
 日本の滝百選に選ばれている銀河・流星の滝。ふと、川岸に目をやると、エゾトリカブトの花がちょうど咲いていた。トリカブトの根は猛毒。でも花はかれんな涼やかな美しさ。
 
 
 左が観音岩、右がマリア岩。これだけでもおや?と思ったのに、続いていく命名が出来すぎかと思われるような…。寿老人岩、七賢岩(ずらりと七本それらしく並んでいる、このページの最初の写真は七賢岩)、そして長寿峰。

 昔、大学の卒業記念として、自分たちでコースを組んで、蟹族(リュックを背負って横歩きするということからそう呼ばれた。)という「いでたち」で、青函連絡船を使って北海道に渡って行ったことがあった。ユースホステルに泊まりながら“北海道一巡り”したとき、ここの風景など、印象が強かったところ。
 その頃は、バスが屋根の辺りまでガラス張りになっていて高い上の方まで座った姿勢でよく見えたが、この度は道の安全を考えて、また落石防止などの覆いも、ところどころにあるし、景観の面で唸らせるような感じが既に100パーセントは無く、そんな印象がもう繋がりをもたなかった。
  
  

 山の上にバスの駐車場があるので、ガイド嬢は、「下って下って下ったら、上って上って戻ってきてください。」と。「旭川ではなく、旭山、山にあるのですよ。」と。
 旭山動物園は、「もぐもぐタイム」とか時間の案内があり、特に食事は、動物の生態の癖らしい面を見せてくれるので、このときに園舎に集まると好いよとそんな親切さで、動物を見せる工夫もあって有名になった。
 白熊が大サービスで近くを何度も泳いでくれた。お客の頭がアザラシなどの餌に見えるように設計してあるから、白熊の優雅な泳ぐ姿を堪能できるのだ。餌に見えるのですって! 
 アザラシは直径120cmくらいの筒状のなかを、お客の目の前を下から上っていく姿を見せる。
  
 能取湖(ノトロコ)。珊瑚草は海水と真水が頃合いに交じったような湿地によく生える。また赤く染まる時期に出会ってよかった。ず~っとはるか向こうに海が見える。
 
  
 北海道らしき風景は何処まで行っても続いていく雄大さ、こまこまとしていない伸びやかさ。こんな点が、本土から来ると感激の種となる。日本ではないような規模の風景だからいいのかとも思う。ヨーロッパに住む人たちはパスポートを持って隣の国にお買い物なんてことは容易いのだろう。言葉も少しづつは違うが結構似ているものがあるんだもの…。平和の中では気楽な行き来が出来るのだろう。
 それからオホーツクの海が一望にできる流氷館へ。近くには網走刑務所もある土地。今夜は網走湖温泉泊まり。
 

  
 流氷を集めて、この辺の冬の体験室。濡れたタオルを持って、そのタオルが凍ることを見る。-15℃の部屋に入るのに冬のコートを貸してくれるが、私たちは借りずに入った。とても寒くて“シバレルゥ~” でもすぐに出たから助かったが…。
 入館したときは外の状況は、霞んではいなかったのに、出てみると辺り一面靄って通り雨でも降った様子。天都山は見えなかった。
 この辺りの季節ごとの風景をビデオで見せてくださったわずかな時間だった。その後に屋上に出たらすっかり外気が変わっていた。オホーツク海は凪いで見えた。
  
 

 ここの夕焼けは絶品だとガイド嬢。直前に通り雨もあったようだったが、ちょうど日が沈む時間と晴れ間の時間に合致して夕焼けを見ることが出来た。「今度は流氷を見に来たい!」と口々に希望を述べ合ったのだ。今度、来るよ!