[安土城復原図」「岐阜城復原図」
・・・すごいお城だったんですね。
安土城の金箔瓦など。
大友府内からブタの上面など出土。
戦国・信長期の洛中図。
洛中洛外図に描かれた「花の御所」室町将軍邸。
管領細川氏邸など。
先日のいわきヒューマンカレッジ
1回目の馬目先生の講座に参加。
馬目先生のレジメから。
土の中の「織豊」発掘誌
~屋根瓦にまで黄金をつかった豪華絢爛な「天正・慶長」期を
考古学的にやさしく解説~
講師は
馬目順一先生(福島県考古学会顧問)でした。
1)室町の邸舘と織豊の城郭(上記写真の一番下の図)
①洛中洛外図屏風に描かれた檜皮葺の「花の御所」。
細川管領の板葺屋敷。
②山城へ一斉変化(天文の頃)曲輪出現
③原城(島原の乱)の調査・・・石垣が偽物と判明
④城の変遷
那古野城・清須城(土)→小牧城(部分石垣)→岐阜城(大石垣と天守と天主)
→安土城(総石垣と天守と天主合体)→伏見城・大阪城
(総石垣と郭・濠の巨大化)
2)火器の登場
①世界史の動向・・・織田家飛び出す→1543年(16C半ごろ)鉄砲伝わる。
→お城は石垣へ。
②鉄砲伝来
③本能寺の変・中国緒大返し・山崎天王山戦・・・兵站要因は全兵員の40%
④大筒は戦艦用・・・5貫大筒射程4Km
⑤石火矢(佛郎機)後装砲を大友宗麟輸入
⑥火縄銃は10m位離れた相手を撃つ
⑦黒色火薬(木炭⁺硫黄+硝石の調合)
⑧硝石の輸入(日本にはない)→今井宗久(死の商人)
⑨世界一の銃保有国
⑩焙烙火矢と九鬼水軍と鉄甲艦
3)日本史上のブタ不思議
①女神の死 オオゲツヒメ神話
排泄物から食物が生まれる神話は日本のみらしい
②人糞肥肥料文化は欧州にないらしい
③ブタ出現(弥生時代)し、間もなく消える
→平安・戦国時代にはいない(全部いのしし)
④明治以前の日本の農家には豚の姿はない
ブタが消え糞尿処理→肥料化
4)「織豊」時代の食と「ブタ」との関係
大分県・大友府内の調査でブタ骨検出
①万寿寺と称名寺堀出土の動物骨
貝類 キサゴ 93,6%・・・圧倒的出土数
鳥類 ニワトリ 90%・・・・・カットマーク(解体痕)
哺乳類 イヌ・ウシ・ウマ・イノシシ・ネコ・ネズミなど
②ブタ・・・・下顎枝の急激な立ち上がり
臼歯列の歪み歯槽膿漏
③ブタ骨の分析・・・食用として飼育可能性が大きいので
コラーゲン抽出による安定同位体」測定
→ブタは異なる地域の植生を食べていたと判明
→温暖地域に生息していた可能性大と。
すなわち
人間の残飯を食べていた=飼育されていたと・暖かいものを食べていたと。
ブタはどこから来たのか?
宣教師が東南アジアから生きたものを船で運んできたと。
④大友宗麟と府内の南蛮文化・・・キリスト教の布教→神社・仏を壊してしまう。
屋根瓦にまで黄金を使った豪華絢爛な「織・豊」時代を発掘してみれば
上記のような様々なものが出土され、
様々なことが解明されつつある事実に驚く。
馬目先生の講義は毎年聞いていますが、
あきることはない。
今回も190名の参加者も感心していた様子です。
「黄金の屋根瓦」と
「ブタ」のお話
土の中にはいろいろあるものですね。
馬目先生
今年のヒューマンカレッジでも
興味あるお話ありがとうございました。
いわきでも現在
台風の影響か大雨に。
午後から
10回にわたる
「いわき市主催のシルバーリハビリ3級指導士講座」に参加。
受験で頭を使っていましたので、
少し体を動かさないとと思い参加を。