駅からハイキング「飛鳥山」
とまりぎ
新庚申塚から明治通りへ出て、飛鳥山へ向う。春ならば桜を見ることができる公園がある。今は秋の初めで、紅葉が始まっている。
交番のすぐ後ろが公園だ。花見のときには酔った花見客が問題を起こすことがあるのかもしれない。
紙の博物館が見えてきた。左側には都電やSLが置いてあって、子供たちがよじ登っている。
北村西望制作の「平和の女神像」。遠くから見ても、北村西望作であることがわかる。
北区飛鳥山博物館を越して、渋沢資料館へ入る。渋沢栄一の生涯がわかる。
園内通路の反対側に旧渋沢庭園があり、晩香蘆と青淵文庫の建物がある。晩香蘆の外側を一周して、青淵文庫へ入る。
鉄筋コンクリートで、なかなかしっかりできている。ステンドグラスは柏をデザインしたとのことだ。
庭園は芝生で、広々としている。飛鳥山の高台の続きだから、奥は崖になっていてJR線が走っている。
パンフレットによると、渋沢栄一が生涯かけて貫いた努力は、
1.株式会社組織により、多くの人々の知恵と資金を集め、道義に則った活発な企業活動を展開して、豊かな社会を実現する。
2.国境を越えて自由で活発な四條経済を実現し、人類全体を豊かにする。
3.市場経済の中で、取り残されがちな弱者を支援する社会福祉や、社会の基盤として大切な教育に力を入れる。
と、現代に通じる新しい方向性である。昭和6年に飛鳥山で91歳の生涯を終えた。