今日はA寺の娘さんの結婚式。お寺の結婚式はもちろん本堂で仏式で行われます。
ご本尊様へのご報告、誓いの言葉、三三九度やかための杯などとともに、仏式では指輪の交換ではなくお数珠の授与が行われます。
今回私は雅楽演奏(篳篥)での出座です。
楽太鼓、鞨鼓、鉦、篳篥、龍笛、笙の編成で、入退堂では五常楽、中楽では笙の単管演奏、越天楽の演奏を行います。
現場では演奏に必死で気がつきませんでしたが、録音した音を聞き直してみると、不安定な音程やあらがいろいろあって冷や汗ものです。どんなに練習してもやはり本番は緊張するのでなかなか思うようにいかないものです。いや、練習が足りないだけか・・・
朝早めに出かけてリードの調整。リードの調子で音が変わってしまうのでこの作業が一番神経を使います。マイポットにはお湯が入っています。篳篥のリードは適当な温度のお湯(茶)で湿らせないと音が出ないのです。
おめでたい時はやっぱり桜湯
これからこの本堂で結婚式が行われます。
指輪の交換ではなくお数珠の授与
固めの杯で使うかわらけは身延山特製のもの。レアものだそうです。
雅楽のポジションは本堂内陣の奥のうす暗い所なのでほとんど譜面も見えません。
さながらバイロイト歌劇場のオーケストラピットのよう。
今日めでたくご結婚されたお二人が末長く幸せになりますようにお祈り申し上げます。