今日は吉村知事に来年度予算への要望を渡して懇談しました。
私は地域医療構想の病床削減の問題と、「医療から介護へ」「施設介護から在宅介護へ」「介護は『卒業』をめざす」という国の方針の問題点を指摘しました。
知事は、「社会保障財源をどうするかという課題はあるが、親の介護のために離職して山形に戻って来て、人生を介護に追われて終えられたような方のことなど知って心を痛めている。県民の実情に寄り添って考えていきたい」と表明、促されて発言した担当課長も「在宅も施設も整備が必要」と述べました。
私は重ねて、県が今研修会などに呼んでいる介護サービス「改善」の国のモデル事業について、「サービス卒業」が36%も出たなどと宣伝されたが、要介護度が改善したのは2.7%しかおらず、要介護認定率の低下なども合わせて、本人の状態は変わらないのにサービスだけ縮小させたに過ぎないことを説明、県民の実情に沿って考えるという知事の表明を歓迎し、その方向での努力に期待すると述べました。
要介護となっても住み続けられる地域を作っていくことは県民の願いであり、国が狙う社会保障費削減のためではなく、住民のための包括ケアを目指して進んでいくように、引き続き取り組んでいきます。