関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

子どもを食い物にする会社は規制を

2009年10月30日 | 子育て・教育

  読売新聞が、「無料で遊べる」を謳う携帯ゲームサイト、ソフトバンクの「グリー」が高額な情報料を請求、「子どもが親の携帯を使った」場合など、トラブルが増えていると報道していました。(以下のデータはその記事から。)

 「10歳の子が5万円請求」
 「小学3年生が利用して情報コンテンツ料4万5150円請求」
 「5歳の子どもが10万円の高額アイテムを購入」
 「5歳の子供が着せ替えで遊んだら4日分で10万円の請求」
 など、目ん玉が飛び出るような事例が紹介されていました。

 保護者が受けた衝撃の大きさも想像に難くありませんが、大好きなお父さんお母さんを悲しませてしまった子どもらが、どれほど傷ついたことかと胸が痛みます。

 購入の際に、ドコモやauでは暗証番号が求められるが、ソフトバンクでは必要とされていないとのことですが、「モバゲータウン」「大集合ネオ」など少なくとも13サイトが、「無料で遊べる」とうたいながら、有料アイテムを販売しているそうです。

 テレビでは「無料で遊び放題」などとCMを流しているので、私もてっきりそういうものだと思っていました。
 ウチの子も「ゲームをネットにつないでほしい。友だちはやっている」などと言い出していましたので、これは身近にも起こっている事件かも知れません。

 国民生活センターは携帯電話会社などに対し、高額請求の場合は一時的に請求を止めて調べるなどの改善策を求めたと言います。

 しかし、総務省は「未成年者が親の同意なく利用した場合は原則的に取り消すことができる」が、「一度でも支払うと、法的に契約を認めたことになり、取り消しが難しい」と「注意を呼びかけている」だけとのこと。

 アイテム販売の市場規模は06年の5億円が08年には157億円。
 子どもまでもが資本の食い物にされているのに、それを指をくわえて見ているようでは行政の責任を果たしているとは言えません。


小学校学校祭

2009年10月28日 | 子育て・教育

  24日(土)におこなわれた朝暘第一小学校の学校祭に参加しました。
 通算14回目、保護者としては最後の参加(3人目の子どもが今年6年生)になりますが、今回は現校舎で最後の開催でもあります。

 各学年の発表それぞれが一生懸命なすばらしいものですが、やはり6年生の発表は特別です。
 劇「杜子春」は、言わずと知れた芥川龍之介の短編小説ですが、私はどんな話だったかすっかり忘れていました。
 大金を手にしては使い果たすという生活を繰り返した後、仙人修行に臨んだ杜子春がギリギリの瀬戸際で掴んだものは何か・・。最後まで観てやっと思い出しました。
 
 真剣に演じる子どもらの姿からは、この劇が表現しているものの大切さをしっかり理解し、それぞれの役柄で自分の思いとして訴えていることが感じられました。
 その思いがこれからの長い人生に活かされていくこと、豊かな人生を送る糧になることを心から願いました。

 展示コーナーでは、各町子ども会紹介、交通安全標語、ストラックアウト&チャレンジフリースロー、ふしぎなこま&六角かわり絵作りなど多彩な取り組みがありました。
 中でも、私も生活指導部で関わったわりばし鉄砲は、相変わらずの人気でにぎわっていました。
  
 日頃はゲームに明け暮れる子どもらが、自分なりの創意工夫で真剣に制作し、大喜びで試射する姿は実にほほえましいものです。
 家に持ち帰って輪ゴムを散らかし、お母さんを怒らせる姿も想像され、つい笑ってしまいました。
 
 子どもと、教職員と、保護者が力を合わせて取り組む学校祭、益々の発展を祈ります。


水泳で人は育たない?!~茶髪・ピアス「禁止」?~

2009年10月26日 | よろず

  日本水泳連盟が競泳などの日本代表に対して、「茶髪、ピアス、華美なネイルは禁止」などの行動規範を設けるといいます。
 守らないと「5年以下の(選手)登録禁止」などの処分を科す可能性もあるとのこと。

 ジョークかと思ったが本当のようです。
 驚き、あきれ、ため息が出てきました。

 「○○(サッカーとか、ラグビーとか)は、子どもを大人にし、大人を紳士にする」という表現が、スポーツの価値を端的に示しています。
 スポーツを通して人間性が高められるということでしょう。

 人間性の中には、「自分の頭で考え、判断することのできる能力」も入っています。
 選手が競技に際してどんな格好をするかなどということを、競技団体が「指示」しなければならないというのでは、「水泳(連盟)では、トップクラスまで鍛えても、自分で考えることのできる人間は育ちませんよ」と表明しているに等しいでしょう。
 
 私は、スポーツが子どもを成長させる力を持っていると言うことを自分の三人の子どもの体験を通して実感しています(そんなに「立派」になった訳ではありません。子どもなりに成長したということです)。 

 同時に、「勝てばいい」「上手な子が大事」「学校より、家庭より、スポーツ」といった考え方もまだ影響力を持っていると言うことも痛感してきました。
 沢山の話し合いを重ねてきましたが、対立し離れていった方もあり、大変残念な思いもしました。
 
 しかしそうまでしても、人間にとって、子どもにとってのスポーツの意義というものを考えていくことが、子どもらの幸せのためには必要なことと思っています。


農林水産祭り

2009年10月25日 | 活動報告
  24日(土)25日(日)、農林水産祭が開催されました。
 会場となった小真木原運動公園には、全市から大勢の農業、林業、漁業の関係者の方々が集まって自慢の産品を展示即売、舞台でも賑やかな出し物がおこなわれました。
 
 25日(日)は幸いの晴天でしたが少々風が冷たく、例年よりは少なめの人出ということで、昼を過ぎると多くの出店が「特価販売」となっていたのは気の毒でした。
 産品の販売は格安のようでしたが、飲食物などは普通の値段か少々高めと思われる物もあり、「祭り」の店にしては期待外れの感もありました。
 色々事情があるのでしょうが、市民が喜んで集まる行事にするには、一工夫必要かなと思ったりもしました。
 
 入り口の近くに、特別綺麗なお姉さん方がいらっしゃいましたので一緒に写真を撮らせて頂きました。
 
 3年前に、5間の板を格安で購入した製材屋さんの展示販売もありました。
 毎回これだけの品をしかも格安で出品されるのは、大変ご苦労なことです。
 

 鶴岡市の基幹産業でなければならない農林水産業をもっともっと振興していくために、議会の役割は重いと改めて痛感しました。

新議会初会合

2009年10月23日 | 活動報告

  23日(金)新議会の「初会合」があり、市長挨拶の後、議員の自己紹介、市幹部職員の自己紹介、臨時議会の招集、会派届け(会派所属)提出の説明などがおこなわれました。

 4年前の初会合のことはトント覚えていませんから、きっと相当舞い上がっていたのでは?と思います。

 あれから4年間、あっと言う間でしたが、振り返ると随分色んなことに取り組み、与党の先輩議員さん方や当局とも沢山のせめぎ合いがありました。

 今回は、そうしてやり合ってきた議員・当局の方々の顔を眺めながら、やるべき課題も明確に頭に浮かべながらのリ・スタートでありました。

 「2期目の余裕」と言うと、ちょっと威張り過ぎでしょうか。ハハハ。


国保研修会

2009年10月22日 | 医療・介護・福祉など社会保障

 国保大会翌日の21日(水)は、研修として一関市を訪問、国保事業について担当課から状況を聞きました。

 同市は、人口約12万3千人、国保加入世帯約2万5千世帯、05年9月に1市4町2村が合併して誕生ということで、
 同約14万人、約2万8千世帯、05年11月に1市4町1村合併の鶴岡市とは共通点が多く、なかなか参考になりました。

 同市は、7市町村合併後の制度の統一について、合併前に基本方向を確認していたところが鶴岡との大きな違いです。
 (鶴岡では、国保に限らず合併後のことを先送りして合併が強行されました。前もって決めると、合併反対の世論が高まるからです。)
 

 今回の行程は、マイクロバスでの往復でしたので結構疲れたのですが、帰途はおみやげを買うためにサービスエリアに寄りました。
 私が常になく買い込んだために、「公選法違反だぞ」などとヤジる人がいましたが、そんなことはするハズがありません。

 でも結構お金を使ってしまいました。トホホ。

 
 


国保大会も「政権交代」?

2009年10月21日 | 医療・介護・福祉など社会保障

   20日(火)第56回国民健康保険東北大会に参加しました。
 この催しは、「財政状況が年々悪化し、その運営は年々厳しさを増している」国保制度について、「東北地方国保関係者の総意を結集し、国民健康保険制度の改善・改革に向けて強力に運動を展開する」ことを趣旨としています。

 大会では、スローガンとして「医療保険制度一本化の早期実現」「国保財政基盤強化策の継続と拡充強化」「医師確保対策の強力な推進」「特定健診・特定保健指導に対する助成措置の拡充強化」が確認され、その趣旨の「議題」審議、「大会宣言(案)」「決議(案)」の議決、決意表明などがおこなわれました。
  
 来賓挨拶は、昨年までは自民党の「重鎮」の挨拶がおこなわれていた(昨年度は厚労族の「ドン」とされた津島雄二衆院議員)のですが、今年は、民主党参議院議員の方がおこなったのが特徴的でした。
 ところが、「小泉改革で医療現場が壊された」こと、後期高齢者医療制度廃止と医療保険制度統合の必要性から、社会保障充実が内需拡大につながることなどなど、衆院選時の演説のような話をエンエンとされたものですから、参加者の中から、「マニュフェストの説明じゃないぞ」「もうやめろ」などとヤジが続出してしまいました。

 ヤジる方もヤジる方ですが、来賓挨拶としてはオソマツと思わざるを得ませんでした。
 政権交代による政治の前向きの変化については歓迎し、促進するつもりですが、「民主党の人材不足は深刻」ですか??

 夜に山形県の参加者の「情報交換会」という名前の懇親会がありましたが、県後期高齢者医療広域連合の常務さんが「主催者挨拶」の中で、「私の考えでは、後期高齢者医療制度の廃止などはしないほうが良い」などという「私見」を当たり前のような顔で縷々(るる)述べるものですから、今度は私の方がウンザリ。
 国民感情もわからず、反対意見の存在も認められないような人(医療とは関係ない役所からの天下りと聞きました)が制度の担当をしているという状況を見せつけられました。
まあ、私はそこでヤジったりはしませんでしたがネ。

 国保がおかれている状況は極めて深刻であり、私も市国保運営協議会で一貫して取り上げてきましたが、今回の大会にもそのことは反映していると言えます。

 しかし、国保大会という行事そのものは、「議事」などと言っても非常に形式的なもので(例えば、「医療保険制度一本化の早期実現」などは私は賛成できませんが、だからといって意見を言えるようにはなっていません)、東北7県(新潟県も入っている)からそれぞれ百人もの参加者がわざわざ集まってやる必要性があるのかなあと改めて思いました。


 まず鶴岡市としては、参加しないとか、参加者を減らすとか、適正化していくことが必要ではないかと思っているところです。

 昨年の記事
 http://blog.goo.ne.jp/admin.php?fid=editentry&eid=1e4a8297ed6134b8833f3051bcf0af2c


政府の「貧困率調査」は画期的

2009年10月20日 | 子育て・教育

 20日(火)、厚生労働省が経済格差などを示す指標である「相対的貧困率」を初めて公表しました。「子どもの貧困率」は14.2%=7人に1人が貧困状態であるということでした。
 日本がOEDCDの加盟15カ国中、貧困率の高い国であることは関係者の間では広く知られてきたようですが、政府の責任ある調査はおこなわれてきませんでした。
 今年6月の市議会で「子どもの貧困」の問題を取り上げた私としては、今回の調査は極めて重要な、画期的なものだと感じています。

 2008年秋に出版されて話題となった阿部彩さん(国立社会保障・人口問題研究所)の著書「子どもの貧困」でも、「政府による公式な貧困な貧困基準(貧困線)が存在しない」ことをまずもって問題にしています。
 それより少し先に出された、山野良一さんの「子どもの最貧国・日本」では、「最も重要なことは、子どもたちの貧困という厳しい事実を隠し続け、まったく問題としない政府の態度です」と厳しく指弾していました。

 私が議会で子どもの貧困の問題を取り上げたのは、身の回りにたくさん居る、保護者の経済的困窮で厳しい状況に置かれている子どもたちを何とかしなくてはならないと感じてきたからです。
 
 「何とかする」ためには、国の財政のあり方を大本から問い直していくことが必要ですが、民主党は未だその方向を示してはいません(「財源は消費税」では「何ともなりません」)。
 しかし、今回の調査は、前掲の研究者の方々の意見を待つまでもなく、前向きの第一歩となるでしょう。
 
 鶴岡と日本の子どもらに喜びのある生活を保障するために、ますます頑張ろうという気持ちになりました。

 私の議会での質問
 http://blog.goo.ne.jp/admin.php?fid=editentry&eid=62fcfca13922a4a2b006c2a73ff1b399


民主党に問われる「民主主義」

2009年10月17日 | 政治全般

 民主党を中心とする政権が誕生し、様々な変化が生み出されています。
 無駄な公共事業の見直し、温室効果ガス削減目標の引き上げ、高校教育の無償化などなど、国民の長年の要求が反映されている政策も実行の意思が表明されています。

 同時に、反対が6割を超えている高速道路の無料化や、子どものいない世帯を増税して所得制限無しにおこなうという「子ども手当」など、問題のある政策も「マニュフェストに載せたものは何が何でも実行する」という姿勢のようですがこれは極めて危険です。

 選挙で勝ったからと言って、政策が全部支持されたのではないということは説明するまでもありません。
 ましてや先般の衆院選は、「自公政権が負けたのであって、民主党が支持されたとは言えない」ということは民主党自身も認めているところです。

 マニュフェストに掲げた政策のひとつひとつについて、国民と国会に十分に説明し、合意に基づいて実行・断念・延期していくということは、民主政治の基本です。
 これを省略して「多数決」で実行すると言うなら、それは自公政権と変わらない「数の横暴」と言われても仕方無いでしょう。

 私たち日本共産党は、国民の利益になる問題は大いに協力・共同していきますが、そうでない問題や民主的ルールを無視したやり方は厳しくチェックし、正していきます。
 その役割はやはり重いものになりそうです。


二期目の決意~2009年市議会議員選挙で再選~

2009年10月12日 | 活動報告

 昨日、投開票された市議会議員選挙で再選を果たすことができました
 昼夜を分かたず奮闘して下さった党員・支持者、地元、元職場同僚、友人、親戚、沢山の方々のご支援のお陰です。ありがとうございました。

  定数が4つ削減され、選挙区が初のオープン選挙であることに加えて、私の場合、告示2ヶ月前に担当地域が一部変更されるという大変厳しい選挙でしたが、前回選挙時比268票・11.4%増の2259票を獲得することができました。
 日本共産党市議団としても全員が得票を伸ばして1議席増の4議席を獲得しました。
 これは、私たちのこれまでの活動への共感と公約への期待、これまでの市政と市議会のあり方への厳しい批判が示されたものだと思います。


 この4年間の富塚市政は、2006年度に国保増税等10億円の市民負担増、市立保育園民営化や学校図書館司書の臨時職員化、「合併調整」での旧町村の施策の廃止・縮小など負担増とサービス削減を一気に進めました。
 一方で、慶応大先端生命科学研究所には、毎年4億4千万円(基金からの繰り出し含む)の税金投入を続けました。
 それらの根本には、情報公開と市民参加を否定し、市長の意見に賛成の勢力だけで進める、非民主的な政治姿勢の問題がありました。
 議会は、新政(自民系)、黎明公明(自民系・公明)、連合(民主・社民)の日本共産党を除くすべての会派が与党となり、市長の提案を市民の目線でチェックすることもなく、何でも賛成し何でも通す議会でした。
 
 今回の選挙では、党市議団が得票を伸ばす一方、与党の現職議員が4人落選しました。
 また同時におこなわれた市長選挙では、自民・公明・民主相乗り候補が当選したとはいうもののようやく過半数の得票にとどまり、「富塚市政からの転換」を掲げた2名の候補者が約半数の支持を得ました。
 ここに、今の市政に対する市民の厳しい批判が現れています。

 党市議団は、こうした現状を厳しく告発するとともに、議案提案権を活用して市長が目を向けない市民の切実な要求の実現を図っていくとして、
 ①国保税を一人一万円引き下げる、
 ②子どもの医療費無料制度を拡充する、
 ③住宅産業を始めとして、地元業者を支援する制度をつくる、
 ことなどを提起しました。
 他にも、「入所待ち一千人、申し込んでから4,5年待ち」の特別養護老人ホームの増床、
 旧市内では月11000円以上になっている学童保育利用料の軽減と運営への支援強化、
 などの市民要求実現を訴えました。
 
 これらは、「ただ市長の提案に賛成して成立させるだけ」の議会から、議員自身が議案を提案し実現を図る議会への議会のあり方の転換ということも含めて、大きなご支持を頂いたと感じています。

 衆議院選挙で自公政権が退場し、民主党を中心とする政権がスタートする中での選挙になりました。
 鶴岡では民主党も社民党も与党として富塚市政を支えてきたということも合わせて、「市政を変えてほしい」という大きな世論が党市議団を後押ししてくれました。

 市長選挙で選ばれた榎本政規氏は、自民系最大会派のリーダーとして市政を支えてきた政治家であり、「富塚後継」を自認する氏に期待する要素は今のところ乏しいといわなくてはなりません。
 しかし、新しい政治を求める市民世論の発展の中で、新市長には、国の旧来の政治にただ追随するのではなく、世論に少しでも応える姿勢を求めていかなければなりません。

 
 選挙戦から「解放」されてホッとはしましたが、開票日の夜から既に、今後の課題と活動計画の検討で頭が一杯です。
 当選によって頂いた大きな宿題をやり遂げるために、4年間全力を尽くしていく決意です。
 変わらぬご指導・ご鞭撻を宜しくお願い致します。
 より良い市政をつくっていくために、ご一緒に頑張りましょう!